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公開番号2024177363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2024173963,2021003996
出願日2024-10-03,2021-01-14
発明の名称切断工具
出願人未来工業株式会社
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類B26B 3/00 20060101AFI20241212BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】異なる径の長尺体をより簡単に切断することを可能とする切断工具を提供する。
【解決手段】切断工具は、軸方向に延伸する回動軸によって互いに回動可能に軸支され、長尺体を内側に挟んで配置するための配置空間を形成し、長尺体を配置空間に導入するための開閉動作可能な開閉端を有する一対の分割体と、一対の分割体の少なくとも一方に設けられ、長尺体を切断するために配置空間に臨む切断刃と、を備える。一対の分割体には、軸方向に延在し、一対の分割体を閉鎖方向に把持するための把持部が設けられている。一対の分割体は、長尺体を内側に挟むように配置空間に配置した状態で、長尺体が分割体の軸方向の両端を貫くように、長尺体に対する軸方向への相対移動が可能である。切断刃は、長尺体が配置空間に配置された状態での長尺体の軸方向への相対移動によって、長尺体を軸方向に切り割り可能に構成されている。
【選択図】図23
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向に延伸する回動軸によって互いに回動可能に軸支され、長尺体を内側に挟んで配置するための配置空間を形成し、前記長尺体を前記配置空間に導入するための開閉動作可能な開閉端を有する一対の分割体と、
前記一対の分割体の少なくとも一方に設けられ、前記長尺体を切断するために前記配置空間に臨む切断刃と、を備え、
前記一対の分割体には、軸方向に延在し、前記一対の分割体を閉鎖方向に把持するための把持部が設けられ、
前記一対の分割体は、前記長尺体を内側に挟むように前記配置空間に配置した状態で、前記長尺体が前記分割体の軸方向の両端を貫くように、前記長尺体に対する軸方向への相対移動が可能であり、
前記切断刃は、前記長尺体が前記配置空間に配置された状態での前記長尺体の軸方向への相対移動によって、前記長尺体を軸方向に切り割り可能に構成されていることを特徴とする切断工具。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記切断刃は、前記分割体から内側に突出する基板部と、前記基板部における前記配置空間に臨む端縁に形成された刃部とを備え、
前記基板部の突出方向の先端には、前記刃部を部分的に被覆する被覆部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の切断工具。
【請求項3】
前記配置空間は、第1の径を有する第1波付管と、第1の径よりも大きい第2の径を有する第2波付管とを配置可能に構成され、前記第1または第2波付管が前記配置空間に配置された状態での前記切断刃の軸方向への相対移動によって、前記第1または第2波付管の周方向の一箇所に長手方向に連続するスリットを形成するように切り割り可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の切断工具。
【請求項4】
前記一対の分割体のうちの少なくとも一方の開閉端側には、前記切断刃の軸方向位置を表示する位置表示部、および/または、前記配置空間に配置される前記長尺体の端部の配置位置を指示する配置位置指示部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の切断工具。
【請求項5】
前記切断刃は、前記分割体における軸方向の一端側に片寄っており、前記把持部は、前記切断刃よりも他端側に設けられて、前記切断刃に対して軸方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の切断工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺体、特には波付管を切断するための切断工具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、配管に用いられる波付管などの長尺体を切断する際、一般的に、カッターやはさみが用いられていた。しかしながら、カッターやはさみでは、熟練者であっても一定の断面状態で長尺体を切断することは困難であった。そこで、種々の切断工具が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1は、蛇腹状の円形鞘管を切断することができる鞘管切断治具を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。特許文献1の第1実施例である鞘管切断治具(C1)は、蛇腹状の鞘管(PO)を嵌合可能な凹部(11)を有する略U字形状に形成されており、凹部(11)の縁には、鞘管(PO)の谷部(P1)と符合する形状の凸部(12)が2条平行に設けられていると共に、鞘管(PO)を切断可能な刃(13)が鞘管(PO)の山部(P2)と対応する位置、つまり、2条の凸部(12)の間に設けられている。他方、特許文献1の第2実施例である鞘管切断治具(C2)は、蛇腹状の鞘管(PO)を挿通可能な円形穴を有するリング形状に接合可能な一対の半割り部材(2,2)をピン(3)でヒンジ結合させて構成されており、各半割り部材(2,2)は、ドーナツ形の部材を径方向に等分した形状のドーナツ部(21)と、そのドーナツ部(21)の外周に設けられた把手部(22)とで構成されている。両半割り部材(2,2)は、ドーナツ部(21)の円形穴縁部(23)に、鞘管(PO)の谷部(P1)と嵌合可能な凸部(24)が2列設けられていると共に、鞘管(PO)を長さ方向に切断可能な刃(25)が鞘管(PO)の山部(P2)と対応する位置、つまり、2列の凸部(24,24)の間に設けられている。すなわち、鞘管切断治具(C2)は、両方の半割り部材(2,2)の把手(22,22)を合せると、両方の半割り部材(2,2)のドーナツ部(21,21)がリング形状に接合されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-213761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の第1実施例の鞘管切断治具(切断工具)は、可動しないC字形状で形成され、特定の径の管しか切断することができないことから、利便性が悪い。これに対し、特許文献1の第2実施例の鞘管切断治具(切断工具)は、一対の半割り部材をヒンジ結合することにより、異なる径の管を切断可能となっている。鞘管切断治具で管を切断する際、ユーザーは、鞘管切断治具の一対の把手部を両手で操作して、一対の半割り部材を開き、管を一対の半割り部材の間に配置する。そして、一対の把手部を合わせるように両手で操作することで、一対の半割り部材を閉じて刃を管に接触させる。さらに、一対の把手部を手で掴んで閉状態を維持したまま、鞘管切断治具を管に対して相対的に回転させることにより、管を切断する。このように、ユーザーは、鞘管切断治具で管を切断するために、突起状に延びる一対の把手部を何度も握り直したり、何度も操作したりすることが必要であった。そのため、ユーザーが切断作業を簡単にできないことが問題であった。すなわち、従来の切断工具は、ユーザーの使い勝手に十分に配慮したものではなく、その操作性のさらなる改善が求められている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、異なる径の長尺体をより簡単な操作で切断することを可能とする切断工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の形態1の切断工具は、軸方向に延伸する回動軸を介して互いに回動可能に接続され、長尺体を内側に挟んで配置するための配置空間を間に形成し、前記長尺体を前記配置空間に導入するための開閉動作可能な開閉端を有する一対の分割体と、
前記一対の分割体の少なくとも一方に設けられ、前記長尺体を切断するために前記配置空間に臨む切断刃と、
前記一対の分割体の開閉端側に形成され、前記開閉端を介して前記配置空間に進入する前記長尺体によって押圧されることにより、前記一対の分割体を開放方向に回動させる駆動部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の形態2の切断工具は、形態1に記載の切断工具において、前記駆動部は、前記一対の分割体の外面上で前記開閉端に連設され、前記一対の分割体の外面に当接する前記長尺体を前記開閉端に案内する案内面を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の形態3の切断工具は、形態2に記載の切断工具において、前記長尺体が、長尺方向に交互に連続する凹部および凸部を有する波付管である場合において、前記案内面には、前記凹部に入り込むように突出する案内突起が形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の形態4の切断工具は、形態3に記載の切断工具において、前記一対の分割体の少なくとも一方に設けられ、前記分割体の内面から前記配置空間に向けて延在し、前記凹部に入り込むように形成されたガイド片をさらに備え、前記ガイド片および前記案内突起の軸方向における位置が一致していることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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