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公開番号2024145001
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057215
出願日2023-03-31
発明の名称果菜の分割裁断装置
出願人株式会社アストラ
代理人個人
主分類B26D 3/28 20060101AFI20241004BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】果菜の損耗を最小限に抑え、自在な寸法で、強い力を必要とせず、廃棄部分を最小限に抑え、衛生的で、特別な技能を有さなくても裁断を可能とする果菜の分割裁断装置を提供すること。
【解決手段】筐体と、果菜回転モータの駆動により回転自在に配設された果菜支承部と、果菜横分割部180と、縦刃駆動モータの駆動により進退自在に配設された果菜縦分割部200と、芯抜部と、果菜回転モータ並びに縦刃駆動モータの駆動を制御する制御部を設け、前記制御部は、果菜回転モータを、前記果菜横分割部180の使用時には連続回転するように制御し、前記縦刃駆動モータの駆動時には果菜の縦分割数に応じた所定角度で間欠回転するように制御するとともに前記縦刃駆動モータを果菜回転モータの回転停止中にスライス刃181が進退駆動するように制御する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
平置きされた略長方体形状のベース筐体部を備える筐体と、
分割対象の果菜を支承する果菜ピンを有する果菜ホルダが果菜回転モータの駆動により回転自在に配設された果菜支承部と、
前記果菜ホルダの回転軸に対して複数本のスライス刃を直交させて配列した枠部材が、前記枠部材の一側辺に設けられた回動軸により、果菜ホルダに対する果菜の脱着を許容する退避位置と前記スライス刃が果菜支承部に近接して果菜ホルダに支承された果菜を切断可能な切断位置との間を揺動自在に配設された果菜横分割部と、
前記果菜ピンを収納可能な径寸法とされた長尺な円筒状の本体の一端縁部に刃部が形成され、他端には前記本体の中心軸周りに複数の把持部が形成された果芯円筒刃と、前記果芯円筒刃の本体をスライド自在に嵌挿させる案内孔が形成されたガイド部が果菜ホルダに対する果菜の脱着を許容する退避位置と前記案内孔を前記果菜ピンに対向させる作業位置との間を揺動自在に、前記ガイド部に接続されたアーム部により前記筐体に配設された芯抜部と、
前記果菜回転モータの駆動を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする果菜の分割裁断装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
平置きされた略長方体形状のベース筐体部と前記ベース筐体部の一端側に設けられた縦置きの略長方体形状のタワー筐体部を備える筐体と、
分割対象の果菜を支承する果菜ピンを有する果菜ホルダが果菜回転モータの駆動により回転自在に前記ベース筐体部に配設された果菜支承部と、
前記果菜ホルダの回転軸に対してスライス刃を対向させて配置した弓ノコ型のスライス刃保持部材が、縦刃駆動モータの駆動により、果菜ホルダに対する果菜の脱着を許容する退避位置と前記スライス刃が果菜支承部に近接して果菜ホルダに支承された果菜を切断可能な切断位置との間を進退自在に配設された果菜縦分割部と、
前記果菜回転モータ並びに前記縦刃駆動モータの駆動を制御する制御部と、
前記果菜ピンを収納可能な径寸法とされた長尺な円筒状の本体の一端縁部に刃部が形成され、他端には前記本体の中心軸周りに複数の把持部が形成された果芯円筒刃と、前記果芯円筒刃の本体をスライド自在に嵌挿させる案内孔が形成されたガイド部が果菜ホルダに対する果菜の脱着を許容する退避位置と前記案内孔を前記果菜ピンに対向させる作業位置との間を揺動自在に、前記ガイド部に接続されたアーム部により前記筐体に配設された芯抜部と備え、
前記制御部は果菜回転モータを果菜の縦分割数に応じた所定角度で間欠回転するように制御し、前記縦刃駆動モータを果菜回転モータの回転停止中に前記スライス刃が進退駆動するように制御することを特徴とする果菜の分割裁断装置。
【請求項3】
平置きされた略長方体形状のベース筐体部と前記ベース筐体部の一端側に設けられた縦置きの略長方体形状のタワー筐体部を備える筐体と、
分割対象の果菜を支承する果菜ピンを有する果菜ホルダが果菜回転モータの駆動により回転自在に配設された果菜支承部と、
前記果菜ホルダの回転軸に対して複数本のスライス刃を直交させて配列した枠部材が、前記枠部材の一側辺に設けられ、前記ベース筐体部の上面の一側方に垂設された回動軸により、果菜ホルダに対する果菜の脱着を許容する退避位置と前記スライス刃が果菜支承部に近接して果菜ホルダに支承された果菜を切断可能な切断位置との間を揺動自在に配設された果菜横分割部と、
前記果菜ホルダの回転軸に対してスライス刃を対向させて配置した弓ノコ型のスライス刃保持部材が、縦刃駆動モータの駆動により、果菜ホルダに対する果菜の脱着を許容する退避位置と前記スライス刃が果菜支承部に近接して果菜ホルダに支承された果菜を切断可能な切断位置との間を進退自在に配設された果菜縦分割部と、
前記果菜ピンを収納可能な径寸法とされた長尺な円筒状の本体の一端縁部に刃部が形成され、他端には前記本体の中心軸周りに複数の把持部が形成された果芯円筒刃と、前記果芯円筒刃の本体をスライド自在に嵌挿させる案内孔が形成されたガイド部が果菜ホルダに対する果菜の脱着を許容する退避位置と前記案内孔を前記果菜ピンに対向させる作業位置との間を揺動自在に、前記ガイド部に接続されたアーム部により前記筐体に配設された芯抜部と、
前記果菜回転モータ並びに前記縦刃駆動モータの駆動を制御する制御部を備え
前記制御部は、果菜回転モータを、前記果菜横分割部の使用時には連続回転するように制御し、前記縦刃駆動モータの駆動時には果菜の縦分割数に応じた所定角度で間欠回転するように制御するとともに前記縦刃駆動モータを果菜回転モータの回転停止中に前記スライス刃が進退駆動するように制御することを特徴とする果菜の分割裁断装置。
【請求項4】
果菜ピンに支承された分割対象の果菜を包囲可能な有底円筒状の果菜回収ケースであって、底部には果菜を支承する果菜ピンの基部を位置させる軸穴が形成されており、前記軸穴を通る1本の縦分割ライン上に蝶番部と切断部が形成され、前記蝶番部により横方向に対称に開くように形成された果菜回収ケースを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の果菜の分割裁断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パイナップルなどの果菜を食用に供したり、菓子の装飾などへ用いる場合に適切な寸法へ裁断し、芯などの不要部を除去するための果菜の分割裁断装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
パイナップル、りんご、オレンジなどの果物やジャガイモなどの野菜(『果菜』という)を適切な寸法へ裁断し、不要部を除去する分割裁断用の器具や装置であって、既に実用化されているものとしては、二重の円筒状の刃物と、その外円筒面内側より内円筒面外側にかけて放射状に配設された刃物からなり、果菜に対して垂直に押し当てる力により、外皮除去・芯抜き・放射状分割を同時に行う器具(従来技術1)や、外皮除去は行わず果菜より十分大きな外周円筒面を持ち、芯抜きと分割のみ行う器具(従来技術2)、皮剥き処理後の果菜をスノコ状の平板に載せ、複数枚の刃を一列に配置した部材により「てこの原理」で細かく裁断する器具(従来技術3)などが知られている。
【0003】
また、特許発明としては、部品点数を削減し、組立工数を増加させることなく、製造効率を大幅に高めることを目的とし、果菜類の可食部と不可食部とを分離するカッター刃が下端に形成され前記可食部が内部に挿入される筒体と、筒体の内周面に固着され前記可食部を飾り切りする飾り切り刃が下端に形成された飾り切り刃部と、筒体の外周面に固定され下端に前記不可食部を縦切りする縦切り刃が形成された一対の支持板と、これらの支持板に固着された一対の把手とを備えた果菜類の飾り切り器がある(特許文献1)。
【0004】
また、果皮付きパイナップルを円筒形のパインホールに容易に加工することを目的とし、パイン載置台上に果皮付きパイナップルを載置して、その上から共通の中心垂直線x方向に直立させた円筒状の外筒刃及びその内部の内筒刃を同時に下降させてパイナップルを円筒形にカットするパインホールカット装置において、外筒刃及び内筒刃の刃先をパイン載置台上に載置したパイナップルの上端部よりも上方位置からパイン載置台まで中心垂直線x方向に昇降可能とした昇降部と、外筒刃及び内筒刃を昇降と同時に中心垂直線を中心に回転可能とした回転部と、外筒刃と内筒刃との間に配設したホール上部押え体と内筒刃内に配設した芯上部押え体とを常にパイン載置台上のパイナップルの上端部よりも高い定位置に拘束可能としたパイン上部押え機構とを備えるパインホールカット装置(特許文献2)もある。
【0005】
さらには、そのパインホールから均等な扇状の小カット片を簡単な操作で多量に得ることを目的とし、パインホールを水平に載せるパイン載置台と、前記パイン載置台に載ったパインホールを等間隔で輪切り可能とする複数平行な輪状スライス刃を備えた輪切部、前記パインホールの一方側に配設され、該パインホールの芯孔に差込み可能な外径を有し、中心を前記パインホールの中心線上に配した丸棒状センターガイド体を備え、該センターガイド体の外周に複数の小片スライス刃を放射状且つ等分度に設けた小片カット部と、前記パインホールの他方側に小片カット部と対向して配設され、前記パインホールを前記小片カット部に向けて全てカット可能に押し出し、元の位置まで後退可能としたパイン押出部とから成るパイナップルカット装置(特許文献3)の発明もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開第2010-142938号公報
特開第2015-033756号公報
特開第2014-237183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしこれらの従来技術や特許発明には次のような課題があった。従来技術1や特許文献1のように、外皮除去と芯抜きと分割を同時に行う器具や装置、従来技術2のように芯抜きと分割を同時に行う器具や装置の場合、果菜へ複数の刃物が切り込むこととなり膨大な抵抗力を生じる。そのため、果菜へ圧搾力が生じて細胞を壊し遊離水(ドリップ)が出て食味を損ない、保存性も低下する。また刃物の変形を招きやすい。そして、人手による押し当ての場合は個人の筋力や体力への依存度も強くなる。
【0008】
また、果菜は自然物であるため寸法が一定しないが、従来技術1、2や特許文献1、2のような器具や装置において除去部を減らし歩留まりを上げるには複数の寸法の器具や装置の刃部材を準備し、使い分ける必要があり、合理的ではない。大きな果菜に対し小さな器具を用いる場合には、廃棄率の高さが問題となる。とりわけ果実においては、一般論として外皮に近い部分に栄養と甘味・香気が豊富であり、該部分を廃棄側にしてしまう手法は果実の価値を減損するものとなる。
【0009】
また、果菜の形状により、理想平面上に水平に置くことが難しい場合、従来技術3の器具や特許文献3に開示された装置では位置合わせが困難であり、後工程で改めて芯を除去するなどの手戻りを生じることがある。
【0010】
そして、裁断寸法は器具により固定される。例えば、従来技術1において放射状に配設された刃物の枚数や、特許文献3における小片スライス刃や輪状スライス刃が分割数を決定するので、消費者の求めに応じた寸法にしたりすることや、微調整ができない。
(【0011】以降は省略されています)

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