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公開番号2024176597
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095286
出願日2023-06-09
発明の名称床版、床版接続工法及び、床版の製造方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所,個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20241212BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】床版の新設工事又は取替工事において、工期の短縮及び、工費の削減を図る。
【解決手段】床版20は、床版本体部21と、床版本体部21の橋軸直交方向の端部に一体に設けられ、床版本体部21から上方に突出する地覆部25と、床版本体部21の上部を覆う超高強度繊維補強コンクリートによって形成された床版天端防水層31と、地覆部25の道路側の側面を覆う超高強度繊維補強コンクリートによって形成された地覆側面防水層33と、を備えた。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
床版本体部と、
前記床版本体部の橋軸直交方向の端部に一体に設けられ、前記床版本体部から上方に突出する地覆部と、
前記床版本体部の上部を覆う超高強度繊維補強コンクリートによって形成された床版天端防水層と、
前記地覆部の道路側の側面を覆う超高強度繊維補強コンクリートによって形成された地覆側面防水層と、を備える
ことを特徴とする床版。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の床版であって、
前記地覆部の上部を覆う超高強度繊維補強コンクリートによって形成された地覆天端防水層をさらに備える
ことを特徴とする床版。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の床版であって、
前記床版天端防水層の前記地覆部側の端部に拡張部が設けられるとともに、前記拡張部の端面が前記地覆側面防水層の下端側の側面に面接触する
ことを特徴とする床版。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の床版を橋軸方向に接続する床版接続工法であって、
橋軸方向に対向する一対の前記床版の端部間に超高強度繊維補強コンクリートを打ち込むことにより、一対の前記床版を互いに橋軸方向に接続するとともに、前記端部間に打ち込んだ超高強度繊維補強コンクリートを防水層として機能させる
ことを特徴とする床版接続工法。
【請求項5】
請求項1に記載の床版の製造方法であって、
所定の型枠に超高強度繊維補強コンクリートを打ち込むことにより、前記地覆側面防水層をプレート状に構築する第1工程と、
構築したプレート状の前記地覆側面防水層を浮き型枠として用い、コンクリートを打ち込むことにより、前記床版本体部と前記地覆部とを一体に構築する第2工程と、
構築された前記床版本体部の上部に超高強度繊維補強コンクリートを打ち重ねることにより、前記床版天端防水層を構築する第3工程と、を含む
ことを特徴とする床版の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の床版の製造方法であって、
前記第1工程と前記第2工程との間において、プレート状の前記地覆側面防水層の表面のうち、少なくとも前記床版本体部と、前記地覆部と、前記床版天端防水層とに接することになる面に対してグリーンカット処理を行う
ことを特徴とする床版の製造方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の床版の製造方法であって、
前記第3工程において、前記地覆部の上部に超高強度繊維補強コンクリートを打ち重ねることにより地覆天端防水層を構築し、
前記第1工程と前記第2工程との間において、プレート状の前記地覆側面防水層の表面のうち、前記地覆天端防水層に接することになる面に対してグリーンカット処理を行う
ことを特徴とする床版の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、床版、床版接続工法及び、床版の製造方法に関し、特に、防水層を一体に備えるコンクリート二次製品の床版に好適な技術に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、高速道路等の道路橋は、橋脚に架設される主桁と、主桁の上部に設置される床版と、床版の上部に設置される壁高欄とを含んで構成される。凍結防止剤に含まれる塩化物イオンの浸入や漏水は、床版を劣化させる要因となる。このため、床版の新設工事や取替工事においては、床版を主桁に設置した後、床版の上面にシート系や塗膜系の防水材による防水層(以下、従前防水層と称する)が施工される。
【0003】
しかしながら、従前防水層は多層構造であり、工程が多いことから、施工不良が起きやすく、さらには、工期や工費が嵩むといった課題がある。また、従前防水層は、雨天時や多湿時には施工することができず、天候不順による工期の遅延を招くといった課題がある。また、従前防水層は、舗装打替え工事のたびに再施工しなければならない課題もある。
【0004】
このような課題を解決するコンクリート二次製品の床版が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1記載のプレキャストコンクリート床版は、工場にて型枠内に普通コンクリートを打ち込んで床版コンクリート部を構築した後、当該床版コンクリート部の上部に超高強度繊維補強コンクリート(Ultra high strength Fiber reinforced Concrete:以下、UFCとも称する)を打ち重ねてUFC防水層を構築することにより、現場での防水工を不要とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-126991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載のプレキャストコンクリート床版は、床版天端の防水機能を備えているが、地覆部には防水対策が施されていない。すなわち、端部防水構造を備えていない。端部防水構造としては、壁高欄を設置した後、床版と壁高欄との接合部にシート系や塗膜系の防水材を用いる従前防水層を施工することが考えられる。しかしながら、前述したように、従前防水層は、施工不良が起きやすく、工期や工費が嵩み、さらには、天候不順の影響を受けるといった課題がある。
【0007】
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、床版の新設工事又は取替工事において、工期の短縮及び、工費の削減を図ることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の床版(20)は、
床版本体部(21)と、
前記床版本体部(21)の橋軸直交方向の端部に一体に設けられ、前記床版本体部(21)から上方に突出する地覆部(25)と、
前記床版本体部(21)の上部を覆う超高強度繊維補強コンクリートによって形成された床版天端防水層(31)と、
前記地覆部(25)の道路側の側面を覆う超高強度繊維補強コンクリートによって形成された地覆側面防水層(33)と、を備える
ことを特徴とする。
【0009】
本開示の他の態様の床版(20)は、
前記地覆部(25)の上部を覆う超高強度繊維補強コンクリートによって形成された地覆天端防水層(32)をさらに備える
ことを特徴とする。
【0010】
本開示の他の態様の床版(20)において、
前記床版天端防水層(31)の前記地覆部(25)側の端部に拡張部(31A)が設けられるとともに、前記拡張部(31A)の端面が前記地覆側面防水層(33)の下端側の側面に面接触する
ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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