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公開番号
2024085155
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-26
出願番号
2022199533
出願日
2022-12-14
発明の名称
競艇用ターンブイ
出願人
個人
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
B63B
22/00 20060101AFI20240619BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】空気圧を計測することなく中空フロート部に空気を入れ過ぎることを抑制できる競艇用ターンブイを提供する。
【解決手段】競艇場における水面上の所定位置に設置され、弾性材料からなる上側の中空円錐部1及び下側の中空フロート部4が一体的に組み付けられて少なくとも中空フロート部4内に空気が密封された競艇用ターンブイAであって、中空フロート部4内に設けられ、長さ方向両端部が中空フロート部4に結合された、長尺部材8を備える。中空フロート部4は、内部に空気を入れ過ぎると、中空フロート部4の膨張により長尺部材8が長さ方向に引っ張られ、長尺部材8の長さ方向両端部に結合された2箇所のうち少なくとも1箇所に、外部から視認できるように内側に窪んだ凹部9が形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
競艇場における水面上の所定位置に設置され、弾性材料からなる上側の中空円錐部及び下側の中空フロート部が一体的に組み付けられて少なくとも中空フロート部内に空気が密封された競艇用ターンブイであって、
前記中空フロート部内に設けられ、長さ方向両端部が前記中空フロート部に結合された、長尺部材を備え、
前記中空フロート部は、内部に空気を入れ過ぎると、前記中空フロート部の膨張により前記長尺部材が長さ方向に引っ張られ、前記長尺部材の長さ方向両端部に結合された2箇所のうち少なくとも1箇所に、外部から視認できるように内側に窪んだ凹部が形成される、競艇用ターンブイ。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の競艇用ターンブイにおいて、
前記中空円錐部及び前記中空フロート部を仕切る、仕切壁部を更に備え、
前記長尺部材の長さ方向一端部は、前記仕切壁部に結合され、
前記長尺部材の長さ方向他端部は、前記中空フロート部の底部に結合された、競艇用ターンブイ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の競艇用ターンブイにおいて、
少なくとも2つの前記長尺部材を備える、競艇用ターンブイ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、競艇用ターンブイ(ターンマーク)に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、競艇場のコース水面上にはレース時の折返し点を表示するための第1及び第2ターンマークと呼ばれる1対のターンブイが設置されており、この両ターンブイ間を周回するコースをボートが走行するようになっている。
【0003】
この競艇用ターンブイとしては、その上下略中央よりも上側に位置する中空円錐部と、この中空円錐部よりも下側に位置する中空フロート部(中空タイヤ部)とを一体的に組み付けたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
競艇用ターンブイの中空フロート部は弾性材料によって形成されている。この中空フロート部が空気を供給されて膨張することにより、競艇用ターンブイを水面上に浮上させるための浮力が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-99883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、中空フロート部を膨張させるために適切な空気圧は、外気圧と同じまたは外気圧よりも0.2気圧程度高い、1~1.2気圧程度である。このため、より高い空気圧の測定に適した市販のエアゲージでは、このように比較的低い空気圧を計測することが困難な場合が多い。すると、市販のエアゲージを利用して中空フロート部の空気圧を計測しても、中空フロート部に既に十分な空気が供給されているかどうかは判断しづらい。その結果、既に十分な空気が供給された中空フロート部にさらに空気を供給し、中空フロート部に空気を入れ過ぎることがある。空気を入れ過ぎた中空フロート部は、反発力が大きすぎてしまうので、安全性の観点から、中空フロート部の空気圧が、想定されている空気圧を越えないように、空気の入れ過ぎを抑制したい。
【0007】
本開示は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアゲージで空気圧を計測しなくても、中空フロート部に空気を入れ過ぎることを抑制できる競艇用ターンブイを提供することにある。
【0008】
なお、本明細書において、「中空フロート部に空気を入れ過ぎる」とは、中空フロート部内部の空気圧が、想定されている所定の空気圧よりも高くなることを意味する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するために、本発明は、競艇場における水面上の所定位置に設置され、弾性材料からなる上側の中空円錐部及び下側の中空フロート部が一体的に組み付けられて少なくとも中空フロート部内に空気が密封された競艇用ターンブイであって、前記中空フロート部内に設けられ、長さ方向両端部が前記中空フロート部に結合された、長尺部材を備え、前記中空フロート部は、内部に空気を入れ過ぎると、前記中空フロート部の膨張により前記長尺部材が長さ方向に引っ張られ、前記長尺部材の長さ方向両端部に結合された2箇所のうち少なくとも1箇所に、外部から視認できるように内側に窪んだ凹部が形成される。
【0010】
この構成によると、まず競艇用ターンブイの中空フロート部には空気が供給されると、弾性材料からなる中空フロート部は、この空気が密封されて膨張する。この膨張に伴い、中空フロート部内の長尺部材の両端部が結合された箇所が、長尺部材の張力により中空フロート部の内側へ引張られる。このため、所望以上に膨張した中空フロート部は、長尺部材の両端部が結合された箇所が内側に窪む。中空フロート部が部分的に内側に窪むことで、中空フロート部には凹部が形成される。
(【0011】以降は省略されています)
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