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公開番号
2024056457
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-23
出願番号
2022163337
出願日
2022-10-11
発明の名称
回転刃ホルダー
出願人
株式会社東伸
代理人
個人
主分類
B26D
1/14 20060101AFI20240416BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】回転刃の交換を簡便に行うことができる技術を提案する。
【解決手段】スリッター装置にて用いられる回転刃を保持する回転刃ホルダーである。第1部材の挿入部は、回転刃の中央に設けられた貫通孔に挿入可能に構成されている。第2部材は、上記挿入部が挿入可能に構成された環状形状を有し、挿入部を中心として回転可能に構成されている。当接部は、第2部材が所定の回転位置にあるときに第2部材と当接して第2部材が挿入部から取り外されることを抑制する。回転制限部は、第2部材が相対的に本体部に近い第1挿入位置に位置するときには挿入部を中心とした回転を制限せず、第2部材が第1挿入位置よりも相対的に本体部から離れた第2挿入位置にあるときには回転を制限する。付勢部は、第2部材を第1挿入位置から第2挿入位置へ向かって付勢する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
スリッター装置にて用いられる回転刃を保持する回転刃ホルダーであって、
前記回転刃の中央に設けられた貫通孔に挿入可能に構成された挿入部と、前記挿入部の長さ方向の一端に配置され、前記回転刃が前記一端の側から脱落することを抑制する本体部と、を備える第1部材と、
前記挿入部が挿入可能に構成された環状形状を有し、前記挿入部を中心として回転可能に構成されており、前記挿入部が挿入されているときには前記回転刃が前記挿入部から脱落することを抑制する第2部材と、
前記第1部材に設けられ、前記第2部材が所定の回転位置にあるときに前記第2部材と当接して前記第2部材が前記挿入部から取り外されることを抑制する当接部と、
前記第1部材及び前記第2部材の少なくともいずれか一方に設けられ、前記第2部材が相対的に前記本体部に近い第1挿入位置に位置するときには前記挿入部を中心とした回転を制限せず、前記第2部材が前記第1挿入位置よりも相対的に前記本体部から離れた第2挿入位置にあるときには前記回転を制限する回転制限部と、
前記第2部材を前記第1挿入位置から前記第2挿入位置へ向かって付勢する付勢部と、を備える、回転刃ホルダー。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の回転刃ホルダーであって、
前記回転制限部は、前記第2部材が前記所定の回転位置にあるときに、前記回転を制限する、回転刃ホルダー。
【請求項3】
請求項1に記載の回転刃ホルダーであって、
前記付勢部は、前記挿入部に挿入された前記回転刃を付勢することで、前記回転刃を介して前記第2部材を付勢する、回転刃ホルダー。
【請求項4】
請求項1に記載の回転刃ホルダーであって、
前記回転制限部は、前記第1部材に設けられる第1係止部と、前記第2部材に設けられる第2係止部と、を備え、
前記第2係止部は、前記第2部材が前記第1挿入位置に位置するときには前記第1係止部と係合せず、前記第2挿入位置にあるときには前記第1係止部と係合して前記回転を制限する、回転刃ホルダー。
【請求項5】
請求項4に記載の回転刃ホルダーであって、
前記第1係止部は、前記挿入部から突出する突出片であり、
前記第2係止部は、前記第2部材が前記所定の回転位置にあるときに前記第1係止部に係合するように構成された切り欠きである、回転刃ホルダー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、スリッター装置にて用いられる円盤状の回転刃を保持する回転刃ホルダーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ロール状の箔や紙を一定幅に裁断しつつ巻き取るスリッター装置が知られている。またスリッター装置では、回転刃が保持された回転刃ホルダーを回転軸にて保持する構成が知られている。この構成において、摩耗などにより回転刃を交換するときには、回転刃ホルダーからの回転刃を取り外す作業が必要となる。特許文献1には、ホルダーに設けられた突起部を押圧することでホルダーに対する保持リングの回転が可能になり、それにより保持リングを外して回転刃の交換が可能となる装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-131822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成において、回転刃を交換するために保持リングをホルダーから外すときには、突起部を押圧する操作と、保持リングの回転操作と、を同時に行う必要がある。つまり、動作方向の異なる2つの部品を同時に操作する必要がある。そのため、回転刃の交換が困難な場合がある。
【0005】
本開示の目的は、回転刃の交換を簡便に行うことができる技術を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、スリッター装置にて用いられる回転刃を保持する回転刃ホルダーである。この回転刃ホルダーは、第1部材と、第2部材と、当接部と、回転制限部と、付勢部と、を備える。第1部材は、挿入部と、本体部とを備える。挿入部は、回転刃の中央に設けられた貫通孔に挿入可能に構成されている。本体部は、挿入部の長さ方向の一端に配置され、回転刃が上記一端の側から脱落することを抑制する。第2部材は、上記挿入部が挿入可能に構成された環状形状を有し、挿入部を中心として回転可能に構成されており、挿入部が挿入されているときには回転刃が挿入部から脱落することを抑制する。当接部は、第1部材に設けられる。また当接部は、第2部材が所定の回転位置にあるときに第2部材と当接して第2部材が挿入部から取り外されることを抑制する。回転制限部は、第1部材及び第2部材の少なくともいずれか一方に設けられる。また回転制限部は、第2部材が相対的に本体部に近い第1挿入位置に位置するときには挿入部を中心とした回転を制限せず、第2部材が第1挿入位置よりも相対的に本体部から離れた第2挿入位置にあるときには回転を制限する。付勢部は、第2部材を第1挿入位置から第2挿入位置へ向かって付勢する。
【0007】
このように構成された回転刃ホルダーにおいて、第2部材の第1部材への取り付けは、第2部材を押圧して第1挿入位置まで移動させ、続いて第2部材を回転させて所定の回転位置に移動させ、その後、第2部材への押圧を解除して第2挿入位置とすることにより実現可能である。また、第2部材を第1部材から取り外す場合には、上述した操作とは逆に、第2部材を第1挿入位置まで移動させてから所定の回転位置とは異なる位置まで回転させ、押圧を解除することで取り外し可能な状態となる。
【0008】
すなわち、上述した回転刃ホルダーでは、第2部材を操作することによって第2部材の第1部材に対する着脱が実行可能となるため、第2部材の着脱を簡便にすることができる。それにより、上述した回転刃ホルダーでは、回転刃の交換を簡便に実行することができる。
【0009】
上述した回転刃ホルダーにおいて、回転制限部は、第2部材が所定の回転位置にあるときに、上述した第2部材の回転を制限するように構成されていてもよい。このような構成であれば、第2部材の第1部材からの取り外しが抑制される回転位置にあるときに第2部材の回転を制限できるため、第2部材が予期せず第1部材から外れてしまうことを抑制できる。
【0010】
上述した回転刃ホルダーにおいて、付勢部は、挿入部を嵌め込まれた回転刃を付勢することで、回転刃を介して第2部材を付勢するように構成されていてもよい。このような構成であれば、回転刃を第2部材と付勢部とで挟み込み、回転刃をしっかりと固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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