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公開番号2025016248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119390
出願日2023-07-21
発明の名称長尺材貫通部の閉塞装置、および長尺材貫通部の閉塞方法
出願人未来工業株式会社
代理人個人
主分類F16L 5/00 20060101AFI20250124BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】充填材を通孔内に十分に充填することができる、長尺材貫通部の閉塞装置を提供する。
【解決手段】閉塞装置4は、断熱壁1の貫通孔1aを長尺材2が貫通する長尺材貫通部3を閉塞するために、第1の断熱ブロック体5と第2の断熱ブロック体6とを備える。第1の断熱ブロック体5は、第1の通孔5aを備え、第1の通孔5aの一端側5bが貫通孔1aに繋がるように、断熱壁1に固定される。第2の断熱ブロック体6は、第2の通孔6aを備え、第2の通孔6aの一端側6bが第1の通孔5aの他端側5dに繋がるように、第1の断熱ブロック体5に接合される。そこで、第1の断熱ブロック体5を断熱壁1に固定して、長尺材2が通る第1の通孔5a内に充填材7a(7)を充填する。その後、第2の断熱ブロック体6を、第1の断熱ブロック体5に接合して、長尺材2が通る第2の通孔6a内に、充填材7b(7)を充填する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
断熱壁に形成された貫通孔を長尺材が貫通する長尺材貫通部を閉塞するための、閉塞装置であって、
断熱性能を有する第1の断熱ブロック体と、断熱性能を有する第2の断熱ブロック体とを備え、
前記第1の断熱ブロック体は、前記長尺材が通過可能な大きさを有して貫通する第1の通孔と、前記第1の通孔の一端側が前記貫通孔に繋がるように、前記断熱壁の壁面に固定される固定面とを備え、
前記第2の断熱ブロック体は、前記長尺材が通過可能な大きさを有して貫通する第2の通孔と、前記第2の通孔の一端側が前記第1の通孔の他端側に繋がるように、前記第1の断熱ブロック体に接合される接合部とを備え、
前記第1の断熱ブロック体を前記断熱壁に固定した状態で、前記長尺材が通る前記第1の通孔を塞ぐように、前記第1の通孔の他端側から、前記第1の通孔の内面と前記長尺材との間の空隙に、発泡性断熱材からなる充填材を充填可能であり、
前記第2の断熱ブロック体を、前記充填材が充填された前記第1の断熱ブロック体に接合した状態で、前記長尺材が通る前記第2の通孔を塞ぐように、前記第2の通孔の他端側から、前記第2の通孔の内面と前記長尺材との間の空隙に、発泡性断熱材からなる充填材を充填可能である、長尺材貫通部の閉塞装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第2の断熱ブロック体は、前記第2の通孔を縦に割る分割面によって分割された複数の分割体からなる、請求項1に記載の長尺材貫通部の閉塞装置。
【請求項3】
前記第2の断熱ブロック体は、前記接合部とは反対側に被接合部を有し、
その被接合部は、前記第2の断熱ブロック体と同一物品からなる別の第2の断熱ブロック体の接合部が接合可能に形成されて、その接合により、前記別の第2の断熱ブロック体の第2の通孔の一端側が、前記第2の断熱ブロック体の第2の通孔の他端側に繋がる、請求項2に記載の長尺材貫通部の閉塞装置。
【請求項4】
前記第1の断熱ブロック体は、前記第1の通孔を縦に割る分割面によって分割された複数の分割体からなる、請求項2に記載の長尺材貫通部の閉塞装置。
【請求項5】
前記第1の断熱ブロック体は、前記固定面から、前記第2の断熱ブロック体の接合部が接合される被接合部に向かって、その外形状が小さくなっており、
前記第2の断熱ブロック体は、前記第2の通孔の延びる方向から見て、その第2の断熱ブロック体を前記第1の断熱ブロック体に接合したときの前記固定面の外周の内側に収まっている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の長尺材貫通部の閉塞装置。
【請求項6】
断熱壁に形成された貫通孔を長尺材が貫通する長尺材貫通部を閉塞する、長尺材貫通部の閉塞方法であって、
貫通する第1の通孔を備えた、断熱性能を有する第1の断熱ブロック体を、前記第1の通孔に前記長尺材が通された状態で、前記第1の通孔の一端側が前記貫通孔に繋がるように、前記断熱壁の壁面に固定し、
前記第1の通孔の他端側から、前記第1の通孔の内面とその第1の通孔に通された前記長尺材との間の空隙に、発泡性断熱材からなる充填材を充填して、前記第1の通孔を塞ぎ、
貫通する第2の通孔を備えた、断熱性能を有する第2の断熱ブロック体を、前記第2の通孔に前記長尺材が通された状態で、前記第2の通孔の一端側が前記第1の通孔の他端側に繋がるように、前記第1の断熱ブロック体に接合し、
前記第2の通孔の他端側から、前記第2の通孔の内面とその第2の通孔に通された前記長尺材との間の空隙に、発泡性断熱材からなる充填材を充填して、前記第2の通孔を塞ぐ、長尺材貫通部の閉塞方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、断熱壁における、長尺材貫通部の閉塞装置、および長尺材貫通部の閉塞方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、配線・配管材の断熱壁貫通配設構造があった(例えば、特許文献1参照)。この断熱壁貫通配設構造は、図16に示すように、通孔13aが形成された断熱ブロック体13を備えていた。そして、断熱ブロック体13は、その通孔13aが、断熱壁11の貫通孔11aと連通するようにして、断熱壁11の一方側の面11bに配置され、配線・配管材12が、貫通孔11aと通孔13aを通るように配設された。そこで、配線・配管材12が通された通孔13aを塞ぐように、通孔13aの内面と配線・配管材12との間の空隙に、発泡性断熱材からなる充填材14が充填された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-24019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来の断熱壁貫通配設構造にあっては、通孔13aの内面と配線・配管材12との間の空隙に充填する充填材14が、奥方までしっかりと充填されない虞があった。特に、空隙が小さいと、奥方に到達する前に、充填材14が配線・配管材12の外面や通孔13aの内面に付着して固まってしまうことがあり、充填材14を通孔13a内に十分に充填することができない虞があった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、充填材を通孔内に十分に充填することができる、長尺材貫通部の閉塞装置、および長尺材貫通部の閉塞方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る長尺材貫通部の閉塞装置、および長尺材貫通部の閉塞方法は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る長尺材貫通部の閉塞装置は、断熱壁に形成された貫通孔を長尺材が貫通する長尺材貫通部を閉塞するための、閉塞装置である。この閉塞装置は、断熱性能を有する第1の断熱ブロック体と、断熱性能を有する第2の断熱ブロック体とを備える。ここで、前記第1の断熱ブロック体は、前記長尺材が通過可能な大きさを有して貫通する第1の通孔と、前記第1の通孔の一端側が前記貫通孔に繋がるように、前記断熱壁の壁面に固定される固定面とを備える。前記第2の断熱ブロック体は、前記長尺材が通過可能な大きさを有して貫通する第2の通孔と、前記第2の通孔の一端側が前記第1の通孔の他端側に繋がるように、前記第1の断熱ブロック体に接合される接合部とを備える。そこで、前記第1の断熱ブロック体を前記断熱壁に固定した状態で、前記長尺材が通る前記第1の通孔を塞ぐように、前記第1の通孔の他端側から、前記第1の通孔の内面と前記長尺材との間の空隙に、発泡性断熱材からなる充填材を充填可能である。そして、前記第2の断熱ブロック体を、前記充填材が充填された前記第1の断熱ブロック体に接合した状態で、前記長尺材が通る前記第2の通孔を塞ぐように、前記第2の通孔の他端側から、前記第2の通孔の内面と前記長尺材との間の空隙に、発泡性断熱材からなる充填材を充填可能である。
【0007】
この閉塞装置によると、閉塞装置は、断熱壁の壁面に固定される第1の断熱ブロック体と、その第1の断熱ブロック体に接合される第2の断熱ブロック体とを備える。第1の断熱ブロック体は、第1の通孔を備え、第2の断熱ブロック体は、第2の通孔を備えており、断熱壁の貫通孔を貫通する長尺材が、第1の通孔と第2の通孔とに通される。そして、第1の通孔と第2の通孔とは、長尺材との間の空隙に充填される充填材によって塞がれる。すなわち、閉塞装置として、長尺材に沿って並ぶ第1の断熱ブロック体と第2の断熱ブロック体とが用いられ、それら断熱ブロック体と充填材により、断熱壁の長尺材貫通部が閉塞される。そこで、第1の断熱ブロック体を配置して第1の通孔に充填材を充填し、その後、第2の断熱ブロック体を配置して第2の通孔に充填材を充填するというように、充填材を段階的に充填することができ、これによって、その充填材を通孔内に十分に充填することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る長尺材貫通部の閉塞装置は、請求項1に記載の長尺材貫通部の閉塞装置において、前記第2の断熱ブロック体は、前記第2の通孔を縦に割る分割面によって分割された複数の分割体からなる。これにより、長尺材に対し、第2の断熱ブロック体を側方から配置することができる。このため、第1の断熱ブロック体とか長尺材を設置した後であっても、第2の断熱ブロック体を設置することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る長尺材貫通部の閉塞装置は、請求項2に記載の長尺材貫通部の閉塞装置において、前記第2の断熱ブロック体は、前記接合部とは反対側に被接合部を有する。その被接合部は、前記第2の断熱ブロック体と同一物品からなる別の第2の断熱ブロック体の接合部が接合可能に形成されて、その接合により、前記別の第2の断熱ブロック体の第2の通孔の一端側が、前記第2の断熱ブロック体の第2の通孔の他端側に繋がる。これにより、第2の断熱ブロック体と別の第2の断熱ブロック体を長尺材に沿って連続接続することができ、断熱範囲を拡張することができる。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る長尺材貫通部の閉塞装置は、請求項2に記載の長尺材貫通部の閉塞装置において、前記第1の断熱ブロック体は、前記第1の通孔を縦に割る分割面によって分割された複数の分割体からなる。これにより、長尺材に対し、第1の断熱ブロック体を側方から配置することができる。このため、長尺材を設置した後であっても、第1の断熱ブロック体を設置することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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