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公開番号
2024174841
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2024088981
出願日
2024-05-31
発明の名称
インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41J
2/195 20060101AFI20241210BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】水性インクを加温する機構を有する記録ヘッドを備える、小型化されたインクジェット記録装置を用いる場合に、累積の吐出回数が増加してもインクの吐出性が低下しにくいインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】顔料及び樹脂粒子を含有する水性インクと、インク収容部と、水性インクを熱エネルギーの作用により吐出する吐出口が形成された記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置を使用し、水性インクを記録媒体に付与して画像を記録する工程を有するインクジェット記録方法である。インク収容部が、熱可塑性樹脂で形成された筐体であるとともに、他の部材を介在させることなく記録ヘッドが貼り合わされており、記録ヘッドが、記録ヘッド内の水性インクを加温する加温手段を有し、樹脂粒子のアニオン性基の量(μmol/g)が、顔料のアニオン性基の量(μmol/g)よりも少ない。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
顔料及び樹脂粒子を含有する水性インクと、前記水性インクを収容するインク収容部と、前記インク収容部から供給される前記水性インクを熱エネルギーの作用により吐出する吐出口が形成された記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置を使用し、
前記吐出口から吐出した前記水性インクを記録媒体に付与して画像を記録する工程を有するインクジェット記録方法であって、
前記インク収容部が、熱可塑性樹脂で形成された筐体であるとともに、他の部材を介在させることなく前記記録ヘッドが貼り合わされており、
前記記録ヘッドが、前記記録ヘッド内の前記水性インクを加温する加温手段を有し、
前記樹脂粒子のアニオン性基の量(μmol/g)が、前記顔料のアニオン性基の量(μmol/g)よりも少ないことを特徴とするインクジェット記録方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記顔料が、カーボンブラックである請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記水性インクが、さらに、スチレンに由来するユニットを有する水溶性樹脂を含有する請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記水溶性樹脂に占める、前記スチレンに由来するユニットの割合(質量%)が、10.0質量%以上である請求項3に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記水性インクが、さらに、ウレア結合を有する水溶性ウレタン樹脂を含有する請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記水性インクが、さらに、水溶性有機溶剤を含有し、
前記水溶性有機溶剤の比誘電率の質量平均値が、34.0以上である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記水性インク中の、前記樹脂粒子の含有量(質量%)が、前記顔料の含有量(質量%)に対する質量比率で、0.4倍以上である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
前記樹脂粒子のガラス転移温度(℃)が、前記記録ヘッド内の前記水性インクを前記加温手段によって加温した前記水性インクの温度(℃)よりも高い請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項9】
前記インクジェット記録装置が、さらに、前記インク収容部に比して容量が大きい第2のインク収容部、及び前記第2のインク収容部と前記インク収容部の間を前記水性インクが流通するチューブを備える請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項10】
顔料及び樹脂粒子を含有する水性インクと、前記水性インクを収容するインク収容部と、前記インク収容部から供給される前記水性インクを熱エネルギーの作用により吐出する吐出口が形成された記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置であって、
前記インク収容部が、熱可塑性樹脂で形成された筐体であるとともに、他の部材を介在させることなく前記記録ヘッドが貼り合わされており、
前記記録ヘッドが、前記記録ヘッド内の前記水性インクを加温する機構を有し、
前記樹脂粒子のアニオン性基の量(μmol/g)が、前記顔料のアニオン性基の量(μmol/g)よりも少ないことを特徴とするインクジェット記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、在宅でのリモートワークの増加により、家庭用のインクジェット記録装置の需要が高まっている。また、家庭用とするために、インクジェット記録装置に対してはさらなる小型化が求められている。インクジェット記録装置の小型化には、記録ヘッド及びインク収容部の小型化が不可欠である。例えば、インク収容部と記録ヘッドを一体にして小型化した記録ユニットを搭載したインクジェット記録装置がある。
【0003】
このようなインクジェット記録装置は、より小型に設計できる観点から、熱エネルギーの作用によりインクを吐出する方式の記録ヘッドを採用している。また、複数色のインクをそれぞれ吐出する吐出口列を同一の記録素子基板に設けることで、記録ヘッドを小型化する工夫がなされる。さらに、インク収容部に他の部材を介在させることなく記録ヘッドを貼り合わせて記録ユニットを小型化する。そして、インク収容部を熱可塑性樹脂で形成して記録ユニットを軽量化するとともに、キャリッジ部に求められる剛性を低減させて装置を小型化する。
【0004】
一方、その内部のインクを加温する機構を有する記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置がある。このような記録装置では、インクを加温する機構により記録ヘッド内のインクの温度を適度な加温状態に保ち、吐出されるインク滴の体積ばらつきを抑制して画像ムラの発生を抑制する。インクの温度が記録中に所定の上限値を超えそうな場合には、記録ヘッド温度が低下するのを待った上で記録動作を開始するか、又は記録動作を中止する。記録ヘッドの温度が過度に上昇すると、インク中に泡が発生することがある。そして、発生した泡に起因してインクが不吐出になりやすく、画像の欠けが発生したり、記録ヘッドや記録装置が故障したりすることがある。
【0005】
また、小型化されたインクジェット記録装置の家庭での利用用途として、ビジネス書類の出力が増加している。このような用途でも用いられるインクジェット記録装置では、発色性に優れた画像を記録すべく、顔料を色材として含有する水性の顔料インクが広く用いられている。顔料は水に不溶であるため、水性のインク中では分散状態で存在している。熱エネルギーを付与して吐出する方式の記録ヘッドから水性の顔料インクを吐出すると、顔料の分散状態が不安定になって、熱エネルギーを発生させるヒーターにコゲが付着することがある。ヒーターにコゲが堆積すると、インクに付与される熱エネルギーが減少し、インクの吐出性が低下する。このため、吐出口からのインクの吐出回数の累積数に応じて、インクの吐出性が変化する。すなわち、累積の吐出回数が少ない吐出口からのインクの吐出性は良好である一方で、累積の吐出回数が多い吐出口からのインクの吐出性が低下した状態となり、このような相違が画像ムラなどの発生につながる。したがって、累積の吐出回数が吐出口ごとに相違するような場合であっても、インクの吐出性が変化しないことが要求されている。
【0006】
例えば、インクの吐出性及び顔料の分散性を安定化すべく水溶性樹脂を添加するとともに、ヒーターのコゲを除去すべく特定の界面活性剤をさらに添加した水性のインクが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平8-143803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは、上述のような構成を有する小型化に対応したインクジェット記録装置を使用し、特許文献1で提案されたインクの吐出性について評価した。その結果、累積の吐出回数の増加に伴って、一部の吐出口におけるインクの吐出性が低下することがわかった。
【0009】
また、本発明者らは、インクを加温する機構を有しない記録ヘッド、熱エネルギー以外のエネルギーを利用する記録ヘッド、インク収容部と一体化した記録ヘッド、及びインク収容部との間に放熱板を設けた記録ヘッドを用意した。そして、これらの記録ヘッドをそれぞれ備えるインクジェット記録装置を使用し、特許文献1で提案されたインクの吐出性について評価した。その結果、小型化に対応した前述のインクジェット記録装置を使用した場合と異なり、累積の吐出回数が増加しても、吐出口からのインクの吐出性が低下することはなかった。
【0010】
したがって、本発明の目的は、水性インクを加温する機構を有する記録ヘッドを備える、小型化されたインクジェット記録装置を用いる場合に、累積の吐出回数が増加してもインクの吐出性が低下しにくいインクジェット記録方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、このインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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