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公開番号
2024176799
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095605
出願日
2023-06-09
発明の名称
車載ユニット用の制御装置及び車載ユニットの制御方法
出願人
株式会社ジェイテクト
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
主分類
B62D
6/00 20060101AFI20241212BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】車載ユニットの異常であるにもかかわらず、警告灯が点灯できない状態の発生を低減することができる車載ユニット用の制御装置及び車載ユニットの制御方法を提供する。
【解決手段】操舵制御装置は、警告灯を有する車両に搭載された操舵装置に適用され、警告灯への点灯要求を出力するように構成されている。操舵制御装置は、CPUと、CPUが実行する処理で使用される情報を記憶するメモリとを含む。CPUは、該当フェールを検出する処理と、該当フェールを検出する場合に検出履歴を履歴情報に書き込みする処理と、点灯要求を出力する処理とを含む。記憶部は、電源オン及び電源オフされたとしても、履歴情報の内容を保持するように構成されている。CPUは、電源オンされるとき、記憶部から読み出した履歴情報の内容に検出履歴が書き込まれている場合、該当フェールを検出できなくても、点灯要求を出力するように構成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
警告灯を有する車両に搭載された車載ユニットに適用され、前記車載ユニットの状態を運転者に通知するべく前記警告灯への点灯要求を出力するように構成された車載ユニット用の制御装置であって、
前記点灯要求の出力にかかる処理を少なくとも実行する制御部と、
前記制御部が実行する処理で使用される情報を少なくとも記憶する記憶部と、を含み、
前記制御部は、
前記車載ユニットの異常を検出するための異常検出処理と、
前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常を検出する場合にその旨を示す検出履歴を前記記憶部の履歴情報に書き込みするための検出結果書き込み処理と、
前記点灯要求を出力するための点灯要求出力処理と、を含み、
前記記憶部は、前記車載ユニットが電源オン及び電源オフされたとしても、前記履歴情報の内容を保持するように構成されており、
前記制御部は、前記車載ユニットが電源オンされるとき、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出し、当該読み出した内容に前記検出履歴が書き込まれている場合、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常を検出できなくても、前記点灯要求を出力するように構成されている車載ユニット用の制御装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記車載ユニットが電源オンされるときの他、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常を検出するとき、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出し、当該読み出した内容に書き込まれている前記検出履歴に基づいて、前記点灯要求を出力するように構成されている請求項1に記載の車載ユニット用の制御装置。
【請求項3】
前記異常検出処理は、前記車載ユニットの異常からの復帰を検出する処理を含み、
前記検出結果書き込み処理は、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常からの復帰が検出される場合に前記検出履歴を前記記憶部の前記履歴情報から消去する処理を含み、
前記制御部は、前記車載ユニットが電源オンされるときの他、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常からの復帰が検出されるとき、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出し、当該読み出した内容から前記検出履歴が消去されている場合、前記点灯要求の出力を停止するように構成されている請求項2に記載の車載ユニット用の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記車載ユニットが電源オンされるとき、起動時処理を実行するように構成されており、
前記制御部は、前記起動時処理中において、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出すように構成されている請求項3に記載の車載ユニット用の制御装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記制御部が実行する処理で使用されない情報であって、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常を検出する場合にその旨を示すダイアグが書き込まれるダイアグ情報を記憶するように構成されており、
前記記憶部は、前記車両に対して外部から接続される診断ツールからの操作によって、前記ダイアグ情報及び前記履歴情報の内容を消去するように構成されている請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載の車載ユニット用の制御装置。
【請求項6】
警告灯を有する車両に搭載された車載ユニットの制御方法であって、
前記車載ユニットは、前記車載ユニットの状態を運転者に通知するべく前記警告灯への点灯要求の出力にかかる処理を少なくとも実行する制御部と、前記制御部が実行する処理で使用される情報を少なくとも記憶する記憶部とを含み、
前記制御部が実行する処理は、
前記車載ユニットの異常を検出することと、
前記車載ユニットの異常を検出する場合にその旨を示す検出履歴を前記記憶部の履歴情報に書き込みすることと、
前記点灯要求を出力することと、を含み、
前記記憶部が前記履歴情報を記憶することは、前記車載ユニットが電源オン及び電源オフされたとしても、内容を保持することであり、
前記制御部が実行する処理は、前記車載ユニットが電源オンされるとき、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出し、当該読み出した内容に前記検出履歴が書き込まれている場合、前記車載ユニットの異常を検出できなくても、前記点灯要求を出力することを含む車載ユニットの制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載ユニット用の制御装置及び車載ユニットの制御方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、車載ユニット用の制御装置には、下記特許文献1に記載のように、車載ユニットの状態を運転者に通知するべく車両の警告灯への点灯要求を出力するように構成されたものがある。この車載ユニット用の制御装置は、車載ユニットが有するセンサについてのセンサ出力信号の異常を判断する場合に、警告灯への点灯要求を出力するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-58911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記車載ユニット用の制御装置では、例えば、車載ユニットの電源オン直後、センサ出力信号自体が出力されない状態であると、センサ出力信号の異常の判断自体をすることができない。この場合、センサ出力信号が異常になる状態であっても、センサ出力信号が出力される状態となるまでの間は警告灯が点灯できない。つまり、センサ出力信号が異常になる状態であるにもかかわらず、警告灯が点灯できない状態がある一定程度発生する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決し得る車載ユニット用の制御装置は、警告灯を有する車両に搭載された車載ユニットに適用され、前記車載ユニットの状態を運転者に通知するべく前記警告灯への点灯要求を出力するように構成されている。上記車載ユニット用の制御装置は、前記点灯要求の出力にかかる処理を少なくとも実行する制御部と、前記制御部が実行する処理で使用される情報を少なくとも記憶する記憶部と、を含み、前記制御部は、前記車載ユニットの異常を検出するための異常検出処理と、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常を検出する場合にその旨を示す検出履歴を前記記憶部の履歴情報に書き込みするための検出結果書き込み処理と、前記点灯要求を出力するための点灯要求出力処理と、を含み、前記記憶部は、前記車載ユニットが電源オン及び電源オフされたとしても、前記履歴情報の内容を保持するように構成されており、前記制御部は、前記車載ユニットが電源オンされるとき、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出し、当該読み出した内容に前記検出履歴が書き込まれている場合、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常を検出できなくても、前記点灯要求を出力するように構成されている。
【0006】
上記構成によれば、制御部は、車載ユニットが電源オンされるとき、履歴情報の内容に検出履歴が書き込みされている場合、車載ユニットの異常を検出できなくても、車載ユニットの電源オン直後から点灯要求を出力することができる。例えば、点灯要求は、車載ユニットの異常を検出できなくても、前の電源オン中に出力されていたのであれば、今回の電源オンから、前の電源オン中の出力状態を引き継いで出力を開始させることができる。電源オン中に点灯要求が出力されていた後の電源オンでは、車載ユニットの異常を検出できなくても、前の電源オン中から車載ユニットの異常が引き継がれている蓋然性が高い。したがって、車載ユニットの異常であるにもかかわらず、警告灯が点灯できない状態の発生を低減することができる。
【0007】
上記車載ユニット用の制御装置において、前記制御部は、前記車載ユニットが電源オンされるときの他、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常を検出するとき、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出し、当該読み出した内容に書き込まれている前記検出履歴に基づいて、前記点灯要求を出力するように構成されていることが好ましい。
【0008】
上記構成によれば、点灯要求と履歴情報との間で内容の相違が抑えられる。
上記車載ユニット用の制御装置において、前記異常検出処理は、前記車載ユニットの異常からの復帰を検出する処理を含み、前記検出結果書き込み処理は、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常からの復帰が検出される場合に前記検出履歴を前記記憶部の前記履歴情報から消去する処理を含み、前記制御部は、前記車載ユニットが電源オンされるときの他、前記異常検出処理によって前記車載ユニットの異常からの復帰が検出されるとき、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出し、当該読み出した内容から前記検出履歴が消去されている場合、前記点灯要求の出力を停止するように構成されていることが好ましい。
【0009】
上記構成によれば、制御部は、車載ユニットの異常からの復帰が検出されるとき、検出履歴を履歴情報から消去するとともに、警告灯が点灯できないようにすることができる。これにより、警告灯が点灯できる状況の最適化を図ることができる。
【0010】
上記車載ユニット用の制御装置において、前記制御部は、前記車載ユニットが電源オンされるとき、起動時処理を実行するように構成されており、前記制御部は、前記起動時処理中において、前記記憶部から前記履歴情報の内容を読み出すように構成されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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