TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024160831
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2023076244
出願日
2023-05-02
発明の名称
トナー
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20241108BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】高温高湿環境下において長時間使用された場合における帯電性と、低温低湿環境下において長時間使用された場合における帯電部材の汚染の抑制と、を両立できるトナーを提供する。
【解決手段】結着樹脂を含有するトナー粒子と、外添剤とを有するトナーであって、該外添剤が、チタン酸ストロンチウム粒子を含み、該チタン酸ストロンチウム粒子が、該チタン酸ストロンチウム粒子の表面に脂肪酸を有し、該トナーが、フマル酸を含有し、該トナー中の該フマル酸の含有割合をf0(質量%)としたとき、該f0が、0.010~0.120質量%であり、該トナー中の、該トナーからメタノールによって抽出されるフマル酸の含有割合をf1(質量%)としたとき、該f1が、0.0010~0.0100質量%であることを特徴とするトナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結着樹脂を含有するトナー粒子と、外添剤とを有するトナーであって、
該外添剤が、チタン酸ストロンチウム粒子を含み、
該チタン酸ストロンチウム粒子が、該チタン酸ストロンチウム粒子の表面に脂肪酸を有し、
該トナーが、フマル酸を含有し、
該トナー中の該フマル酸の含有割合をf0(質量%)としたとき、該f0が、0.010~0.120質量%であり、
該トナー中の、該トナーからメタノールによって抽出されるフマル酸の含有割合をf1(質量%)としたとき、該f1が、0.0010~0.0100質量%であることを特徴とするトナー。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記トナー中の前記チタン酸ストロンチウム粒子の含有割合をa0(質量%)としたとき、該a0が、0.010~5.000質量%である、請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記脂肪酸が、炭素数10~30の脂肪酸である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項4】
前記脂肪酸が、ステアリン酸である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項5】
前記トナー中の前記チタン酸ストロンチウム粒子の含有割合をa0(質量%)としたとき、f0/a0が、0.002~12.000である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項6】
前記トナーの平均円形度が、0.950~0.980である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項7】
前記トナーが、ドデシルベンゼンスルホン酸及びドデシルベンゼンスルホン酸塩からなる群から選択される少なくとも一を含有する、請求項1又は2に記載のトナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真法、静電記録法及びトナージェット方式記録法を利用した記録方法に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真画像形成装置においては、より高速化、長寿命化が求められている。また、使用される環境も多様化していることから、高温高湿環境から低温低湿環境までの幅広い使用環境においても高速化、長寿命化を達成可能とすることが求められている。そのために、様々な性能のより一層の向上が、トナーに対しても求められている。
具体的には、トナーの帯電性が挙げられる。トナーの帯電性を向上させることにより、より高速な現像プロセスにおいてもトナーが十分に帯電されることができるため、電子写真画像形成装置の高速化に貢献できる。また、長期耐久使用後においてトナーの帯電性を維持しやすくなることから、長寿命化にも貢献できる。
【0003】
トナーの帯電性を高める手段としては、チタン酸ストロンチウム粒子をトナー粒子に外添する方法が提案されている(特許文献1)。
一方で、特許文献2にはトナーの低温定着性、耐熱保存性、帯電安定性(帯電立ち上がり性)、耐汚染性を改良し、機内へのトナー飛散や地汚れの発生を抑制することを目的として、トナー中のカルボン酸基を有するモノマーの含有量を規定したトナーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-045578号公報
特開2016ー173396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らが検討した結果、特許文献1に記載のトナーは、外添されたチタン酸ストロンチウム粒子を外添することにより、一定の帯電性の向上効果が確認された。具体的には、高温高湿環境における連続使用後に数日放置した後の再起動時におけるカブリの発生を抑制する効果がみられた。しかしながら、長期耐久性については課題があることに本発明者らは想到した。特に低温低湿環境下において耐久使用すると、帯電ローラのような帯電部材がチタン酸ストロンチウム粒子で汚染されてしまい、ハーフトーン画像を出力した場合にスジ状の画像弊害が発生する場合があった。
また、特許文献2に記載のトナーは、チタン酸ストロンチウム粒子を含まないために、帯電性が不十分であった。そのため、高温高湿環境での連続使用後における画像濃度が低下するという課題や、高温高湿環境での連続使用後に数日放置した後の再起動時にカブリが生じるという課題があることが分かった。
【0006】
本開示は、上記課題を解消したトナーを提供する。具体的には、トナーの帯電性と、帯電部材の耐汚染性とを向上させ、高温高湿環境下において長時間使用された場合における帯電性と、低温低湿環境下において長時間使用された場合における帯電部材の汚染の抑制と、を両立できるトナーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解消するために、トナーの帯電性と、帯電部材の耐汚染性に
ついて鋭意検討を行った。その結果、トナーがフマル酸を含有し、かつ、表面に脂肪酸を有するチタン酸ストロンチウム粒子をトナーが含有することにより、高温高湿環境下において長時間使用された場合における帯電性と、低温低湿環境下において長時間使用された場合における帯電部材の汚染の抑制と、を両立できることを見出した。
【0008】
すなわち本開示は、
結着樹脂を含有するトナー粒子と、外添剤とを有するトナーであって、
該外添剤が、チタン酸ストロンチウム粒子を含み、
該チタン酸ストロンチウム粒子が、該チタン酸ストロンチウム粒子の表面に脂肪酸を有し、
該トナーが、フマル酸を含有し、
該トナー中の該フマル酸の含有割合をf0(質量%)としたとき、該f0が、0.010~0.120質量%であり、
該トナー中の、該トナーからメタノールによって抽出されるフマル酸の含有割合をf1(質量%)としたとき、該f1が、0.0010~0.0100質量%であるトナーに関する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、高温高湿環境下において長時間使用された場合における帯電性と、低温低湿環境下において長時間使用された場合における帯電部材の汚染の抑制と、を両立できるトナーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
「モノマーユニット」とは、ポリマー中のモノマー物質の反応した形態をいう。例えば、ポリマー中の重合性単量体が重合した主鎖中の、炭素-炭素結合1区間を1ユニットとする。重合性単量体とは下記式(C)で表すことができる。
TIFF
2024160831000001.tif
30
170
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
電子機器
8日前
キヤノン株式会社
記録装置
8日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
1日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
液体供給装置
8日前
キヤノン株式会社
液体供給装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
プロファイル編集装置
8日前
キヤノン株式会社
記録方法及び記録装置
8日前
キヤノン株式会社
検出器及び検出システム
8日前
キヤノン株式会社
レンズ装置及び撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
液体供給装置及びシステム
8日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
通信装置、および通信システム
8日前
キヤノン株式会社
有機化合物および有機発光素子
1日前
キヤノン株式会社
画像処理システム、画像処理装置
8日前
キヤノン株式会社
シート積載装置及び画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
トナー及びプロセスカートリッジ
1日前
キヤノン株式会社
シート積載装置及び画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
放射線検出装置およびその製造方法
8日前
キヤノン株式会社
記録装置および記録装置の清掃方法
8日前
キヤノン株式会社
液体供給装置、制御方法及びシステム
8日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、方法およびプログラム
8日前
キヤノン株式会社
構造体の製造方法、構造体および筐体
8日前
キヤノン株式会社
放射線撮像装置及び放射線撮像システム
8日前
キヤノン株式会社
プロセスカートリッジ及び電子写真装置
8日前
キヤノン株式会社
撥インク部材及びインクジェットヘッド
8日前
キヤノン株式会社
プロセスカートリッジ及び電子写真装置
8日前
キヤノン株式会社
プロセスカートリッジ及び電子写真装置
8日前
キヤノン株式会社
シート積載装置、及び画像形成システム
2日前
続きを見る
他の特許を見る