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公開番号2025075305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186367
出願日2023-10-31
発明の名称車両用バンパ構造
出願人豊田鉄工株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60R 19/34 20060101AFI20250508BHJP(車両一般)
要約【課題】衝突時のエネルギー吸収量の向上を図る車両用バンパ構造とする。
【解決手段】バンパリインフォースメント14とクラッシュボックス18を有する車両用バンパ構造10であって、断面視において前後上下の4方向のうち前後方向の一方のみ開口された開き断面形状のバンパリインフォースメント端部14Aと、断面視において前後上下の4方向のうち前後方向の一方のみ開口された開き断面形状のクラッシュボックス18との互いの開口が対向して接合されることで筒状体に構成され、クラッシュボックス18の一部には衝突時における衝撃荷重の入力に伴って変形の起点となる変形起点部を有しており、変形起点部の変形によるクラッシュボックス18の変形に伴ってバンパリインフォースメント端部14Aも共に変形させてクラッシュボックス18およびバンパリインフォースメント端部14Aの双方で衝撃荷重を吸収する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車幅方向に延びるバンパリインフォースメントと、前記バンパリインフォースメントの両端部と車体フレーム部材との間に設けられるクラッシュボックスと、を有する車両用バンパ構造であって、
断面視において前後上下の4方向のうち前後方向の一方のみ開口された開き断面形状のバンパリインフォースメント端部と、
断面視において前後上下の4方向のうち前後方向の一方のみ開口された開き断面形状の前記クラッシュボックスと、の互いの開口が対向して接合されることで筒状体に構成されており、
前記クラッシュボックスの一部には、衝突時における衝撃荷重の入力に伴って変形の起点となる変形起点部を有しており、
前記変形起点部の変形による前記クラッシュボックスの変形に伴って、前記バンパリインフォースメント端部も共に変形させることで、前記クラッシュボックスおよび前記バンパリインフォースメント端部の双方で前記衝撃荷重を吸収する車両用バンパ構造。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用バンパ構造であって、
前記クラッシュボックスは、断面視において、
車両前後方向に延在する上面部と、
車両前後方向に延在する下面部と、
前記上面部の端部と前記下面部の端部から延在して面形状を構成する側面部と、
前記上面部において、前記変形起点部として機能させるための板面が屈曲する上面屈曲部と、
前記下面部において、前記変形起点部として機能させるための板面が屈曲する下面屈曲部と、を有し、
前記クラッシュボックスは、前記上面屈曲部と前記下面屈曲部が、前記衝撃荷重の入力に伴って外方に向かって離間する変形挙動によって、前記衝撃荷重を吸収するための変形が行われる車両用バンパ構造。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用バンパ構造であって、
前記クラッシュボックスは、前記上面部の外面と、前記下面部の外面が、前記バンパリインフォースメント端部の内面に面接触した状態で接合されている車両用バンパ構造。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の車両用バンパ構造であって、
前記クラッシュボックスは、前記側面部の中間部位で分断された、上下分割構造である車両用バンパ構造。
【請求項5】
請求項4に記載の車両用バンパ構造であって、
前記クラッシュボックスの外面には、前記車体フレーム部材に向かって延びる稜線を有しており、
前記クラッシュボックスと前記バンパリインフォースメント端部の接合は、前記稜線上の位置または前記稜線に隣接する位置にスポット溶接打点が設定されている車両用バンパ構造。
【請求項6】
請求項4に記載の車両用バンパ構造であって、
前記クラッシュボックスは、前記車体フレーム部材側に設けられる取付部材を介して取り付けられる構成であり、
前記クラッシュボックスの稜線は、前記取付部材の稜線に向かうように配設されている車両用バンパ構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用バンパ構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1のような車両用バンパ構造が知られている。係る特許文献1には、車幅方向に延びるバンパリインフォースメントと、前記バンパリインフォースメントの両端部と車体フレーム部材との間に設けられるクラッシュボックスと、を有する車両用バンパ構造の技術が開示されている。係る車両用バンパ構造は、バンパリインフォースメントに衝突時における衝撃荷重の入力がなされると、その衝撃荷重はクラッシュボックスに伝達され、係るクラッシュボックスが変形することで衝撃荷重を吸収する構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-12132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記車両用バンパ構造におけるバンパリインフォースメントは、衝突時における衝撃荷重を受け止める構造部材であるが積極的に変形して衝撃吸収することは想定されていない。上記車両用バンパ構造は、衝撃荷重が伝達されたクラッシュボックスが変形することで衝撃荷重を吸収する。すなわち、衝撃吸収する量はクラッシュボックスのエリアにのみ委ねられた構造であることから、衝突時のエネルギー吸収量(EA量)を大きくすることに更なる改善が望まれていた。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、衝突時のエネルギー吸収量の向上を図る車両用バンパ構造とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の車両用バンパ構造は次の手段をとる。先ず、第1の発明は、車幅方向に延びるバンパリインフォースメントと、前記バンパリインフォースメントの両端部と車体フレーム部材との間に設けられるクラッシュボックスと、を有する車両用バンパ構造であって、断面視において前後上下の4方向のうち前後方向の一方のみ開口された開き断面形状のバンパリインフォースメント端部と、断面視において前後上下の4方向のうち前後方向の一方のみ開口された開き断面形状の前記クラッシュボックスと、の互いの開口が対向して接合されることで筒状体に構成されており、前記クラッシュボックスの一部には、衝突時における衝撃荷重の入力に伴って変形の起点となる変形起点部を有しており、前記変形起点部の変形による前記クラッシュボックスの変形に伴って、前記バンパリインフォースメント端部も共に変形させることで、前記クラッシュボックスおよび前記バンパリインフォースメント端部の双方で前記衝撃荷重を吸収する。
【0007】
次に、第2の発明は、上記第1の発明に係る車両用バンパ構造において、前記クラッシュボックスは、断面視において、車両前後方向に延在する上面部と、車両前後方向に延在する下面部と、前記上面部の端部と前記下面部の端部から延在して面形状を構成する側面部と、前記上面部において、前記変形起点部として機能させるための板面が屈曲する上面屈曲部と、前記下面部において、前記変形起点部として機能させるための板面が屈曲する下面屈曲部と、を有し、前記クラッシュボックスは、前記上面屈曲部と前記下面屈曲部が、前記衝撃荷重の入力に伴って外方に向かって離間する変形挙動によって、前記衝撃荷重を吸収するための変形が行われる。
【0008】
次に、第3の発明は、上記第2の発明に係る車両用バンパ構造において、前記クラッシュボックスは、前記上面部の外面と、前記下面部の外面が、前記バンパリインフォースメント端部の内面に面接触した状態で接合されている。
【0009】
次に、第4の発明は、上記第2の発明または第3の発明に係る車両用バンパ構造において、前記クラッシュボックスは、前記側面部の中間部位で分断された、上下分割構造である。
【0010】
次に、第5の発明は、上記第4の発明に係る車両用バンパ構造において、前記クラッシュボックスの外面には、前記車体フレーム部材に向かって延びる稜線を有しており、前記クラッシュボックスと前記バンパリインフォースメント端部の接合は、前記稜線上の位置または前記稜線に隣接する位置にスポット溶接打点が設定されている。
(【0011】以降は省略されています)

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