TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025021527
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125282
出願日
2023-08-01
発明の名称
弁装置
出願人
未来工業株式会社
代理人
弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類
F16K
15/03 20060101AFI20250206BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】メンテナンスの際、外部に排水が排出されることを軽減する弁装置を提供する。
【解決手段】弁装置は、筒状の周壁からなり、上流側開口端と下流側開口端との間に形成された流体の流路、および、流路を外部に露出させるように周壁に形成された開口部を備える装置本体と、開口部を閉塞する閉塞蓋部と、閉塞蓋部によって開口部を閉塞した状態で装置本体に着脱自在に取着される取着部と、を備える蓋体と、周壁内部の流路上に配置され、開口部を通過可能な形状寸法を有し、流路の途中に設けられた弁座に着座して流路を閉鎖する閉鎖位置と、弁座から離隔して流路を開放する開放位置とに変位する弁体と、弁体を弁座に着座する方向に常時的に付勢する付勢手段と、を備える。弁体は、開口部側に設けられた回動軸を介して回動可能に軸支され、回動軸を中心として閉鎖位置と開放位置との間を回動して変位する。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
上下方向に延びる排水経路の途中に設けられ、前記排水形路を選択的に閉鎖する弁装置であって、
筒状の周壁からなり、前記周壁の一端に形成された上流側開口端、前記周壁の他端に形成された下流側開口端、前記上流側開口端と前記下流側開口端との間に形成された流体の流路、および、前記流路を外部に露出させるように前記周壁に形成された開口部を備える装置本体と、
前記開口部を閉塞する閉塞蓋部と、前記閉塞蓋部によって前記開口部を閉塞した状態で前記装置本体に着脱自在に取着される取着部と、を備える蓋体と、
前記周壁内部の前記流路上に配置され、前記開口部を通過可能な形状寸法を有し、前記流路の途中に設けられた弁座に着座して前記流路を閉鎖する閉鎖位置と、前記弁座から離隔して前記流路を開放する開放位置とに変位する弁体と、
前記弁体を前記弁座に着座する方向に常時的に付勢する付勢手段と、を備え、
前記弁体は、前記開口部側に設けられた回動軸を介して回動可能に軸支され、前記回動軸を中心として前記閉鎖位置と前記開放位置との間を回動して変位することを特徴とする弁装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記弁体の前記弁座に着座する面は、前記弁体が前記弁座に着座した状態において、前記開口部から離隔するにつれて下流側へと傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記弁体が前記弁座に着座した状態において、前記弁体の上側の滞留水の量が、前記開口部から離隔するにつれて大きいことを特徴する請求項1に記載の弁装置。
【請求項4】
前記付勢手段は、前記弁体に設けられた弁体側磁石と、前記弁体の下流側に配置され、前記弁体を前記弁座に向けて付勢するように前記弁体側磁石に磁気的斥力を作用する付勢磁石とから構成され、
前記蓋体は、前記閉塞蓋部の内面から延在し、前記閉塞蓋部によって前記開口部を閉塞した状態で前記周壁の内部の前記弁座の下流側の空間に内挿されるとともに、前記周壁の内外に前記開口部を介して移動可能である内挿部をさらに備え、
前記付勢磁石が前記内挿部に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の弁装置。
【請求項5】
前記弁座の前記弁体が着座する着座面は、前記開口部から離隔するにつれて下流側へと傾斜する傾斜面を成し、
前記弁体が閉鎖位置にあるときに、前記弁体側磁石および前記付勢磁石の配列方向が、前記弁座の傾斜面と直交していることを特徴とする請求項4に記載の弁装置。
【請求項6】
前記弁体が前記閉鎖位置から前記開放位置へと回動するに従って前記弁体側磁石および前記付勢磁石が近接したときに、前記開口部から相対的に離隔した遠位側の前記弁体側磁石と前記付勢磁石との距離が、前記開口部から相対的に近接した近位側の前記弁体側磁石と前記付勢磁石との距離よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の弁装置。
【請求項7】
上下方向に延びる排水経路の途中に設けられ、前記排水形路を選択的に閉鎖する弁装置であって、
筒状の周壁からなり、前記周壁の一端に形成された上流側開口端、前記周壁の他端に形成された下流側開口端、前記上流側開口端と前記下流側開口端との間に形成された流体の流路、および、前記流路を外部に露出させるように前記周壁に形成された開口部を備える装置本体と、
前記開口部を閉塞する閉塞蓋部と、前記閉塞蓋部によって前記開口部を閉塞した状態で前記装置本体に着脱自在に取着される取着部と、を有する蓋体と、
前記周壁内部の前記流路上に配置され、前記開口部を通過可能な形状寸法を有し、前記流路の途中に設けられた弁座に着座して前記流路を閉鎖する閉鎖位置と、前記弁座から離隔して前記流路を開放する開放位置とに変位する弁体と、
前記弁体を前記弁座に着座する方向に常時的に付勢する付勢手段と、を備え、
前記弁体は、前記閉鎖位置から前記開放位置へと変位する際、前記弁体の前記開口部に相対的に近接した部位よりも、前記弁体の前記開口部から相対的に離隔した部位から先に前記弁座から離隔することを特徴とする弁装置。
【請求項8】
前記取着部は、前記開口部の中心軸を中心とした回動操作によって、前記蓋体が前記装置本体に取着された係合状態と、前記蓋体を前記装置本体から取り外し可能とする非係合状態とに切り替え可能に構成され、
前記蓋体は、前記周壁に内挿されるとともに、前記閉塞蓋部に対して相対的に回転可能に設けられた基部をさらに備え、前記基部には、前記弁体を支持するための弁体支持部と、前記周壁の段部に上流側から当接して前記基部の前記周壁の内部側への傾動を規制する規制部とが設けられていることを特徴とする請求項1、2、3または7に記載の弁装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管構造の一部に設置され、排水経路または流水経路を選択的に閉鎖する弁装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、機器から発生した排水は、所定の排水経路を形成するように配設された配管構造を介して排水設備に流される。そして、排水経路を伝って、排水設備から臭気や汚水が逆流して機器側に漏出することがある。このような臭気や汚水の逆流を防止すべく、弁体が排水経路に設置される。つまり、排水が排水設備に流れるときを除いて、排水経路を弁体で常時閉鎖することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1は、配管構造の一部に設置され、排水経路または流水経路を選択的に閉鎖する弁装置を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。弁装置(100)は、筒状の周壁(111)からなり、周壁(111)の一端に形成された上流側開口端(112)、周壁(111)の他端に形成された下流側開口端(113)、上流側開口端(112)と下流側開口端(113)との間に形成された流体の流路、周壁(111)内部の流路の途中に配置された弁座(114)、および、流路を外部に露出させるように周壁(111)に形成された開口部(117)を備える装置本体(110)と、開口部(117)を着脱自在に閉塞する蓋体(150)と、周壁(111)内部の流路上に配置され、閉鎖位置と開放位置とに変位する弁体(130)と、弁体(130)を弁座(114)に付勢する付勢手段と、開口部(117)から弁体(130)を外部に露出させることなく、装置本体(110)の外部から弁体(130)または付勢手段に作用し、弁体(130)を弁座(114)から強制的に離間させる強制離間機構と、を備える。付勢手段は、本体側作用部としての第1磁性体(121)および弁体側作用部としての第2磁性体(133)から構成される。強制離間機構は、装置本体(110)の外部から弁体(130)または付勢手段(121,133)に作用する操作部材(123)および強制離間磁石(122)を備える。蓋体(150)は、開口部(117)を閉塞する閉塞蓋部(151)、および、閉塞蓋部(151)の内面から延設する内挿部(152)を備える。内挿部(152)は、閉塞蓋部(117)で開口部(117)を閉塞した状態で周壁(111)内部に配置され、弁体(130)を下方から受ける弁体受け部(153)を備え、周壁(111)内部に配置された状態で装置本体(110)と協働して流路の一部を形成するように構成されている。メンテナンスのために弁装置(100)を分解する際、強制離間機構(122,123)を用いることにより、開口部(117)から弁体(130)を外部に露出させることなく、弁体(130)と弁座(114)との間に隙間を形成し、弁体(130)上の滞留水(W)を弁体(130)の下流に流出させることができる。そして、蓋体(150)の内挿部(152)を移動経路に沿って直線的に開口部(117)から引き抜くと、弁体(130)が蓋体(150)に一体的に保持されて、蓋体(150)とともに弁体(130)を同時に開口部(117)から外部に引き出すことが可能である。そして、弁体(130)を蓋体(150)から引き離すことによって、弁装置(100)が個々の部品に分解され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-197268
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の弁装置は、メンテナンスのために分解する際、弁体の上部に溜まった滞留水を強制離間機構を操作して排水させることによって、蓋体を取り出しても開口部から滞留水が直接漏れ出ることを防止するものである。しかしながら、弁装置が滞留水を排水するとき、弁体が水平姿勢を維持しながら弁軸に沿って移動し、弁体の周方向全体から排水される。そのため、蓋体の周壁内部または流路に臨む部位が満遍なく濡れることになって排水が蓋体に残り易い。少なくとも、この濡れた状態の蓋体を外部に引き出すと、排水を外部に引き出すことになり、外部に排水をまき散らしてしまうことが問題であった。あるいは、外部に排水をまき散らさないように、作業者に対して蓋体の取り外し作業を慎重に行うことが要求されるため、作業性が低下することもまた問題であった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、メンテナンスの際、外部に排水が排出されることを軽減する弁装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の弁装置は、上下方向に延びる排水経路の途中に設けられ、前記排水形路を選択的に閉鎖する弁装置であって、
筒状の周壁からなり、前記周壁の一端に形成された上流側開口端、前記周壁の他端に形成された下流側開口端、前記上流側開口端と前記下流側開口端との間に形成された流体の流路、および、前記流路を外部に露出させるように前記周壁に形成された開口部を備える装置本体と、
前記開口部を閉塞する閉塞蓋部と、前記閉塞蓋部によって前記開口部を閉塞した状態で前記装置本体に着脱自在に取着される取着部と、を備える蓋体と、
前記周壁内部の前記流路上に配置され、前記開口部を通過可能な形状寸法を有し、前記流路の途中に設けられた弁座に着座して前記流路を閉鎖する閉鎖位置と、前記弁座から離隔して前記流路を開放する開放位置とに変位する弁体と、
前記弁体を前記弁座に着座する方向に常時的に付勢する付勢手段と、を備え、
前記弁体は、前記開口部側に設けられた回動軸を介して回動可能に軸支され、前記回動軸を中心として前記閉鎖位置と前記開放位置との間を回動して変位することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の弁装置は、請求項1に記載の弁装置において、前記弁体の前記弁座に着座する面は、前記弁体が前記弁座に着座した状態において、前記開口部から離隔するにつれて下流側へと傾斜していることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の弁装置は、請求項1に記載の弁装置において、前記弁体が前記弁座に着座した状態において、前記弁体の上側の滞留水の量が、前記開口部から離隔するにつれて大きいことを特徴する。
【0010】
請求項4に記載の弁装置は、請求項1から3のいずれかに記載の弁装置において、前記付勢手段は、前記弁体に設けられた弁体側磁石と、前記弁体の下流側に配置され、前記弁体を前記弁座に向けて付勢するように前記弁体側磁石に磁気的斥力を作用する付勢磁石とから構成され、
前記蓋体は、前記閉塞蓋部の内面から延在し、前記閉塞蓋部によって前記開口部を閉塞した状態で前記周壁の内部の前記弁座の下流側の空間に内挿されるとともに、前記周壁の内外に前記開口部を介して移動可能である内挿部をさらに備え、
前記付勢磁石が前記内挿部に設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る