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公開番号2024163834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023183360
出願日2023-10-25
発明の名称体毛処理具の加熱機構
出願人ヤーマン株式会社
代理人個人
主分類B26B 19/38 20060101AFI20241115BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】 体毛や肌面を加熱する機能を備えた体毛処理具において、加熱速度の速い加熱手段を備えると共に安定的に適温を維持することのできる技術を提供すること。
【解決手段】 使用者の体毛や肌面を加熱する機能を備えた体毛処理具における加熱機構であって、体毛処理具本体又は外部から発熱するための電力を受電する受電手段と、電力により体毛や肌面を加熱をする第1加熱手段及び第2加熱手段の少なくとも2以上の加熱手段とを備えた構成において、第2加熱手段の加熱速度が、第1加熱手段の加熱速度よりも速いことを特徴とする体毛処理具の加熱機構を提供する。
【選択図】 図9
特許請求の範囲【請求項1】
使用者の体毛や肌面を加熱する機能を備えた体毛処理具における加熱機構であって、
体毛処理具本体又は外部から発熱するための電力を受電する受電手段と、
電力により体毛や肌面を加熱をする第1加熱手段及び第2加熱手段の少なくとも2以上の加熱手段とを備えた構成において、
該第2加熱手段の加熱速度が、該第1加熱手段の加熱速度よりも速い
ことを特徴とする体毛処理具の加熱機構。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記第1加熱手段の比熱が、前記第2加熱手段の比熱よりも大きい
請求項1に記載の体毛処理具の加熱機構。
【請求項3】
前記第1加熱手段が、前記第2手段を加熱可能である
請求項1又は2に記載の体毛処理具の加熱機構。
【請求項4】
前記第1加熱手段に少なくともフィルムヒータを備えると共に、
前記第2手段に少なくともニクロム線を備える
請求項3に記載の体毛処理具の加熱機構。
【請求項5】
前記体毛処理具が、前記体毛を切断する切断刃を備える構成において、
前記第1加熱手段が該切断刃を加熱し、
前記第2加熱手段が使用者の肌面を加熱する
請求項1又は2に記載の体毛処理具の加熱機構。
【請求項6】
前記体毛処理具が、ヘアアイロンであって、
該ヘアアイロンにおいて髪と接触して加熱するアイロン部に前記第2加熱手段を配設すると共に、
前記第1加熱手段は該アイロン部の髪と反対側に配設する
請求項1又は2に記載の体毛処理具の加熱機構。
【請求項7】
前記第1加熱手段と前記第2加熱手段との間に第1加熱手段の熱を蓄熱する蓄熱部材を備えた、
請求項6に記載の体毛処理具の加熱機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の髪、髭、ムダ毛等の体毛を処理する体毛処理具の加熱機構に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
髪、髭、ムダ毛等の体毛を処理するさまざまな体毛処理具が知られている。例えばヘアアイロンは、板状あるいは棒状のアイロン部を髪と接触させて加熱し髪型を変化させる器具である。また、使用者の髭を剃るシェーバーや、ムダ毛等の体毛を切断するトリマーなどの体毛処理具も古くから用いられている。
【0003】
シェーバーやトリマーにおいては、剃毛時に刃が皮膚を傷つけたり器具と肌が擦れてダメージを与えることが問題となっている。また、単に体毛を切断するだけでなく、その動作に合わせて様々な美容作用を行うことはあまり行われていない。
【0004】
剃毛時のダメージを軽減する方法として、肌を加温することが知られている。
例えば、特許文献1は回転式電気かみそりにおいて、回転する刃の背面側に面ヒータを備える構成を開示している。特許文献2では、往復式電気かみそりにおいて、内刃ブレードよりもかなり本体内部に近い部位にヒータを設けることが開示されている。
【0005】
様々な美容作用を行う構成について特許文献3は出願人による先行発明であり、カッタユニットの背面側にフィルムヒータを備える構成を開示している。また、ヘッド部に特定作用を与える作用手段を備えて、高周波による加熱作用、EMSに係る作用、イオン導入に係る作用、イオン導出に係る作用などを行うことを記載している。
【0006】
一方、ヘアアイロンにおいては本質的に髪を加熱する器具であり、加熱の制御に係る技術は多数提案されている。また、特許文献4及び5に開示されるように加熱棒内部に蓄熱材を備えて、ヒータの発熱を停止した後に徐々に放熱させることで長時間使用を可能としたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭57-183887号公報
特開昭62-139689号公報
特開2022-187098号公報
公開実用新案公報昭54-164785号
公開実用新案公報昭52-122879号
特許第6901156号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような先行技術文献に開示される技術では、体毛や肌面を加熱する機能を備えた体毛処理具は多く開示されているが、器具を素早く昇温し、適温を維持する好適な技術は提供されていない。
本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み、体毛や肌面を加熱する機能を備えた体毛処理具において、加熱速度の速い加熱機構を備えると共に安定的に適温を維持することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は次のような体毛処理具の加熱機構を提供する。
すなわち、本発明の第1の実施態様によれば、使用者の体毛や肌面を加熱する機能を備えた体毛処理具における加熱機構であって、体毛処理具本体又は外部から発熱するための電力を受電する受電手段と、電力により体毛や肌面を加熱をする第1加熱手段及び第2加熱手段の少なくとも2以上の加熱手段とを備えた構成において、第2加熱手段の加熱速度が、第1加熱手段の加熱速度よりも速いことを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の実施態様によれば、上記の第1加熱手段の比熱が、第2加熱手段の比熱よりも大きい構成でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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