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公開番号
2024175429
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093219
出願日
2023-06-06
発明の名称
浮体構造物の製造方法
出願人
カナデビア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63B
75/00 20200101AFI20241211BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】ブロックと架台との間における異物の噛み込みを抑制する。
【解決手段】浮体構造物の製造方法は、浮体構造物の一部であるブロック(例えば、第1ブロック21)を、水面に浮かんだ状態でフローティングドック61の底部62の鉛直上方に位置させる工程と、フローティングドック61を当該ブロックに対して相対的に上方へと移動させて、当該ブロックをフローティングドック61の底部62の上面に設けられた複数の架台64上に載置する工程と、を備える。また、ブロックを複数の架台64上に載置する工程において、ブロックと一の架台64とが接触するよりも前に、水流形成機構640によってブロックと当該一の架台64との間の空間に向かう水流W1が形成される。これにより、当該ブロックと架台64との間における異物の噛み込みを抑制することができる。
【選択図】図13
特許請求の範囲
【請求項1】
浮体構造物の製造方法であって、
a)底部および一対の側壁部を備えるフローティングドックを前記底部の上面が水中に沈んだ状態で配置する工程と、
b)浮体構造物の一部であるブロックを、水面に浮かんだ状態で前記フローティングドックの前記底部の鉛直上方に位置させる工程と、
c)前記フローティングドックを前記ブロックに対して相対的に上方へと移動させて、前記ブロックを前記フローティングドックの前記底部の前記上面に設けられた複数の架台上に載置する工程と、
を備え、
前記c)工程において、前記ブロックと一の架台とが接触するよりも前に、水流形成機構によって前記ブロックと前記一の架台との間の空間に向かう水流が形成される浮体構造物の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記水流形成機構は、前記一の架台の上面に設けられるとともに上方に向かって水を噴射する噴射口を含む浮体構造物の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記水流形成機構による水流の形成は、前記b)工程の終了後に開始される浮体構造物の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記c)工程において、前記水流形成機構による水流の形成は、前記ブロックと前記一の架台との間の上下方向の距離が所定の閾値よりも大きい状態で開始され、前記ブロックと前記一の架台との間の上下方向の距離が前記閾値以下になると停止される浮体構造物の製造方法。
【請求項5】
請求項1に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記c)工程において、前記ブロックと前記複数の架台とが接触するよりも前に、前記水流形成機構によって前記ブロックと前記複数の架台とのそれぞれの間の空間に向かう水流が形成される浮体構造物の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記水流形成機構は、前記複数の架台の上面にそれぞれ設けられるとともに上方に向かって水を噴射する複数の噴射口を含み、
前記複数の噴射口から噴射される水の流速は同じである浮体構造物の製造方法。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1つに記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記b)工程において、前記浮体構造物の他の一部である他のブロックが、水面に浮かんだ状態で前記フローティングドックの前記底部の鉛直上方に位置し、
前記c)工程において、前記他のブロックが前記ブロックに対して位置合わせされた状態で、前記フローティングドックを前記他のブロックに対して相対的に上方へと移動させて、前記他のブロックを前記フローティングドックの前記底部の前記上面に設けられた複数の架台上に載置し、
前記浮体構造物の製造方法は、
d)前記フローティングドックを浮上させて前記ブロックおよび前記他のブロックを水面よりも上方にて支持する工程と、
e)前記フローティングドックの前記底部上において、前記ブロックと前記他のブロックとを接合する工程と、
をさらに備え、
前記c)工程において、前記水流形成機構によって前記ブロックと前記他のブロックとの接合予定部に向かう水流が形成される浮体構造物の製造方法。
【請求項8】
請求項1ないし6のいずれか1つに記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記浮体構造物は、浮体式の洋上風力発電システムにおいて発電用風車を支持する浮体である浮体構造物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮体構造物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、浮体式の洋上風力発電設備が実用化されており、発電容量の増大が求められている。例えば、10MW以上の発電容量を有する洋上風力発電設備では、風車を搭載する浮体構造物が非常に大型になる。このため、当該浮体構造物は、通常の舶用乾式ドックでは、超大型原油タンカー (ULCC)や超大型コンテナ船等の貨物船を建造するためのドックであっても入出渠ができず、海洋構造物建造用の大型ドックで建造する必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1では、小型ドックで製造した複数のブロックを大型ドックに搬送し、大型ドック内で当該複数のブロックを組み立てることにより、大型の浮体構造物を製造する方法が提案されている。当該製造方法によれば、大型ドックにおける工事期間を短縮することができる。ただし、このような海洋構造物建造用の大型ドックの数は少ないため、上述のような大型の浮体構造物の量産化には限界がある。また、新たな大型ドックを建造するためには、広大な敷地と多大な費用が必要になる。
【0004】
一方、特許文献2では、海上に浮かぶフローティングドック上にてケーソンを製造した後、フローティングドックを沈降させることによりケーソンを進水させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-74879号公報
特開平7-149286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような大型の浮体構造物をフローティングドック上で製造する場合、浮体構造物を分割した複数のブロックを比較的小型の乾式ドックで製造し、当該複数のブロックをフローティングドック上にて組み立てる方法が考えられる。当該製造方法では、乾式ドックにて製造された複数のブロックは、沈んだ状態のフローティングドックの上方まで洋上を曳航される。そして、フローティングドックを浮上させて、各ブロックをフローティングドックの底面に設けられた架台にて支持して海面よりも上方へと持ち上げる。その後、複数のブロックを互いに接合して大型の浮体構造物が形成される。
【0007】
上記製造方法では、フローティングドックの浮上時に、海中や海面に浮遊している流木や樹脂片等の異物がブロックと架台との間に挟まり、架台に支持されたブロックの位置や姿勢が所望のものからずれるおそれがある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ブロックと架台との間における異物の噛み込みを抑制することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様1は、浮体構造物の製造方法であって、a)底部および一対の側壁部を備えるフローティングドックを前記底部の上面が水中に沈んだ状態で配置する工程と、b)浮体構造物の一部であるブロックを、水面に浮かんだ状態で前記フローティングドックの前記底部の鉛直上方に位置させる工程と、c)前記フローティングドックを前記ブロックに対して相対的に上方へと移動させて、前記ブロックを前記フローティングドックの前記底部の前記上面に設けられた複数の架台上に載置する工程と、を備える。前記c)工程において、前記ブロックと一の架台とが接触するよりも前に、水流形成機構によって前記ブロックと前記一の架台との間の空間に向かう水流が形成される。
【0010】
本発明の態様2は、態様1の浮体構造物の製造方法であって、前記水流形成機構は、前記一の架台の上面に設けられるとともに上方に向かって水を噴射する噴射口を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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