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公開番号2025029806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134644
出願日2023-08-22
発明の名称パイロット型電磁弁
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16K 37/00 20060101AFI20250228BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】パイロット弁によって主弁のスプールを動作させることができない不具合が、パイロット弁または主弁のいずれに起因するものであるかを判断することが可能なパイロット型電磁弁を提供する。
【解決手段】本発明のパイロット型電磁弁の構成は、作動油が流れる方向を制御する主弁と、主弁を動作させるパイロット弁と、主弁の動作異常を判断する異常判断部と、を含み、パイロット弁は、スプールと、ソレノイドと、パイロット弁のスプールの中立位置と切換位置を検出するパイロット弁側スイッチとを有し、主弁は、スプールと、ソレノイドと、主弁のスプールの中立位置と切換位置を検出する主弁側スイッチとを有し、異常判断部は、パイロット弁側スイッチおよび主弁側スイッチの出力から、パイロット弁のスプールが切換位置にあり且つ主弁のスプールが中立位置にあることを検出したら、主弁に異常があると判断することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
作動油が流れる方向を制御する主弁と、
前記主弁を動作させるパイロット弁と、
前記主弁の動作異常を判断する異常判断部と、
を含み、
前記パイロット弁は、
スプールと、
前記パイロット弁のスプールを動作させるソレノイドと、
前記パイロット弁のスプールの中立位置と切換位置を検出するパイロット弁側スイッチと、
を有し、
前記主弁は、
前記パイロット弁の圧力で動作するスプールと、
前記主弁のスプールを強制的に動作させるソレノイドと、
前記主弁のスプールの中立位置と切換位置を検出する主弁側スイッチと、
を有し、
前記異常判断部は、前記パイロット弁側スイッチおよび前記主弁側スイッチの出力から、前記パイロット弁のスプールが切換位置にあり且つ前記主弁のスプールが中立位置にあることを検出したら、該主弁に異常があると判断することを特徴とするパイロット型電磁弁。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記異常判断部は、
前記パイロット弁のスプールが動作しているのに前記主弁のスプールが動作していないことを検出したら、前記主弁のソレノイドを通電状態とし、
前記主弁のソレノイドが通電されていて且つ前記主弁のスプールが中立位置にあることを検出したら、該主弁に異常があると判断することを特徴とする請求項1に記載のパイロット型電磁弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作動油が流れる方向を制御する主弁、および主弁を動作させるパイロット弁を備えるパイロット型電磁弁に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
産業設備において作動油の供給を制御する装置としてパイロット型電磁弁が知られている。例えば特許文献1には、「端部に作用するパイロット圧力の向きに応じて変位することにより油路の接続を切り換える主弁スプールと、主弁スプールの端部に作用させるパイロット圧力の向きを電気信号により切り換えるパイロット電磁弁と、パイロット圧力とは無関係に主弁スプールの端部に機械的な変位力を与える電磁ソレノイド装置を備えたことを特徴とするパイロット操作形電磁切換弁」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3166924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、「主弁を切り換える必要がある際に、電磁パイロット弁を切り換えても必要なパイロット圧力が得られない場合に、主弁スプールの機械的移動を任意に行うことができる」としている。しかしながら特許文献1の技術では、電磁パイロット弁によって主弁のスプールを切り替えられない場合に、電磁パイロット弁および主弁のどちらに不具合が生じているのかを判断することができない。このため、特許文献1の技術には更なる改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑み、パイロット弁によって主弁のスプールを動作させることができない不具合が発生した場合に、不具合がパイロット弁または主弁のいずれに起因するものであるかを判断することが可能なパイロット型電磁弁を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかるパイロット型電磁弁の代表的な構成は、作動油が流れる方向を制御する主弁と、主弁を動作させるパイロット弁と、主弁の動作異常を判断する異常判断部と、を含み、パイロット弁は、スプールと、パイロット弁のスプールを動作させるソレノイドと、パイロット弁のスプールの中立位置と切換位置を検出するパイロット弁側スイッチと、を有し、主弁は、パイロット弁の圧力で動作するスプールと、主弁のスプールを強制的に動作させるソレノイドと、主弁のスプールの中立位置と切換位置を検出する主弁側スイッチと、を有し、異常判断部は、パイロット弁側スイッチおよび主弁側スイッチの出力から、パイロット弁のスプールが切換位置にあり且つ主弁のスプールが中立位置にあることを検出したら、主弁に異常があると判断することを特徴とする。
【0007】
上記異常判断部は、パイロット弁のスプールが動作しているのに主弁のスプールが動作していないことを検出したら、主弁のソレノイドを通電状態とし、主弁のソレノイドが通電されていて且つ主弁のスプールが中立位置にあることを検出したら、主弁に異常があると判断するとよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、パイロット弁によって主弁のスプールを動作させることができない不具合が発生した場合に、不具合がパイロット弁または主弁のいずれに起因するものであるかを判断することが可能なパイロット型電磁弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態にかかるパイロット型電磁弁を説明する図である。
第1異常判断部の構成を説明する概略図である。
第2異常判断部の構成を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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