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公開番号2024174362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092155
出願日2023-06-05
発明の名称海苔のローラー間搬送システム
出願人株式会社川島製作所
代理人個人
主分類A23L 17/60 20160101AFI20241210BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】第1に、海苔が出口ローラーにスムーズに挟み込まれ、第2に、メンテナンスも容易であり、第3に、検査区間搬送も問題なく可能な、海苔のローラー間搬送システムを提案する。
【解決手段】このシステムは、海苔Aを、前側の入口ローラー2から前後間隔Bを存した後側の出口ローラー3へと搬送する、ローラー間搬送装置1に関する。そして海苔Aを、前後間隔Bにて下側からガイドする案内板8と、案内板8に付設された吸引部20とを備えている。出口ローラー3は、駆動ローラー6と従動ローラー7を上下に備えている。案内板8は、海苔Aを、出口ローラー3の駆動ローラー6と従動ローラー7間の接線位置Dに向け、直線的にガイドする。吸引部20は、海苔Aを案内板8側へと吸引し、もって海苔Aが、出口ローラー3の接線位置Dへ直線的に挟み込まれるように、フォローする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
海苔を、前側の入口ローラーから、前後間隔を存した後側の出口ローラーへと搬送する、ローラー間搬送装置において、
搬送される海苔を、前後間隔にて下側からガイドするローラー間案内板と、該案内板に付設された吸引部と、を備えていること、を特徴とする海苔のローラー間搬送システム。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
請求項1において、該出口ローラーは、駆動ローラーと従動ローラーを上下に備えており、
該案内板は、海苔を、該出口ローラーの駆動ローラーと従動ローラー間の接線位置に向け、直線的にガイドし、
該吸引部は、海苔を該案内板側へと吸引し、もって海苔の該出口ローラーの接線位置への直線的挟み込みをフォローすること、を特徴とする海苔のローラー間搬送システム。
【請求項3】
請求項2において、該入口ローラーも、駆動ローラーと従動ローラーを上下に備えており、
該案内板は、海苔を、該入口ローラーの駆動ローラーと従動ローラー間の接線位置から、該出口ローラーの駆動ローラーと従動ローラー間の接線位置に向け、直線的にガイドすること、を特徴とする海苔のローラー間搬送システム。
【請求項4】
請求項3において、該入口ローラーと出口ローラーとは、前後間隔が海苔の長さ未満よりなると共に、
該出口ローラーが、該吸引部にて吸引される海苔の前端部を挟み込んだ際、該入口ローラーが、挟み込んだ海苔の後端部を押し出すこと、を特徴とする海苔のローラー間搬送システム。
【請求項5】
請求項2において、該吸引部は、該案内板の該出口ローラー寄りの位置に組み込まれており、その吸引孔が、該案内板の上面と面一に開口していること、を特徴とする海苔のローラー間搬送システム。
【請求項6】
請求項5において、該入口ローラーおよび出口ローラーの該従動ローラーは、該駆動ローラー上に上下動可能に圧接された回転自在ローラーよりなり、複数個が左右に分割配置されており、
該吸引部は、複数個が該出口ローラーの各該従動ローラーの手前下に、それぞれ対応配置されていること、を特徴とする海苔のローラー間搬送システム。
【請求項7】
請求項1において、該入口ローラーと出口ローラー間の前後間隔に、検査装置の光源とカメラが上下に配設されており、
該光源は、搬送される海苔を照射し、該カメラは、該光源からの照射光を海苔を介して受光し、
該案内板は、照射光通過用の隙間を備えていること、を特徴とする海苔のローラー間搬送システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海苔のローラー間搬送システムに関する。すなわち、海苔のローラー間搬送装置の搬送システムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
《技術的背景》
乾海苔(以下単に海苔という)の生産ラインや加工ラインでは、海苔を搬送しつつ各種処理が行われる。搬送には、丸ベルト搬送装置,平ベルト搬送装置,ローラー間搬送装置等のコンベヤが、使用される。
ローラー間搬送装置は、海苔を、入口ローラーから、前後間隔を存した出口ローラーへと、搬送する。
【0003】
《従来技術:ローラー間搬送装置1について》
すなわち、図4,図5,図6に示したように、ローラー間搬送装置1は、海苔Aを、前側の入口ローラー2から、前後間隔Bを存した後側の出口ローラー3へと、搬送する。
入口ローラー2は、駆動ローラー4と従動ローラー5を上下に備えており、出口ローラー3も、駆動ローラー6と従動ローラー7を上下に備えている。
出口ローラー3が、海苔Aを挟み込んだ際、入口ローラー2が、挟み込んだ海苔Aを押し出す。
【0004】
《従来技術:案内板8について》
そして、ローラー間搬送装置1には、搬送される海苔Aを前後間隔Bにおいて下側からガイドする、案内板8が設けられている。
案内板8は、海苔Aを、入口ローラー2の駆動ローラー4と従動ローラー5間の接線位置Cから、出口ローラー3の駆動ローラー6と従動ローラー7間の接線位置Dへと、直線的にガイドする。
なお図中9は、丸ベルト搬送装置であり、ローラー間搬送装置1の前後で、海苔Aを搬送する。すなわち丸ベルト搬送装置9は、ローラー10と入口ローラー2間や、出口ローラー3とローラー11間で、丸ベルト12上に海苔Aを載せて搬送する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の海苔Aのローラー間搬送装置1については、次の問題が課題として指摘されていた。
《問題点1:折曲,破損,詰まり等の不具合E発生》
第1に、海苔Aが出口ローラー3にスムーズに挟み込まれず、折曲,破損,詰まり等の不具合Eが発生することが多々ある、という問題が指摘されていた。
すなわち例えば、水分含有量が少なく脆い海苔Aの場合、例えば火入れ海苔や焼き海苔等の2次加工ラインの海苔Aの場合や、癖のある海苔Aの場合、海苔Aが、搬送中に案内板8による直線的ガイドから外れて、湾曲,浮き,バタツキ,その他の変形等Fを生じ易かった。
図5の(1)図に示したように、海苔Aの先端部A

が、出口ローラー3の従動ローラー7に当たって変形等Fし、従動ローラー7と駆動ローラー6間の接線位置Dへの挟み込みが、スムーズに行われず、接線位置Dから上下にズレて、不良化,不安定化することがあった。
そして、図5の(2)図に示したように、海苔Aに折曲,破損,詰まり等の不具合Eが発生することが多々あった。
(これに対し、図5の(3)図に示したように、海苔Aの先端部A

が下側の駆動ローラー6に当たる場合は、昇降手段で案内板8を上下調整することにより、不具合Eは容易に回避可能であった。)
【0006】
《問題点2:上押え丸ベルトや上押えガイド板について》
第2に、上述した出口ローラー3における海苔Aの変形等F防止対策,不具合E対策として、入口ローラー2と出口ローラー3間の前後間隔B上に、上押え丸ベルトや上押えガイド板(図示せず)を設置する対策も、開発されていた。
すなわち、搬送される海苔Aを、上側から押える丸ベルトやガイド板を、出口ローラー3の前に設置する対策も、講じられていた。
しかしながら、この対策は、一応の効果を発揮するものの、メンテナンスが煩わしいという問題が指摘されていた。すなわち海苔Aが、下側の案内板8との間に詰まった場合、取り出し,除去作業が手間取り容易でなかった。更に、上押え丸ベルトについては、丸ベルトの定期的交換作業を要する、という問題も指摘されていた。
(なお、図4や図6中13は、上押え丸ベルトである。この上押え丸ベルト13は、上述した出口ローラー3用のものではなく、入口ローラー2用のものであるが、出口ローラー3用のものと同様、丸ベルト14や駆動用のローラー15にて構成されている。そして、下側の丸ベルト搬送装置9の丸ベルト12との間で、海苔Aを押え込むことにより、入口ローラー2の接線位置Cへのスムーズな挟み込みが実現されている。)
【0007】
《問題点3:検査区間搬送について》
第3に、検査区間では、上述した上押え丸ベルトや上押えガイド板自体が、設置困難であった。
すなわち図6に示したように、入口ローラー2と出口ローラー3間の前後間隔Bに、光源16やカメラ17等の検査装置18が、上下に配設される場合、案内板8には、照射光L通過用の隙間Gを形成される。
もって、このような前後間隔B上に、上押え丸ベルトや上押えガイド板を設置することは、困難であった。そこで依然として、上述した変形等F,そして不具合E発生が、問題となっていた。
そこで代わりに、エアー吹出部19を出口ローラー3の接線位置Dに向けて設置することも検討された。しかしエアー吹出により、海苔Aにバタツキが発生する、という致命的問題が指摘されていた。なお、ローラー間搬送装置1に代え、丸ベルト搬送装置9を使用することも、照射光L通過の関係から困難であった。
検査区間搬送には、依然としてローラー間搬送装置1が使用されており、上述した問題が指摘されていた。
ローラー間搬送装置1の問題点については、以上のとおり。
【0008】
《本発明について》
本発明に係る海苔のローラー間搬送システムは、このような実情に鑑み、上記従来技術の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、海苔が出口ローラーにスムーズに挟み込まれ、第2に、メンテナンスも容易であり、第3に、検査区間搬送も問題なく可能な、海苔のローラー間搬送システムを提案すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の海苔のローラー間搬送システムは、海苔を、前側の入口ローラーから、前後間隔を存した後側の出口ローラーへと搬送する、ローラー間搬送装置に関する。
そして、搬送される海苔を、前後間隔にて下側からガイドするローラー間案内板と、該案内板に付設された吸引部と、を備えていること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。
請求項2の海苔のローラー間搬送システムでは、請求項1において、該出口ローラーは、駆動ローラーと従動ローラーを上下に備えている。
そして該案内板は、海苔を、該出口ローラーの駆動ローラーと従動ローラー間の接線位置に向け、直線的にガイドする。
該吸引部は、海苔を該案内板側へと吸引し、もって海苔の該出口ローラーの接線位置への直線的挟み込みをフォローすること、を特徴とする。
【0010】
請求項3については、次のとおり。
請求項3の海苔のローラー間搬送システムでは、請求項2において、該入口ローラーも、駆動ローラーと従動ローラーを上下に備えている。
そして該案内板は、海苔を、該入口ローラーの駆動ローラーと従動ローラー間の接線位置から、該出口ローラーの駆動ローラーと従動ローラー間の接線位置に向け、直線的にガイドすること、を特徴とする。
請求項4については、次のとおり。
請求項4の海苔のローラー間搬送システムでは、請求項3において、該入口ローラーと出口ローラーとは、前後間隔が海苔の長さ未満よりなる。
そして該出口ローラーが、該吸引部にて吸引される海苔の前端部を挟み込んだ際、該入口ローラーが、挟み込んだ海苔の後端部を押し出すこと、を特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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