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公開番号
2024174689
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023092652
出願日
2023-06-05
発明の名称
画像読取装置及びその制御方法、並びにプログラム
出願人
キヤノン電子株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
H04N
1/00 20060101AFI20241210BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】承認ユーザの負荷を増加させることなく、読取画像の画像データの取得についての承認処理を実現する。
【解決手段】画像読取装置は、画像読取処理において、原稿の画像を読み取って読取画像の画像データを生成し、生成した画像データを所定の保存先に保存する。画像読取装置は、保存先に保存されている画像データの取得についての承認要求であって、当該画像データの確認用情報を含む承認要求を、承認ユーザへ送信する。画像読取装置は、承認要求に対する、画像データの取得が承認されたことを示す応答を受信すると、当該画像データの取得が可能になるように当該画像データに対するアクセスを制御する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
原稿の画像を読み取って読取画像の画像データを生成する読取手段と、
前記読取手段によって生成された画像データを所定の保存先に保存する保存手段と、
前記保存先に保存されている前記画像データの取得についての承認要求であって、前記画像データの確認用情報を含む前記承認要求を、承認ユーザへ送信する要求手段と、
前記承認要求に対する、前記画像データの取得が承認されたことを示す応答を受信すると、前記画像データの取得が可能になるように前記画像データに対するアクセスを制御する制御手段と、
を備える、画像読取装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、前記承認要求に対する応答として、前記承認ユーザによって前記画像データの取得が禁止されたことを示す応答を受信すると、前記保存先から前記画像データを削除する、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記承認要求に対する前記画像データの取得が承認されたことを示す応答を受信すると、ネットワークを介して接続された外部装置に対し、前記画像データの取得が可能な操作画面を提供する、請求項1又は2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記承認要求の送信先を設定するための設定画面を介した入力に従って、前記送信先を設定する設定手段を更に備え、
前記要求手段は、前記設定手段によって設定された前記送信先へ前記承認要求を送信する、請求項1又は2に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記設定手段は、前記送信先を示す電子メールアドレスを設定する、請求項4に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記設定手段は更に、前記設定画面を介した入力に従って、前記承認要求の送信タイミングからのタイムアウト時間を設定し、
前記制御手段は、前記承認要求の送信タイミングから前記タイムアウト時間が経過すると、前記保存先から前記画像データを削除する、
請求項4に記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記設定画面は、前記画像読取装置の表示部に表示されるか、又は、前記画像読取装置と通信可能な外部装置に提供されて当該外部装置に表示される、請求項4に記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記確認用情報は、前記保存先に保存されている前記画像データを確認可能な操作画面へのリンクを含み、
前記要求手段は、前記リンクを用いたアクセスを受け付けると、アクセス元の端末装置へ前記操作画面を提供し、当該端末装置において表示された前記操作画面を介して、前記画像データの取得を承認又は禁止することを示す操作を受け付ける、請求項1又は2に記載の画像読取装置。
【請求項9】
前記読取手段は、複数の原稿の画像を読み取って複数の読取画像の画像データを生成し、
前記操作画面は、前記複数の読取画像のそれぞれのサムネイル画像を表示するように構成される、
請求項8に記載の画像読取装置。
【請求項10】
前記読取手段は、複数の原稿の画像を読み取って複数の読取画像の画像データを生成し、
前記操作画面は、前記承認ユーザの操作に従って前記複数の読取画像を1つずつ切り替えて表示するように構成される、
請求項8に記載の画像読取装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置及びその制御方法、並びにプログラムに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
画像読取装置によって原稿の画像を読み取って読取画像の画像データを生成することで、原稿の画像に対応する画像データの電子的な保管又は当該画像データを用いた情報処理が可能になる。また、ADF(Auto Document Feeder)を備えた原稿読取装置を使用した場合、大量の原稿の画像をより効率的に読み取って画像データを生成することが可能である。このような画像読取装置では、読取画像の画像データに関して、外部装置への誤送信等による情報の流出を防止できることが求められる。
【0003】
例えば特許文献1には、読取画像の画像データをUSBメモリに保存する複写機において、上長等の承認ユーザに保存許可要求を送り、承認ユーザから保存許可の応答があった場合に限り、USBメモリへの画像データの保存を許可する技術が記載されている。これにより、画像データをUSBメモリ等の外部記憶媒体に転送する際のセキュリティを高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-063038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の従来技術では、USBメモリ等の外部記憶媒体への読取画像の画像データの転送時の情報漏洩が想定されているが、画像読取装置を操作するユーザの端末装置等の外部装置への転送に伴う情報漏洩は想定されていない。このため、例えば、スマートフォン又はタブレット端末等の、容易に持ち運び(例えば、社外への持ち出し)が可能なモバイル端末による情報の漏洩には対処できていない。
【0006】
また、上述の従来技術では、画像読取処理により大量の原稿の画像に対応する画像データが生成された場合に、承認ユーザによる画像データの確認は困難でありうる。あるいは、大量の画像データの送信のためにネットワークに大きな負荷がかかるとともに、承認ユーザにも大量の画像データの受信に起因して大きな負荷がかかりうる。
【0007】
そこで、本発明は、承認ユーザの負荷を増加させることなく、読取画像の画像データの取得についての承認処理を実現するための技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る画像読取装置は、原稿の画像を読み取って読取画像の画像データを生成する読取手段と、前記読取手段によって生成された画像データを所定の保存先に保存する保存手段と、前記保存先に保存されている前記画像データの取得についての承認要求であって、前記画像データの確認用情報を含む前記承認要求を、承認ユーザへ送信する要求手段と、前記承認要求に対する応答として、前記承認ユーザによって前記画像データの取得が承認されたことを示す応答を受信すると、外部装置からの前記画像データの取得が可能になるように前記画像データに対するアクセスを制御する制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、承認ユーザの負荷を増加させることなく、読取画像の画像データの取得についての承認処理を実現できる。また、画像データを確認した承認ユーザによる承認に従って画像データの取得が可能になるため、画像データの取得による情報漏洩(機密情報の流出)をより効率的に防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
画像読取装置100の概略的な構成例を示す断面図。
画像読取ユニット104の概略的な構成例を示す断面図。
画像読取装置100のハードウェア構成例を示すブロック図。
画像読取システムの構成例を示す図。
画像読取装置100の機能構成例を示すブロック図。
承認方法の設定用の設定画面の例を示す図。
画像読取装置100における画像読取処理の手順の例を示すフローチャート。
読取設定用の設定画面の例を示す図。
端末300における承認処理の手順の例を示すフローチャート。
承認処理用の操作画面の例を示す図。
通信確立処理の手順の例を示すフローチャート(第2実施形態)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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