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公開番号2024155194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069671
出願日2023-04-20
発明の名称導線剥出装置
出願人西川ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B26D 9/00 20060101AFI20241024BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】長尺部材を一定寸法に切断する際に、導線を傷つけることなく、簡単かつ短時間で、端部の導線を剥き出して露出させることが可能な導線剥出装置を提供する。
【解決手段】導線58が埋め込まれた長尺部材50’における端部の導線58を剥き出して露出させる導線剥出装置1である。長尺部材50’は、第1部分50Aと、導線58が埋め込まれた第2部分50Bと、を有するものである。長尺部材50’の長手方向と直交する面で第1部分50Aを切断する第1切断手段10と、第1切断手段10による切断面と同一平面で、導線58およびその周りの部位を残して、第2部分50Bを剪断切断する刃部21を有する第2切断手段20と、第2切断手段20による切断面から先端側に所定長さだけ離れた位置で、少なくとも導線58を切断する第3切断手段30と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
全長に亘って導線が埋め込まれた長尺部材における端部の導線を剥き出して露出させる導線剥出装置であって、
上記長尺部材は、第1部分と、当該第1部分と繋がる、上記導線が埋め込まれた第2部分と、を有するものであり、
上記長尺部材の長手方向と直交する面で、上記第1部分を切断する第1切断手段と、
上記第1切断手段による切断面と同一平面で、上記第2部分に押し付けられることで、上記導線およびその周りの部位を残して、当該第2部分を剪断切断する刃部を有する第2切断手段と、
上記長尺部材における、上記第2切断手段による切断面から先端側に所定長さだけ離れた位置で、少なくとも上記導線を切断する第3切断手段と、を備えていることを特徴とする導線剥出装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
上記請求項1に記載の導線剥出装置において、
上記第1部分には、その全長に亘って芯金が埋め込まれており、
上記第1切断手段は、鋸刃の回転動により上記第1部分を切断するように構成されていることを特徴とする導線剥出装置。
【請求項3】
上記請求項1または2に記載の導線剥出装置において、
上記第2切断手段は、上記刃部を押し付ける押付け方向に見て、上記導線と重なる空間部を挟んで、上記長尺部材の長手方向と当該押付け方向とに直交する方向に並ぶ2つの刃部を有していることを特徴とする導線剥出装置。
【請求項4】
上記請求項3に記載の導線剥出装置において、
上記2つの刃部は、1枚のカッター刃で構成されており、
上記空間部は、上記カッター刃に形成された、上記押付け方向に延び且つ当該カッター刃の先端側に開口するスリットであることを特徴とする導線剥出装置。
【請求項5】
上記請求項3に記載の導線剥出装置において、
上記2つの刃部は、上記空間部を挟んで並ぶ2枚のカッター刃で構成されていることを特徴とする導線剥出装置。
【請求項6】
上記請求項3に記載の導線剥出装置において、
上記第3切断手段は、上記長尺部材の長手方向で上記2つの刃部と対向し、且つ、当該2つの刃部と同期して押付け方向に移動するカッター刃を有していることを特徴とする導線剥出装置。
【請求項7】
上記請求項1に記載の導線剥出装置において、
上記長尺部材における、上記第1および第2切断手段による切断面よりも先端側の部位の、長手方向の移動を抑えるストッパ部を備えていることを特徴とする導線剥出装置。
【請求項8】
上記請求項7に記載の導線剥出装置において、
上記ストッパ部は、上記第2部分を剪断切断した状態で静止した上記刃部であることを特徴とする導線剥出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導線が埋め込まれた長尺部材における端部の導線を剥き出して露出させる導線剥出装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えばワゴン車等におけるスライドドアの前端部に取り付けられ、スライドドアを閉じた際に、スライドドアの前端部とドア開口縁部との間をシールするウェザーストリップが知られている。このようなウェザーストリップを製造する場合には、半製品(以下、「長尺部材」ともいう。)を一旦押出成形した後、かかる長尺部材からリップ等を部分的に取り除いたり、長尺部材を適正な長さ(一定寸法)に切断したりすることで、製品として仕上げていくのが一般的である。
【0003】
例えば特許文献1には、ウェザーストリップを切断する切断刃からのコーキング剤の除去清掃作業を省くことができるように、ウェザーストリップ押出物(長尺部材に相当)の切断予定ラインが、中間に位置する所定長さのウェザーストリップ押出物部分を除いて、ウェザーストリップ押出物へコーキング剤を注入する方法が開示されている。この特許文献1のものでは、上下2枚の切断刃が上下動してウェザーストリップ押出物部分を切断するようになっている(図5および図6参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-067823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したウェザーストリップの一種として、スライドドアの前端部とドア開口縁部との間に挟まれた異物の存在を検知するセンサが組込まれたセンサ付きのプロテクターが従来から知られている。
【0006】
かかるセンサ付きのプロテクターとして、スライドドアの前端部に取り付けられる断面略U字状の取付け基部と、センサ用の2本の導線が埋設された、中空部を有するセンサ部と、を備えているものがある。このようなプロテクターにおいては、センサ部に埋設された2本の導線は、リード線を介して、電気信号の変化に基づいて異物の存在を判定する制御装置と電気的に接続されている。このような構成により、かかるプロテクターを用いた異物検知システムでは、スライドドアを閉じた際に、スライドドアの前端部とドア開口縁部との間に挟まれた異物により、センサ部の中空部が押されて潰れると、それに対応した電気信号の変化によって、制御装置が異物の存在を検知するようになっている。
【0007】
それ故、かかるセンサ付きのプロテクターでは、センサ部に埋設された導線と、リード線とを結線しなければならず、このため、プロテクターの半製品である長尺部材を一定寸法に切断する際に、長尺部材における端部の導線を剥き出して露出させる必要がある。
【0008】
しかしながら、長尺部材における端部の導線を露出させるべく、導線の周りのゴムを、上記特許文献1のもののように上下動する上下2枚の切断刃や、単純な切断刃等を用いて切断しようとすると、導線を傷付けないようにするために、切断作業を慎重に行わざるを得ず、切断作業に多大な時間を要することから、作業効率が低下するという問題がある。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、長尺部材を一定寸法に切断する際に、導線を傷つけることなく、簡単かつ短時間で、長尺部材における端部の導線を剥き出して露出させることが可能な導線剥出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明に係る導線剥出装置では、導線が埋め込まれていない部位における第1切断手段による切断面と同一平面で、且つ、第1切断手段とは異なる切断手段を用いて、導線およびその周りの部位を残して、長尺部材における導線が埋め込まれた部位を剪断切断するようにしている。
(【0011】以降は省略されています)

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