TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024176427
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094948
出願日
2023-06-08
発明の名称
金属部品の製造方法
出願人
三恵技研工業株式会社
代理人
個人
主分類
B23K
33/00 20060101AFI20241212BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】板厚がかなり薄い金属筒材に穴が開くことを防止しながら金属筒材を被溶接金属板材に確実に溶接することができる。
【解決手段】板厚1.5mm以下の薄さの金属筒材10pの溶接側端部11pに、金属筒材10pの軸方向に対して略直角で外方に折り曲げられて金属筒材10qの外周面13qから1.5mm以下の突出量で外方に突出する折曲突出部12qを周設する第1工程と、金属筒材10qの溶接側端部11qと折曲突出部12qを被溶接金属板材30に当接する第2工程と、折曲突出部12qを溶かして金属筒材10qの溶接側端部11qを被溶接金属板材30に周状に溶接する第3工程を備える金属部品の製造方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
板厚1.5mm以下の薄さの金属筒材の溶接側端部に、前記金属筒材の軸方向に対して略直角で外方に折り曲げられて前記金属筒材の外周面から1.5mm以下の突出量で外方に突出する折曲突出部を周設する第1工程と、
前記金属筒材の前記溶接側端部と前記折曲突出部を被溶接金属板材に当接する第2工程と、
前記折曲突出部を溶かして前記金属筒材の前記溶接側端部を前記被溶接金属板材に周状に溶接する第3工程とを備えることを特徴とする金属部品の製造方法。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記金属筒材の板厚が0.3mm~1.0mmであることを特徴とする請求項1記載の金属部品の製造方法。
【請求項3】
板厚1.5mm以下の薄さの金属筒材の溶接側端部に、前記金属筒体と同一材料で形成された板厚1.5mm以下の薄さの金属リング板を、前記金属筒材の軸方向に対して略直角で前記金属筒材の外周面から1.5mm以下の突出量で外方に突出するように近接若しくは接触させて外挿する第1工程と、
前記金属筒材の前記溶接側端部と前記金属リング板を被溶接金属板材に当接する第2工程と、
前記金属リング板を溶かして前記金属筒材の前記溶接側端部を前記被溶接金属板材に周状に溶接する第3工程とを備えることを特徴とする金属部品の製造方法。
【請求項4】
前記金属筒材の板厚が0.3mm~1.0mmであると共に前記金属リング板の板厚が0.3mm~1.0mmであることを特徴とする請求項3記載の金属部品の製造方法。
【請求項5】
前記第3工程において、前記金属筒材の前記溶接側端部を前記被溶接金属板材にレーザー溶接で周状に溶接することを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の金属部品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属材を溶接して製造される金属部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、金属材を溶接して金属部品を製造する方法として特許文献1の方法が知られている。この方法は、金属薄板の溶接側端部に、溶接側端部を折り返して見掛け上の板厚を大きくした折曲げ溶接部を形成し、金属薄板の折曲げ溶接部を被溶接材に隅肉溶接して、金属部品を形成するものである。そして、この方法を用いることにより、金属薄板に穴が開いてしまう溶断現象を生ずること無く、金属薄板を被溶接材に確実に溶接できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2782813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、金属薄板の板厚が比較的厚い場合には、特許文献1の方法を用いることで溶断現象を生ずること無く、金属薄板を被溶接材に溶接することが可能であるものの、溶接する金属材の板厚がかなり薄い場合には、特許文献1の方法を用いても溶接時の入熱で金属材に穴が開いてしまう事態が多々生ずる。そのため、板厚がかなり薄い金属材に穴が開くことを防止しながら金属材を被溶接材に確実に溶接することができる方法が求められている。
【0005】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、板厚がかなり薄い金属筒材に穴が開くことを防止しながら金属筒材を被溶接金属板材に確実に溶接することができる金属部品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の金属部品の製造方法は、板厚1.5mm以下の薄さの金属筒材の溶接側端部に、前記金属筒材の軸方向に対して略直角で外方に折り曲げられて前記金属筒材の外周面から1.5mm以下の突出量で外方に突出する折曲突出部を周設する第1工程と、前記金属筒材の前記溶接側端部と前記折曲突出部を被溶接金属板材に当接する第2工程と、前記折曲突出部を溶かして前記金属筒材の前記溶接側端部を前記被溶接金属板材に周状に溶接する第3工程とを備えることを特徴とする。
これによれば、板厚がかなり薄い金属筒材に穴が開くことを防止しながら金属筒材を被溶接金属板材に確実に溶接することができる。また、折曲突出部を溶かして溶接することにより、溶接箇所におけるアンダーカットの発生を防止し、アンダーカットに起因する、外れそうに見える外観上の不安、応力集中による強度低下、ゴミが溜まるという不具合も無くすことができる。また、折曲突出部を1.5mm以下の突出量で外方に突出することにより、溶接部の仕上がりを綺麗にすることができる。また、折曲突出部は金属筒材を折り曲げて得られることから、ノンフィラー溶接が可能となり、溶接フィラーの使用を無くして、製造コストの低減を図ることができる。
【0007】
更に、本発明の金属部品の製造方法は、前記金属筒材の板厚が0.3mm~1.0mmであることを特徴とする。
これによれば、薄い金属筒材に穴が開くことを防止しながら金属筒材を被溶接金属板材により確実に溶接することができると共に、溶接箇所におけるアンダーカットの発生をより確実に防止することができる。
【0008】
また、本発明の金属部品の製造方法は、板厚1.5mm以下の薄さの金属筒材の溶接側端部に、前記金属筒体と同一材料で形成された板厚1.5mm以下の薄さの金属リング板を、前記金属筒材の軸方向に対して略直角で前記金属筒材の外周面から1.5mm以下の突出量で外方に突出するように近接若しくは接触させて外挿する第1工程と、前記金属筒材の前記溶接側端部と前記金属リング板を被溶接金属板材に当接する第2工程と、前記金属リング板を溶かして前記金属筒材の前記溶接側端部を前記被溶接金属板材に周状に溶接する第3工程とを備えることを特徴とする。
これによれば、板厚がかなり薄い金属筒材に穴が開くことを防止しながら金属筒材を被溶接金属板材に確実に溶接することができる。また、金属リング板を溶かして溶接することにより、溶接箇所におけるアンダーカットの発生を防止し、アンダーカットに起因する、外れそうに見える外観上の不安、応力集中による強度低下、ゴミが溜まるという不具合も無くすことができる。また、金属リング板を1.5mm以下の突出量で外方に突出することにより、溶接部の仕上がりを綺麗にすることができる。
【0009】
更に、本発明の金属部品の製造方法は、前記金属筒材の板厚が0.3mm~1.0mmであると共に前記金属リング板の板厚が0.3mm~1.0mmであることを特徴とする。
これによれば、薄い金属筒材に穴が開くことを防止しながら金属筒材を被溶接金属板材により確実に溶接することができると共に、溶接箇所におけるアンダーカットの発生をより確実に防止することができる。
【0010】
また、本発明の金属部品の製造方法は、前記第3工程において、前記金属筒材の前記溶接側端部を前記被溶接金属板材にレーザー溶接で周状に溶接することを特徴とする。
これによれば、薄い金属筒材に穴が開くことをより確実に防止することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
スラッジ除去装置
今日
個人
トーチノズル
3か月前
日東精工株式会社
組み付け装置
2か月前
シヤチハタ株式会社
組立ライン
2か月前
株式会社FUJI
工作機械
1日前
個人
複合金属回転式ホーン
今日
有限会社津谷工業
切削工具
1か月前
株式会社不二越
タップ
2か月前
株式会社トーキン
溶接用トーチ
6日前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
2か月前
トヨタ自動車株式会社
検査方法
10日前
株式会社ツガミ
工作機械
10日前
トヨタ自動車株式会社
取付装置
今日
ダイハツ工業株式会社
冷却構造
2か月前
トヨタ自動車株式会社
積層コア
22日前
株式会社不二越
歯車加工機
1か月前
株式会社不二越
歯車研削盤
2か月前
株式会社メドメタレックス
ドリル
21日前
株式会社オーエム製作所
工作機械
13日前
住友重機械工業株式会社
レーザ装置
2か月前
三菱電機株式会社
ねじ取り出し装置
14日前
株式会社ヤマダスポット
抵抗溶接機
1か月前
株式会社関本管工
エルボ管保持装置
6日前
株式会社メタルクリエイト
切削装置
2か月前
株式会社浪速試錐工業所
防風カバー
2か月前
株式会社FUJI
自動化用パレット
1か月前
トヨタ自動車株式会社
位相測定方法
21日前
サムテック株式会社
加工物製造方法
21日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
2か月前
DMG森精機株式会社
工作機械
10日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
2か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
1か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
1か月前
株式会社不二越
工具の製造方法
22日前
ブラザー工業株式会社
工作機械
2か月前
トヨタ自動車株式会社
スパッタ検出方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る