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公開番号
2024175430
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093220
出願日
2023-06-06
発明の名称
浮体構造物の製造方法
出願人
カナデビア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63B
75/00 20200101AFI20241211BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】フローティングドック上における複数のブロックの位置合わせを精度良く行う。
【解決手段】浮体構造物の製造方法は、第1ブロック21からフローティングドック61の底部62の上面621に向かってそれぞれ延びる複数の係留ライン41により、第1ブロック21をフローティングドック61にアンカリングする工程と、複数の係留ライン41の長さをそれぞれ調節することにより、第1ブロック21のフローティングドック61に対する相対位置を調節しつつ、フローティングドック61を浮上させて第1ブロック21をフローティングドック61の底部62に着底させる工程と、を備える。これにより、フローティングドック61上における複数のブロックの位置合わせを精度良く行うことができる。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
浮体構造物の製造方法であって、
a)底部および一対の側壁部を備えるフローティングドックを前記底部の上面が水中に沈んだ状態で水上に浮かべる工程と、
b)浮体構造物の一部である第1ブロックを水上輸送して、水面に浮かんだ状態で前記フローティングドックの前記底部の鉛直上方に位置させる工程と、
c)前記第1ブロックから前記フローティングドックの前記底部の前記上面に向かってそれぞれ延びる複数の係留ラインにより、前記第1ブロックを前記フローティングドックにアンカリングする工程と、
d)前記複数の係留ラインの長さをそれぞれ調節することにより、前記第1ブロックの前記フローティングドックに対する相対位置を調節しつつ、前記フローティングドックを浮上させて前記第1ブロックを前記フローティングドックの前記底部に着底させる工程と、
e)前記フローティングドックをさらに浮上させることにより、前記第1ブロックを、前記浮体構造物の他の一部である第2ブロックと前記フローティングドックの前記底部上において位置合わせした状態で、水面よりも上方にて支持する工程と、
を備える浮体構造物の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記複数の係留ラインの数は4本以上である浮体構造物の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記フローティングドックの前記底部の前記上面に、前記複数の係留ラインの端部がそれぞれ固定される複数の固定部材が設けられる浮体構造物の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記d)工程における前記複数の係留ラインのそれぞれの長さ調節は、前記第1ブロック上に配置されたライン長調節機構を用いて行われる浮体構造物の製造方法。
【請求項5】
請求項1に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記複数の係留ラインはそれぞれ、前記第1ブロックから前記フローティングドックの前記底部の前記上面を経由して前記フローティングドックの前記一対の側壁部のうち一方の側壁部に向かって延び、前記一対の側壁上に設けられた複数のライン長調節機構のうち一のライン長調整機構に接続され、
前記d)工程における前記複数の係留ラインの長さ調節は前記複数のライン長調節機構を用いて行われる浮体構造物の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記第1ブロックの前記フローティングドックに対する相対位置を測定する位置測定部が、前記フローティングドックまたは前記第1ブロックに設けられており、
前記d)工程において、前記複数のライン長調節機構は前記位置測定部からの出力に基づいて自動制御される浮体構造物の製造方法。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1つに記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記a)工程と前記d)工程との間において、前記第2ブロックが水上輸送されて、水面に浮かんだ状態で前記フローティングドックの前記底部の鉛直上方に位置し、前記第2ブロックから前記フローティングドックの前記底部の前記上面に向かってそれぞれ延びる複数の係留ラインにより、前記第2ブロックが前記フローティングドックにアンカリングされ、
前記d)工程において、前記第2ブロックから延びる前記複数の係留ラインの長さをそれぞれ調節することにより、前記第2ブロックの前記フローティングドックに対する相対位置を調節しつつ、前記第2ブロックを前記フローティングドックの前記底部に着底させる浮体構造物の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記第1ブロックおよび前記第2ブロックはそれぞれ、前記浮体構造物の入出渠が可能な幅である建造可能幅未満の幅を有する小型ドックにて製造され、
前記フローティングドックの前記一対の側壁部間の幅は前記建造可能幅以上である浮体構造物の製造方法。
【請求項9】
請求項1ないし6のいずれか1つに記載の浮体構造物の製造方法であって、
前記浮体構造物は、浮体式の洋上風力発電システムにおいて発電用風車を支持する浮体である浮体構造物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮体構造物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、浮体式の洋上風力発電設備が実用化されており、発電容量の増大が求められている。例えば、10MW以上の発電容量を有する洋上風力発電設備では、風車を搭載する浮体構造物が非常に大型になる。このため、当該浮体構造物は、通常の舶用乾式ドックでは、超大型原油タンカー (ULCC)や超大型コンテナ船等の貨物船を建造するためのドックであっても入出渠ができず、海洋構造物建造用の大型ドックで建造する必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1では、小型ドックで製造した複数のブロックを大型ドックに搬送し、大型ドック内で当該複数のブロックを組み立てることにより、大型の浮体構造物を製造する方法が提案されている。当該製造方法によれば、大型ドックにおける工事期間を短縮することができる。ただし、このような海洋構造物建造用の大型ドックの数は少ないため、上述のような大型の浮体構造物の量産化には限界がある。また、新たな大型ドックを建造するためには、広大な敷地と多大な費用が必要になる。
【0004】
一方、特許文献2では、海上に浮かぶフローティングドック上にてケーソンを製造した後、フローティングドックを沈降させることによりケーソンを進水させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-74879号公報
特開平7-149286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような大型の浮体構造物をフローティングドック上で製造する場合、浮体構造物を分割した複数のブロックを比較的小型の乾式ドックで製造し、当該複数のブロックをフローティングドック上にて組み立てる方法が考えられる。当該製造方法では、乾式ドックにて製造された複数のブロックは、沈んだ状態のフローティングドックの上方まで洋上を曳航される。そして、フローティングドックを浮上させて、各ブロックをフローティングドックの底面に設けられた架台にて支持して海面よりも上方へと持ち上げる。その後、複数のブロックを互いに接合して大型の浮体構造物が形成される。
【0007】
上記製造方法では、沈んだ状態のフローティングドックの上方において、複数のブロックの位置合わせを行う必要がある。また、フローティングドックの浮上時にも、複数のブロックの相対位置を維持する必要がある。しかしながら、ゲートが閉鎖される乾式ドック内とは異なり、フローティングドックの上方にて浮かぶ複数のブロックには、波浪や潮流等の外力による変位が生じやすいため、当該複数のブロックの相対位置にずれが生じるおそれがある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、フローティングドック上における複数のブロックの位置合わせを精度良く行うことを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様1は、浮体構造物の製造方法であって、a)底部および一対の側壁部を備えるフローティングドックを前記底部の上面が水中に沈んだ状態で水上に浮かべる工程と、b)浮体構造物の一部である第1ブロックを水上輸送して、水面に浮かんだ状態で前記フローティングドックの前記底部の鉛直上方に位置させる工程と、c)前記第1ブロックから前記フローティングドックの前記底部の前記上面に向かってそれぞれ延びる複数の係留ラインにより、前記第1ブロックを前記フローティングドックにアンカリングする工程と、d)前記複数の係留ラインの長さをそれぞれ調節することにより、前記第1ブロックの前記フローティングドックに対する相対位置を調節しつつ、前記フローティングドックを浮上させて前記第1ブロックを前記フローティングドックの前記底部に着底させる工程と、e)前記フローティングドックをさらに浮上させることにより、前記第1ブロックを、前記浮体構造物の他の一部である第2ブロックと前記フローティングドックの前記底部上において位置合わせした状態で、水面よりも上方にて支持する工程と、を備える。
【0010】
本発明の態様2は、態様1の浮体構造物の製造方法であって、前記複数の係留ラインの数は4本以上である。
(【0011】以降は省略されています)
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