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公開番号2025100198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217396
出願日2023-12-22
発明の名称
出願人THESTANDBYME合同会社
代理人個人
主分類B26B 13/20 20060101AFI20250626BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】 作業性を良好にするハンドル部を有する鋏を提供する。
【解決手段】 切刃11のハンドル部11aは、親指を挿入する親指リング11aRを有し、他方の切刃12は掌で親指に対向する他の指を挿入する他指リング12aRを有する。親指リング11aRに親指を挿入する方向11Aは、支軸13の軸線方向を含む直交三軸に、それぞれ鋭角で傾斜して交差するように形成されている。これによって、親指の挿入方向11Aが掌で対向する他の指に対して閉じる方向とすることができる。特に刃部11b,12b間を閉じる切断作業で、しっかり力を伝えて、切りやすくすることができるので、作業性を良好にするハンドル部11a,12aを提供することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
持ち手となるハンドル部、剪断刃が設けられる刃部、およびハンドル部と刃部とを連結する連結部とを備える切刃を二つ備え、一方の切刃のハンドル部は親指を挿入する親指リングを有し、他方の切刃は掌で親指に対向する他の指を挿入する他指リングを有し、二つの切刃は連結部で交差し、交差部に設ける支軸によって、二つの切刃は相互に回動自在に支持され、二つの刃部間を開閉可能な鋏において、
親指リングまたは他指リングのうちの少なくとも一方は、親指または他の指を挿入する方向が、支軸の軸線方向、この軸線方向に対して垂直で、交差部から刃部が延びる刃部方向、および軸線方向と刃部方向とに垂直で、刃部が開閉する際の接線方向となる開閉方向に、それぞれ鋭角で交差するように形成されている、
ことを特徴とする鋏。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記親指リングで、前記親指を挿入する方向が、前記軸線方向、前記刃部方向および前記開閉方向に、それぞれ鋭角で交差し、
前記他指リングで、前記他の指を挿入する方向は、軸線方向に平行である、
ことを特徴とする請求項1記載の鋏。
【請求項3】
前記他指リングを有する前記切刃の前記ハンドル部は、前記掌で前記親指と対向する他の指と異なる指を掛ける指掛けを有する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の鋏。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、理容や美容での髪や、布帛や紙などに対して切断作業を行う際に使用する鋏に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、理容や美容では髪の毛に対し、その他文房具などでは布帛や紙などに対し、切断作業を行う際には、鋏が広く用いられている。図6は、一般的に使用されている鋏1の切断作業の状態を示す。開閉このような鋏は、図6(a)に示すように、手2でハンドル部1aを真上から開閉操作し、剪断刃である刃部1bで切断する。ハンドル部1aと刃部1bとは、二組使用され、中間の連結部で交差し、交差部分に支軸が設けられる。二組のうち、一方のハンドル部1aには親指を挿入する親指リングが設けられ、他方のハンドル部1aには、掌で親指と対向する他の指を挿入する他指リングが設けられる。このような鋏1では、親指リングも他指リングも、真上の方向、すなわち支軸の軸線方向1Zからそれぞれ指を挿入して開閉操作を行う。図6(b)に示すように、手2の向きを斜めにして開閉しようとすると、浅がけになるため、開閉が困難になる。
【0003】
図6(b)のように、手2を斜めにしても鋏1の開閉を容易にするためなどに、指を挿入する方向を変えることができる鋏が提案されている(たとえば、特許文献1、2、3、参照)。特許文献1は、刃部に対して薬指リングに薬指を挿入する方向を変えることができる理美容用鋏を開示している。特許文献2は、一方のハンドル部に相当する柄で指リングに相当する環状部が回転可能な鋏を開示している。特許文献3は、ハンドル部に相当する柄の一方に、刃部の開閉方向に延びる軸まわりに回転可能な可動指環部を設ける鋏を開示している。特許文献4は、一方の柄に、回動体を取付け、この回動体に回動自在に指環を取付けた鋏の指環部を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5943498号公報
実用新案登録第3205596号公報
実開昭63-68973号公報
実開平2-75068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図7は、特許文献1、2、3、4での、鋏1に対する手2の指の挿入方向の関係を示す。支軸に対して刃部1bが延びる方向を刃部方向1Xとし、刃部1bを閉じた状態から開く際の接線方向を開閉方向1Yとする。刃部方向1X、開閉方向1Yおよび軸線方向1Zは直交する。特許文献1、2で変えることができる挿入方向1Aは、刃部方向1Xに垂直な平面1ax上で延びる。特許文献3で変えることができる挿入方向1Aは、開閉方向に垂直な平面1ay上で延びる。他方の指の挿入方向を軸方向1Zとすると、一方の指の挿入方向1Aを変えても、掌を閉じる際に親指と他の指の先端が接近するような方向の関係にはならない。特許文献4は、指の挿入方向を自在に変えることができると考えられるけれども、不安定であり、作業性が悪いと考えられる。
【0006】
本発明の目的は、作業性を良好にするハンドル部を有する鋏を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、持ち手となるハンドル部、剪断刃が設けられる刃部、およびハンドル部と刃部とを連結する連結部とを備える切刃を二つ備え、一方の切刃のハンドル部は親指を挿入する親指リングを有し、他方の切刃は掌で親指に対向する他の指を挿入する他指リングを有し、二つの切刃は連結部で交差し、交差部に設ける支軸によって、二つの切刃は相互に回動自在に支持され、二つの刃部間を開閉可能な鋏において、
親指リングまたは他指リングのうちの少なくとも一方は、親指または他の指を挿入する方向が、支軸の軸線方向、この軸線方向に対して垂直で、交差部から刃部が延びる刃部方向、および軸線方向と刃部方向とに垂直で、刃部が開閉する際の接線方向となる開閉方向に、それぞれ鋭角で交差するように形成されている、
ことを特徴とする鋏。
【0008】
また本発明は、前記親指リングで、前記親指を挿入する方向が、前記軸線方向、前記刃部方向および前記開閉方向に、それぞれ鋭角で交差し、
前記他指リングで、前記他の指を挿入する方向は、軸線方向に平行である、
ことを特徴とする。
【0009】
また本発明で、前記他指リングを有する前記切刃の前記ハンドル部は、前記掌で前記親指と対向する他の指と異なる指を掛ける指掛けを有する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ハンドル部への指を挿入する方向が、掌で親指と他の指とを閉じる方向に形成されているので、刃部を開閉する際の手の角度を広くとることができ、作業性を良好にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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