TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024165834
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082367
出願日
2023-05-18
発明の名称
トナー
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20241121BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】PET構造を有する樹脂及びブラック顔料を含有するトナーにおいて、長期にわたる大量の印刷を行っても、クリーニング不良による帯電ローラー汚染とそれによる画像不良を低温低湿環境及び常温常湿環境で抑制でき、さらに良好な画像濃度を示すトナー。
【解決手段】顔料を含有するトナー粒子、樹脂粒子、及び外添剤を含むトナーであって、該樹脂粒子は特定の輝度平均値及び平均円相当径を有し、該トナー粒子の輝度平均値が特定の範囲であり、該顔料はブラック顔料であり、該樹脂粒子の含有量が特定の範囲であり、該トナー粒子及び樹脂粒子がPET構造を表面に有し、該樹脂粒子の微小圧縮測定により得られる荷重変位曲線において、90個数%以上が荷重0~10mNの範囲において破断点を有さない。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
顔料を含有するトナー粒子、樹脂粒子、及び外添剤を含むトナーであって、
該樹脂粒子のモノクロ256階調を基準とした輝度平均値が90~120であり、かつ該樹脂粒子の平均円相当径が0.5~3.0μmであり、
該トナー粒子のモノクロ256階調を基準とした輝度平均値が、40~80であり、
該顔料は、ブラック顔料であり、
該トナー中の該樹脂粒子の含有量が、該トナー粒子100個に対して5~40個であり、
該トナー粒子が、下記式(1)で示される構造の繰り返し構造を有する樹脂を表面に有し、
該樹脂粒子が、下記式(1)で示される構造の繰り返し構造を有する樹脂を表面に有し、
該樹脂粒子の微小圧縮測定により得られる荷重変位曲線において、
該樹脂粒子のうち90個数%以上が荷重0~10mNの範囲において破断点を有さない、ことを特徴とするトナー。
TIFF
2024165834000010.tif
31
153
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記樹脂粒子の、下記条件(2)下での飛行時間型二次イオン質量分析において、下記式(A)で算出されるm/z341規格化強度が、2.50×10
-4
~1.00×10
-2
であり、
前記樹脂粒子の、下記条件(3)下での飛行時間型二次イオン質量分析において、下記式(A)で算出されるm/z341規格化強度が2.50×10
-4
~1.00×10
-2
である、請求項1に記載のトナー。
m/z341規格化強度=(m/z=341に検出されるピークのイオン強度) / (m/z=0.5~1850における全イオン強度) ・・・(A)
条件(2):一次イオン種:Bi
3++
,加速電圧:30kV,測定モード:Positive、Negative,測定範囲:m/z=0.5~1850,ラスタサイズ:300×300μm/256×256pixel,測定時間:180秒
条件(3):下記条件でAr-GCIBでスパッタ処理を行った後に該条件(2)で測定を行う
Ar-GCIB条件
加速電圧:5kV
電流:6.5nA
ラスタサイズ:600×600μm
照射時間:5sec/cycle
スパッタ時間:500秒
【請求項3】
前記トナーに含まれる円相当径0.5~3.0μmの粒子を微小粒子としたとき、該微小粒子における前記樹脂粒子の含有割合が、60~100個数%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項4】
前記トナーに含まれる円相当径0.5~3.0μmの粒子を微小粒子としたとき、
前記トナーは、前記トナー粒子及び前記樹脂粒子の合計のうち、該微小粒子を、10~40個数%含有する、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項5】
前記トナー粒子が、結着樹脂を含有し、
該結着樹脂が、ポリエステル樹脂を含有し、
該結着樹脂は、該ポリエステル樹脂を構成する成分として、
エチレングリコールに対応する構造を3~30質量%含有し、
テレフタル酸に対応する構造を20~45質量%含有する、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項6】
前記トナー粒子の微小圧縮測定により得られる荷重変位曲線において、
前記トナー粒子のうち80個数%以上が荷重0mN~10mNの範囲において破断点を有する、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項7】
前記トナーを、下記溶出条件Aで溶出処理を行ったときに、メタノールに溶出する化合物A及び化合物Bを含有し、
該化合物A及び化合物Bが該メタノールに溶出した溶出液を下記遠心分離条件Aの条件下で遠心分離することで得られた上澄み液を液体クロマトグラフESI/MSで下記分析条件Aで分析したときに、
該上澄み液中に含まれる該化合物Aはカチオンとしてイオン化して検出され、
該上澄み液中に含まれる該化合物Bはアニオンとして検出される、請求項1又は2に記載のトナー。
溶出条件A:25℃下で、前記トナーに対し質量基準で10倍のメタノール(JISK8891規格相当品)を用い、攪拌装置により回転子の回転数200rpmで10時間攪拌を行う。
遠心分離条件A:25℃下で、回転半径10.1cm、回転数3500rpmで30分間回転を行う。
分析条件A:Sheath Gas:10 (arb. unit.)、Aux Gas:5 (arb. unit.)、スプレー電圧:5kV、キャピラリ温度:275℃の条件下において、キャピラリ電圧:35V、チューブレンズ電圧:110Vの条件下でイオン化されたものをカチオンとして検出し、キャピラリ電圧:-35V、チューブレンズ電圧:-110Vの条件下でイオン化されたものをアニオンとして検出する。
【請求項8】
前記化合物Aは、炭素数8~16の直鎖脂肪族アルコールのエチレンオキサイド付加物、及びポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも一の化合物であり、
前記化合物Bは、直鎖型又は分岐型のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムである、請求項7に記載のトナー。
【請求項9】
前記トナー粒子が、乳化凝集トナー粒子である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項10】
前記ブラック顔料が、カーボンブラックを含む、請求項1又は2に記載のトナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真法などの画像形成方法に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、複写機やプリンターの高速化及び環境安定性の改良が進められており、高速プリント時においても、また、低温低湿度や高温高湿度のような使用環境の変化があった場合にも、安定した画質を提供するトナーが求められている。さらに、プリンターの性能とは別に地球環境の保全についても社会的な意識は高まっており、トナーなどのプリンター材料についても地球環境に配慮した素材の使用を考えていかなければならない。世の中で広く使用されているプラスチック材料としてポリエチレンテレフタラート(PET)が挙げられるが、PETは使用後の再生利用の方法が確立していること、再生材料を原料としても使えることから廃棄プラスチックを減量できるプラスチック材料の一つである。
【0003】
電子写真法では、まず、潜像担持体を種々の手段で帯電し、露光することにより潜像担持体表面に静電荷潜像を形成する。次いで静電荷潜像をトナーで現像してトナー画像を形成し、紙などの転写材にトナー画像を転写した後、加熱加圧により転写材上にトナー画像を定着して複写物又はプリントを得る。
このような画像形成プロセスにおいて、トナー画像の転写後に潜像担持体表面に残存したトナーは、何らかの方法で除去(クリーニング)する必要がある。
【0004】
潜像担持体上に残ったトナーをクリーニングする方法として、ウレタンゴム等の弾性材料からなるクリーニングブレードのエッジを潜像担持体表面に接触させる方法が広く用いられている。クリーニングブレードの当接圧をあげるとクリーニング性は良化するが、ブレードの欠けや潜像担持体の摩耗、ブレードのびびり振動による異音が発生しやすくなる。プリント速度の高速化のためにプロセススピードを高めることで、上記弊害は発生しやすくなる。すなわち、高速化した複写機やプリンター本体において、クリーニング性と部材の耐久性の両立をはかることは難しくなる傾向がある。
さらに、トナーバインダーの構成材料としてPETを使用した場合、PETは一般的に使用されるトナーバインダー材料と比較するとガラス転移温度Tgが高く、硬くなる。そのため、外添剤の埋め込みなどの耐久性には強くなるが、トナーの内添材料、特にブラック顔料であるカーボンブラックとバインダーの間に明確な界面ができやすく、そこが起点となってトナーの割れ、欠けが起こりやすい。割れ・欠けの発生したトナーはクリーニング部に供給されやすくなるため、クリーニング部材にとっての悪影響は大きい。
【0005】
この現象は高速化する複写機やプリンターにおいて特に顕著となるため、トナーとしてクリーニング性のさらなる向上が必要とされている。
上記課題に対し、例えば、特許文献1では、正帯電性の潤滑剤粒子と負帯電性の潤滑剤粒子の両方をそれぞれ含むトナーが提案されている。正帯電性の潤滑剤粒子と負帯電性の潤滑剤粒子はそれぞれ潜像担持体表面の潜像部と非潜像部に載るため、画線率によらない良好なクリーニング性を発揮することが開示されている。
特許文献2では、粒子径の異なる少なくとも2種類のチタン酸ストロンチウム微粒子を外添剤として含有することで、クリーニング部に阻止層を形成し、トナーのクリーニング性を向上させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-219823号公報
特開2019-184795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような方策を用いた場合にも、高速化する複写機やプリンターにおいてPET構造を有する樹脂及びブラック顔料を含有するトナーのクリーニング部の耐久安定性には、未だ改善の余地が見られる。
【0008】
本開示は、上記問題点を解消したトナーを提供することにある。具体的には、PET構造を有する樹脂及びブラック顔料を含有するトナーにおいて、長期にわたる大量の印刷を行っても、クリーニング不良による帯電ローラー汚染とそれによる画像不良を低温低湿環境及び常温常湿環境で抑制でき、さらに良好な画像濃度を示すトナーに向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、顔料を含有するトナー粒子、樹脂粒子、及び外添剤を含むトナーであって、
該樹脂粒子のモノクロ256階調を基準とした輝度平均値が90~120であり、かつ該樹脂粒子の平均円相当径が0.5~3.0μmであり、
該トナー粒子のモノクロ256階調を基準とした輝度平均値が、40~80であり、
該顔料は、ブラック顔料であり、
該トナー中の該樹脂粒子の含有量が、該トナー粒子100個に対して5~40個であり、
該トナー粒子が、下記式(1)で示される構造の繰り返し構造を有する樹脂を表面に有し、
該樹脂粒子が、下記式(1)で示される構造の繰り返し構造を有する樹脂を表面に有し、
該樹脂粒子の微小圧縮測定により得られる荷重変位曲線において、
該樹脂粒子のうち90個数%以上が荷重0~10mNの範囲において破断点を有さない、トナーに関する。
TIFF
2024165834000001.tif
31
153
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、PET構造を有する樹脂及びブラック顔料を含有するトナーにおいて、長期にわたる大量の印刷を行っても、クリーニング不良による帯電ローラー汚染とそれによる画像不良を低温低湿環境及び常温常湿環境で抑制でき、さらに良好な画像濃度を示すトナーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
キヤノン株式会社
トナー
3日前
キヤノン株式会社
トナー
3日前
キヤノン株式会社
撮像装置
4日前
キヤノン株式会社
送液装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4日前
キヤノン株式会社
定着システム
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像表示装置
3日前
キヤノン株式会社
画像表示装置
3日前
キヤノン株式会社
情報処理装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
3日前
キヤノン株式会社
印刷管理装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
システム及び方法
3日前
キヤノン株式会社
印刷制御システム
2日前
キヤノン株式会社
非線形光学顕微鏡
2日前
キヤノン株式会社
放射線画像撮影装置
3日前
キヤノン株式会社
画像認識装置および機器
3日前
キヤノン株式会社
光電変換装置および機器
2日前
キヤノン株式会社
光電変換装置および機器
4日前
キヤノン株式会社
インクジェット記録装置
2日前
キヤノン株式会社
光学素子および光学装置
3日前
キヤノン株式会社
現像装置及び画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
定着装置及び画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
試料処理装置及び収容容器
3日前
キヤノン株式会社
定着装置及び画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
光走査装置及び画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法
3日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
4日前
キヤノン株式会社
ネットワークデバイス及び方法
3日前
続きを見る
他の特許を見る