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公開番号2024173131
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091342
出願日2023-06-02
発明の名称配線・配管材配設具装置および波付管配設構造
出願人未来工業株式会社
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類F16L 3/14 20060101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】張設されたワイヤに配線・配管材を簡易な作業で支持させることを可能とする配線・配管材配設具装置を提供する。
【解決手段】配線・配管材配設具装置は、ワイヤと配線・配管材との間に配置される台座と、ワイヤおよび配線・配管材を台座とともに巻回するための巻回体とを備える。台座は、ワイヤに対向する一方側を向く第1面、および、配線・配管材に対向する他方側を向く第2面を有する本体部と、本体部の一方側に設けられ、ワイヤに取り付けられる取着部と、本体部の第2面に設けられ、配線・配管材に添接される添接部と、を備える。巻回体は、台座と、台座に添接された配線・配管材と、台座に取り付けられたワイヤとを、配線・配管材の周方向に巻回するように構成される。台座には、巻回体の巻回位置を台座の幅方向内側に維持するように、巻回体を幅方向両側から係止する位置決め部が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
張設されたワイヤに配線・配管材を支持させるための配線・配管材配設具装置であって、
前記ワイヤと前記配線・配管材との間に配置される台座と、
前記ワイヤおよび前記配線・配管材を前記台座とともに巻回するための帯状または索状の巻回体とを備え、
前記台座は、
前記ワイヤに対向する一方側を向く第1面、および、前記配線・配管材に対向する他方側を向く第2面を有する本体部と、
前記本体部の一方側に設けられ、前記本体部の幅方向が前記ワイヤの軸方向を向くとともに前記本体部の延在方向が前記配線・配管材の周方向を向くようにして、前記ワイヤに取り付けられる取着部と、
前記本体部の前記第2面に設けられ、前記配線・配管材に添接される添接部と、を備え、
前記巻回体は、前記台座と、前記台座に添接された前記配線・配管材と、前記台座に取り付けられた前記ワイヤとを、前記配線・配管材の周方向に巻回するように構成され、
前記台座には、前記巻回体の巻回位置を前記台座の幅方向内側に維持するように、前記巻回体を幅方向両側から係止する位置決め部が設けられていることを特徴とする配線・配管材配設具装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記配線・配管材は、軸方向外面に環状の凹部および凸部が交互に連続する波付管であり、前記波付管の前記凹部に挿入される挿入部が前記本体部の前記第2面に設けられ、前記位置決め部は、前記本体部の幅方向両側に対向配置された一対の係止部を備え、前記挿入部は、前記一対の係止部の幅方向の略中間位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材配設具装置。
【請求項3】
前記台座は合成樹脂材料からなり、
前記取着部は、前記本体部の幅方向に互いに離隔した位置で一方側に突出形成された一対の取着体を備え、前記各取着体は、先端側を前記ワイヤに押し付けることで前記ワイヤを保持可能に構成され、前記一対の取着体は、前記台座が前記ワイヤに取着されたときに少なくとも前記台座の自重落下を防止するように構成され、
前記一対の取着体の間には、前記取着部に取着された前記ワイヤを露出させる窓部が形成され、前記窓部を介して前記巻回体を前記ワイヤに直に巻回することが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の配線・配管材配設具装置。
【請求項4】
前記台座には、前記ワイヤが前記取着部に取着された状態で、前記窓部に配置された前記ワイヤと、前記本体部との間に前記巻回体が進入することを規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の配線・配管材配設具装置。
【請求項5】
前記位置決め部は、第1の幅を有する第1の巻回体に対応する第1位置決め部と、第1の幅よりも大きい第2の幅を有する第2の巻回体に対応する第2位置決め部と、備え、
前記第1位置決め部は、前記本体部の延設方向の先端縁から基端側へと切り欠かれた窪み部の幅方向に対向する内面からなり、
前記第2位置決め部は、前記本体部の延在方向先端で一方側に突出形成された、幅方向に対向する一対の突出片からなることを特徴とする請求項1または2に記載の配線・配管材配設具装置。
【請求項6】
波付管配設構造であって、
長手方向に張力が付与された状態で吊設されたワイヤと、
前記ワイヤに沿って配管された、軸方向外面に環状の凹部および凸部が交互に連続する波付管と、
前記ワイヤの長手方向に間隔をあけて配置され、前記ワイヤと前記波付管とを連結する複数の管保持具と、
前記複数の管保持具のうち隣接する管保持具の間に配置され、前記ワイヤと前記波付管との間に介在し、一方側が前記ワイヤに当接し、他方側が前記波付管に添設された1または複数の台座と、
前記台座の他方側に添接された前記波付管と、前記台座の一方側に当接する前記ワイヤとを、前記台座とともに前記波付管の周方向に巻回する、1または複数の帯状または索状の巻回体と、を備え、
前記各管保持具の設置箇所における前記ワイヤと前記波付管の間の第1離間距離と、前記台座の設置箇所における前記ワイヤと前記波付管の間の第2離間距離とが略同一であることを特徴とする波付管配設構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配線・配管材配設具装置および波付管配設構造に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高圧架空線又は低圧配電線に加えて電柱に対して通信電線等を含む配線・配管材を架設すべく、該配線・配管材(例えば、配線材を収容する保護管)を空中で吊り下げ支持するために種々の装置が用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1は、配線・配管材をワイヤに対して長尺方向に沿って併設させるように一体的に保持するための保持具(以下、管保持具という。)およびワイヤ付き配線・配管材を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。特許文献1の管保持具(100)は、ワイヤ(11)および配線・配管材(12)を物理的に一体保持するように構成されている。複数の管保持具(100)が、協働して、ワイヤ(11)に対して配線・配管材(12)を吊下げ支持するように用いられる。そして、ワイヤ付き配線・配管材(10)が、ワイヤ(11)、配線・配管材(12)および複数の管保持具(100)が一体的に組み付けられた状態で設置のために準備される。管保持具(100)は、配線・配管材(12)を包囲して保持するための帯状体(101)と、該帯状体(101)の一端部および他端部に形成され、互いに連結されて帯状体(101)を環状に維持するための一対の連結片(102,103)と、ワイヤ(11)の所定位置に管保持具(100)を固定するようにワイヤ(11)の外面を挟圧するためのワイヤ挟持部(117)と、一対の連結片(102,103)を締結するためのボルト(111)およびナット(115)と、を備える。帯状体(101)は、環状をなして保持対象である配線・配管材(12)を包囲可能であるとともに、その外面に圧接可能な長さで延在している。ボルト(111)およびナット(115)が一対の連結片(102,103)を締結したときに、帯状体(101)が配線・配管材(12)の外面に係合または圧接するとともに、ワイヤ挟持部(117)がワイヤ(11)の外面を挟圧固定する。一方、ボルト(111)およびナット(115)の締結が緩められたとき、ワイヤ挟持部(117)によるワイヤ(11)への挟圧状態が解除され、ワイヤ(11)と配線・配管材(12)の長尺方向への相対移動が可能となる。すなわち、特許文献1の管保持具(100)は、配線・配管材(12)をワイヤに対して配設する際に、ボルト(111)およびナット(115)を操作することで、ワイヤ(11)と配線・配管材(12)との相対位置の調整を容易に行うことを可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-20209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の従来技術は、複数の管保持具を操作して、配線・配管材を設置する際に、ワイヤと配線・配管材との相対位置の調整を可能とするものである。しかしながら、従来の管保持具によるワイヤ付き配線・配管材は、設置の際、主として、複数の管保持具がワイヤおよび配線・配管材に一体的に組み付けられた状態で準備されるものであることから、管保持具を用いて空中に張設されたワイヤに対して配線・配管材を配設するには、ワイヤに対して配線・配管材を帯状体で巻きつけながら管保持具のボルトおよびナットを操作することが必要となる。このような作業は、作業者にとって困難且つ負担であることが第1の課題として挙げられる。さらに、従来の設置されたワイヤ付き配線・配管材では、その設置後に配線・配管材の撓みなどで管保持具間で配線・配管材の垂れ下がりが生じることがある。これに対し、配線・配管材に一体保持された管保持具をスライドさせたとしても、配線・配管材の垂れ下がり箇所が長さ方向に移動するだけで、垂れ下がりの解消をするには、全ての管保持具を緩めたり、再設置したりすることが必要となるが、このような作業は大きな負担となる。すなわち、設置後のワイヤ付き配線・配管材の配設構造において、管保持具の垂れ下がりを簡単に解消するか、あるいは、管保持具の垂れ下がりを予防することもさらなる課題として挙げられる。
【0006】
本発明は、上記課題の少なくとも一方を解決するためになされたものであり、その目的は、張設されたワイヤに配線・配管材を簡易な作業で支持させることを可能とする配線・配管材配設具装置を提供することにある。また、本発明は、ワイヤに対して配線・配管材を配設した後の設置構造において、配線・配管材の垂れ下がりの解消および/または予防に用いることが可能である配線・配管材配設具装置を提供するものである。さらに、本発明は、ワイヤに対して配線・配管材の垂れ下がりの解消および/または予防がなされた波付管配設構造をも提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の配線・配管材配設具装置は、張設されたワイヤに配線・配管材を支持させるための配線・配管材配設具装置であって、
前記ワイヤと前記配線・配管材との間に配置される台座と、
前記ワイヤおよび前記配線・配管材を前記台座とともに巻回するための帯状または索状の巻回体とを備え、
前記台座は、
前記ワイヤに対向する一方側を向く第1面、および、前記配線・配管材に対向する他方側を向く第2面を有する本体部と、
前記本体部の一方側に設けられ、前記本体部の幅方向が前記ワイヤの軸方向を向くとともに前記本体部の延在方向が前記配線・配管材の周方向を向くようにして、前記ワイヤに取り付けられる取着部と、
前記本体部の前記第2面に設けられ、前記配線・配管材に添接される添接部と、を備え、
前記巻回体は、前記台座と、前記台座に添接された前記配線・配管材と、前記台座に取り付けられた前記ワイヤとを、前記配線・配管材の周方向に巻回するように構成され、
前記台座には、前記巻回体の巻回位置を前記台座の幅方向内側に維持するように、前記巻回体を幅方向両側から係止する位置決め部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の配線・配管材配設具装置は、請求項1に記載の配線・配管材配設具装置において、前記配線・配管材は、軸方向外面に環状の凹部および凸部が交互に連続する波付管であり、前記波付管の前記凹部に挿入される挿入部が前記本体部の前記第2面に設けられ、前記位置決め部は、前記本体部の幅方向両側に対向配置された一対の係止部を備え、前記挿入部は、前記一対の係止部の幅方向の略中間位置に配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の配線・配管材配設具装置は、請求項1または2に記載の配線・配管材配設具装置において、前記台座は合成樹脂材料からなり、
前記取着部は、前記本体部の幅方向に互いに離隔した位置で一方側に突出形成された一対の取着体を備え、前記各取着体は、先端側を前記ワイヤに押し付けることで前記ワイヤを保持可能に構成され、前記一対の取着体は、前記台座が前記ワイヤに取着されたときに少なくとも前記台座の自重落下を防止するように構成され、
前記一対の取着体の間には、前記取着部に取着された前記ワイヤを露出させる窓部が形成され、前記窓部を介して前記巻回体を前記ワイヤに直に巻回することが可能であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の配線・配管材配設具装置は、請求項3に記載の配線・配管材配設具装置において、前記台座には、前記ワイヤが前記取着部に取着された状態で、前記窓部に配置された前記ワイヤと、前記本体部との間に前記巻回体が進入することを規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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