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公開番号2024171875
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089145
出願日2023-05-30
発明の名称ハサミ
出願人コクヨ株式会社
代理人個人
主分類B26B 13/00 20060101AFI20241205BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】できるだけ構造や動作がシンプルで操作感が異質とならず、右利きの人にも左利きの人にも使い勝手がよくて切断性が向上するハサミを新たに実現する。
【解決手段】ハサミSを構成する一対のハンドル12、22が閉じた状態にあるときの両ハンドル12、22の中心を通るハンドル開閉軸L2(L21、L22)と、一対の刃体11、21が閉じた状態にあるときの両刃体11、21の切断面間を通る刃開閉軸L1とのあいだに、刃体11、21を捩じることなく、傾斜角度θを設けることとした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対のハンドルが閉じた状態にあるときの両ハンドルの中心を通るハンドル開閉軸と、一対の刃体が閉じた状態にあるときの両刃体の切断面間を通る刃開閉軸とのあいだに、刃体を捩じることなく、傾斜角度を設けたことを特徴とする、ハサミ。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
一対のハンドルを上下方向に配置したときに刃先からみて上のハンドルに連なる刃体が右に位置し、下のハンドルに連なる刃体が左に位置するとともに、ハンドル開閉軸に対して刃開閉軸が左傾斜している、請求項1に記載のハサミ。
【請求項3】
前記ハンドルと前記刃体に別素材を使用し、前記傾斜角度がつくように両者を一体化していることを特徴とする、請求項2に記載のハサミ。
【請求項4】
前記ハンドルと前記刃体を、予め前記傾斜角度を設けた上でインサート成型していることを特徴とする、請求項3に記載のハサミ。
【請求項5】
前記ハンドルと前記刃体を別体に構成し、相対的に傾斜させて連結している、請求項3に記載のハサミ。
【請求項6】
前記ハンドルは、刃開閉軸とのあいだに傾斜角度のついていないハンドル開閉軸を有するハンドル本体に、指掛け用のオプション部材を取り付けることによって刃開閉軸とのあいだの傾斜角度を実現している、請求項3に記載のハサミ。
【請求項7】
前記ハンドルは、刃開閉軸とのあいだに傾斜角度のついていないハンドル開閉軸を有するハンドル本体に、指掛かり部を変形させることによって刃開閉軸とのあいだの傾斜角度を実現している、請求項3に記載のハサミ。
【請求項8】
前記ハンドルと前記刃体を同じ素材で別体に構成し、相対的に傾斜させて連結していることを特徴とする、請求項2に記載のハサミ。
【請求項9】
前記ハンドルと前記刃体を、刃体をねじることなく粉末射出成型によって前記傾斜角度がつくように一体成型したことを特徴とする、請求項2に記載のハサミ。
【請求項10】
前記傾斜角度が略10°以下である、請求項1~9の何れかに記載のハサミ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切断性を向上させたハサミに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
この種のハサミとして、例えば特許文献1に示すものが知られている。
【0003】
この文献は、一対の刃体が刃先部と操作部との中間部位で相互に軸着されたハサミにおいて、軸着部が刃先部と操作部とにわたる一平面と直交するリベットで軸着されている場合に、摺合面が上記一平面上に位置していると切断性が悪くなることを課題としている。
【0004】
すなわち、操作部を上記一平面上で操作すると、操作による力が上記一平面上で作用するだけにとどまるので、一対の刃先部は動くものの、刃先は噛み合わないか或いは噛み合う力が弱く、一対の刃先部に物が挟まることが多くなって、確実に切裁し得ない場合が生じることが指摘されている。
【0005】
同文献ではそれを解決するために、刃先部101に操作部102が一体に連設された一対の刃体1の刃先部101と操作部102との中間部位を刃先部101と操作部102とにわたる一平面と斜交差するように捩じって捩部位201を設け、この捩部位201同士をリベット3で軸着することで、操作による力の方向を上記一平面と斜交差する方向に変換し、一対の刃先部を相互に噛み合うように動かすことで、物が挟まらずに切載することができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭62-13467号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のように部材の捩じりによって斜め交差を実現する場合、金属をプレス成形により捩じり方向に塑性変形させると、変形に弾性変形分が含まれるため、成形後のスプリングバックにより刃のプレス成形が安定しない。すなわち、捩りが過少となって初期の効果が得られなくなる場合だけでなく、捩りが過剰となっても、上の刃先部と下の刃先部の曲げ角度が合わないと組み合わせた際に想定通りの性能を発揮できず却って性能が悪化する場合もある。このため、製造誤差が大きくなり、所期の切れ味が安定して得られないという課題がある。
【0008】
特に、同文献のものは、刃先部101と操作部102とにわたる領域が一平面であって、捩部位201が刃先部101及び操作部102と斜交差するものであり、捩部位201と刃先部101のあいだ、及び、捩部位201と操作部102のあいだで斜交差している(2段階で捩じっている)。このため、上記製造誤差がより大きくなるうえに、刃先部101や操作部102の作用や機能も後述する本発明とは異質なものである。
【0009】
この種のハサミは、通常右利き用に作られており、左利きの人には使いづらい面がある。左利きの人は、後に詳述するが切断面が見えにくいうえに、普通に使うと指の動きがハサミの刃の隙間を広げる方向に作用する傾向にある。
【0010】
このような点も考慮すると、できるだけ構造や動作がシンプルで操作感が異質とならずに、右利きの人にも左利きの人にも使い勝手がよくて切断性が向上したハサミを実現することが望まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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