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公開番号2025027741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132831
出願日2023-08-17
発明の名称管用テーパタップ
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類B23G 5/06 20060101AFI20250220BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】食付き部と完全山テーパ部で切削加工された各切りくずが互いに絡み合うことなく、外部へ排出できる管用テーパタップを提供する。
【解決手段】
食付き部1および完全山テーパ部2を有するらせん状のねじ部10と、ねじ部10を分断するように形成された溝21~23と、を備える管用テーパタップ50において、この管用テーパタップ50の軸直角断面視にて食付き部1の切れ刃のすくい面の断面形状と完全山テーパ部2の切れ刃のすくい面の断面形状を互いに異なる形状とする。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
食付き部および完全山テーパ部を有するらせん状のねじ部と、前記ねじ部を分断するように形成された複数条の溝と、を備える管用テーパタップであり、前記管用テーパタップの軸直角断面視において前記食付き部の切れ刃のすくい面の断面形状と、前記完全山テーパ部の切れ刃のすくい面の断面形状が、互いに異なる形状であることを特徴とする管用テーパタップ。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記食付き部の切れ刃のすくい面の断面形状は前記切れ刃の刃先から刃底方向へ延びる曲線部分を含み、前記完全山テーパ部の切れ刃のすくい面の断面形状は前記切れ刃の刃先から刃底方向へ延びる直線部分を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の管用テーパタップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被削材に対して切削加工によりねじ穴を形成する管用テーパタップに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
これまで、管用テーパタップの切削加工により発生した切りくずは種々の形態を呈しており、その形態によって管用テーパタップの加工性能が大きく左右されてきた。例えば、止まり穴用の管用テーパタップでは溝のねじれ角を30°以上にすることでコイル状の切りくずを優先的に排出していた。
【0003】
また、管用テーパタップの先端部分に本来の溝に加えて別個の溝(副溝)をさらに設けることで切りくずを分断させることもできる。さらには、特許文献1ないし3に開示されているように溝のねじれ角を0°、つまり管用テーパタップの回転軸とほぼ平行にすることで切りくずを分断させて排出させることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5301452号公報
特許第5866271号公報
特許第5816368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、管用テーパタップにおける食付き部の切れ刃(切れ刃の断面形状)がフック形状であると、被削材の切りくず形態はカール形状となり、同時に完全山テーパ部のすくい角は弱くなり、加工面のむしれを誘発する。また、切削抵抗の増大から工具摩耗を助長するという問題があった。
【0006】
一方、管用テーパタップの切れ刃(切れ刃の断面形状)がレーキ形状であると、刃先から刃元まで一定のすくい角であり、切削抵抗が小さく、加工面のむしれも抑制できるが、被削材が主にステンレス鋼や汎用鋼材である場合には発生する切りくずのカール性が発揮できないので、カール径が大きくなりやすい、という問題が発生する。
【0007】
そこで、本発明では、食付き部と完全山テーパ部で切削加工された各切りくずが互いに絡み合うことなく、外部へ排出し、加工面のむしれを抑制できる管用テーパタップを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するために、本発明の管用テーパタップは、食付き部および完全山テーパ部を有するらせん状のねじ部およびこのねじ部を分断するように形成する複数条の溝を備える管用テーパタップにおいて、この管用テーパタップの軸直角断面視にて食付き部の切れ刃のすくい面の断面形状と完全山テーパ部の切れ刃のすくい面の断面形状を互いに異なる形状とする。
【0009】
各すくい面の断面形状については、食付き部の切れ刃のすくい面の断面形状には切れ刃の刃先から刃底方向へ延びる曲線部分を含む形状として、完全山テーパ部の切れ刃のすくい面の断面形状には切れ刃の刃先から刃底方向へ延びる直線部分を含む形状とすることもできる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の管用テーパタップは、食付き部の切れ刃によって切削加工された被削材(切りくず)が曲線状のすくい面の作用によってカールした状態で排出される。同時に、完全山テーパ部の切れ刃は直線状の切れ刃であるので、被削材に対して切れ刃の刃先から刃元まで一定のすくい角で切削できる。食付き部と完全山テーパ部で切削加工された各切りくずがお互いに絡み合うことなく、管用テーパタップの外部へ排出できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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