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公開番号
2024101209
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-29
出願番号
2023005050
出願日
2023-01-17
発明の名称
食品用鋏
出願人
協和工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B26B
13/08 20060101AFI20240722BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】使用時に一対の鋏片どうしの間に隙間があくことがなく、鋏片どうしがガタつくこともなく、さらに溝刃の開口幅や溝刃の開口深さなどを数値限定することにより、使用者の手や腕に負担を与えることなく、滑らかな動作で硬い食品を切ることができる食品用鋏を提供する。
【解決手段】一対の鋏片1をX字状に交差させ、この一対の鋏片1を密着させる方向に常に押圧する状態で互いに回動自在に結合させている。前記一対の鋏片1の刃部11をそれぞれ複数連設された略U字状の溝刃5としている。前記刃部11の刃線を略円弧状に形成している。前記溝刃5の開口幅Wを0.6~0.8mmにし、前記溝刃5の開口深さDを0.2~0.4mmにしている
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の鋏片をX字状に交差させ、この一対の鋏片を密着させる方向に常に押圧する状態で互いに回動自在に結合させ、
前記一対の鋏片の刃部をそれぞれ複数連設された略U字状の溝刃としており、
前記刃部の刃線を略円弧状に形成し、
前記溝刃の開口幅を0.6~0.8mmにし、前記溝刃の開口深さを0.2~0.4mmにしていることを特徴とする食品用鋏。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
前記刃部の刃線の曲率半径を800~1000mmにしていることを特徴とする請求項1に記載の食品用鋏。
【請求項3】
前記溝刃は先端溝縁線から基端溝縁線にいたる凹曲面が形成されており、前記溝刃の傾斜角を50~65度にしていることを特徴とする請求項1または2に記載の食品用鋏。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、包丁などでは切りにくい硬い食品、例えば肉、野菜、果物などの冷凍食品や、干物、昆布などの乾燥食品、ごぼうなどの硬い生野菜を切るのに適した食品用鋏に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の鋏としては、例えば図10示したように、一対の鋏片51の切刃52を波刃にした料理用鋏が存在する(特許文献1)。
【0003】
前記料理用鋏は、物を挟むと波刃が物にくいこみ、すべらないとしている。したがって、この料理用鋏は、野菜、魚、肉、冷凍品など何でも切れるとしている。
【0004】
また、鋏として、例えば図11に示したように、一対の刃身61の一方は受刃とし、他方は切込刃とし、一方の刃身61を他方の刃身61に比して相当長くし、これら刃身61の各腹部にはそれぞれ刃部62を設け、他方の刃身61の背部に鋸刃列63を設けたものが存在する(特許文献2)。
【0005】
前記鋏は、調理用鋏として用いると、生の魚類、鳥類、畜類の肉、野菜、果実の切断を鋏でなし、冷凍食品、例えば冷凍された肉類を鋸部分で切断すると、凍結したものが簡単且つ容易に切断することができるとしている。
【0006】
さらに、理髪用鋏として、例えば図12、13に示したように、一対の鋏片71の刃部72の少なくとも一方が複数連設された略V字状の溝刃73を有しており、それぞれの溝刃73の開口幅Wは0.25~0.4mmとし、前記溝刃73のピッチPは0.4~0.5mmとしたものが存在する(特許文献3)。
【0007】
前記理髪用鋏では、それぞれの溝刃73は髪がそれぞれ3~5本入る程度の開口幅で非常に微小であり、ごく少量の髪が溝刃73に保持されるため、鋏の閉じ操作に対する抵抗が極めて小さい。これにより、溝刃73に保持された大量の髪を一度に切断する従来の鋏とは異なり、使用者の手や腕に負担を与えることなく、滑らかな動作で髪を切断することができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実開平7ー16769号公報
実公平3ー5232号公報
特開2009ー213638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記特許文献1に記載された料理用鋏では、波刃にしたそれぞれの切刃52の開口幅や深さ、ピッチなどの寸法を特定しておらず、これら寸法の大小によっては切れ味が相違し、硬い食品を切るのに必ずしも適したものとはならない。
【0010】
また、前記特許文献2に記載された料理用鋏では、硬い食品を切る場合には鋸部分を使用するとしており、包丁で切るような操作をしなければならず、まな板などの置台を必要とするため、取り扱いが面倒であり、さらにこの鋸部分は刃身61の背部に設けられており、刃身61の腹部には刃部62が設けられているため、取り扱いに気を付けなければ危ない。
(【0011】以降は省略されています)
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