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公開番号2024128739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037908
出願日2023-03-10
発明の名称食材切断刃の洗浄用治具
出願人鈴茂器工株式会社
代理人個人
主分類B26D 3/00 20060101AFI20240913BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】棒状食材を切断する食材切断刃の洗浄作業を安全かつ確実に行うことができる食切断刃の洗浄用治具を得る。
【解決手段】食材切断刃の洗浄用治具20は、棒状食材切断装置の筐体に着脱自在に装着される切断フレーム11に取り付けられ、切断刃17を洗浄するときに使用される。切断刃17の刃先18に対向させて切断フレーム11の刃枠体14に洗浄用治具20は取り付けられ、洗浄用治具20は切断刃17を覆うガード板21と、ガード板21に設けられガード板21を切断フレーム11に固定するマグネット31a、31bと、ガード板21に形成されて洗浄液を切断刃に案内する多数の貫通孔32とを有する。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
縦枠片と横枠片を備えた刃枠体および前記縦枠片に沿って相互に平行に延び前記横枠片に取り付けられる複数の切断刃を備え棒状食材切断装置の筐体に着脱自在に装着される切断フレームに、切断刃の洗浄時に取り付けられる食材切断刃の洗浄用治具であって、
前記切断刃の刃先に対向させて前記刃枠体に取り付けられ、前記切断刃を覆うガード板と、
前記ガード板に設けられ、前記ガード板を前記切断フレームに固定する固定部材と、
前記ガード板に形成され、洗浄液を前記切断刃に案内する多数の貫通孔と、
を有することを特徴とする食材切断刃の洗浄用治具。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記縦枠片に設けられた刃枠側把手に隣り合う治具側把手を前記ガード板に設け、前記刃枠側把手と前記治具側把手とを同時に握ることができるようにした、
ことを特徴とする請求項1記載の食材切断刃の洗浄用治具。
【請求項3】
前記ガード板の外周に前記ガード板の背面側に屈曲した外周フランジを設けるとともに、相互に平行をなす前記外周フランジの内側に補強フランジを設け、前記ガード板を樹脂材料により成形した、
ことを特徴とする請求項1記載の食材切断刃の洗浄用治具。
【請求項4】
前記固定部材は、磁性材料からなる前記切断フレームに磁気吸着するマグネットである、
ことを特徴とする請求項1記載の食材切断刃の洗浄用治具。
【請求項5】
前記貫通孔は正六角形であり、ハニカム形状に多数の前記貫通孔を前記ガード板に形成した、
ことを特徴する請求項1記載の食材切断刃の洗浄用治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻き寿司等の棒状食材を切断する食材切断刃の洗浄用治具に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
巻き寿司等の棒状食材を複数個に切断するための棒状食材切断装置が、特許文献1に記載されている。この切断装置は、棒状食材を支持して移動する可動テーブルと、複数本の切断刃が設けられた刃枠つまり刃枠体とを有し、刃枠体は筐体に固定されている。可動テーブルは棒状食材が搭載される搭載位置と、棒状食材を取り出す取出位置との間を往復移動し、搭載位置において搭載された切断前の棒状食材は、可動テーブルにより切断刃に沿って移動しながら切断刃に押し付けられ切断されて取出位置にまで搬送される。取出位置まで搬送されると、棒状食材は複数に切断された状態になる。
【0003】
可動テーブルを搭載位置と取出位置との間を駆動するために、モータにより回転駆動される駆動側のプーリと、駆動側のプーリと従動側のプーリとに掛け渡されるベルトとを備えた駆動機構が切断装置に組み込まれている。可動テーブルはベルトに取り付けられており、モータによりベルトを介して搭載位置と取出位置との間で駆動される。
【0004】
特許文献2に記載される巻き寿司の切断装置は、巻き寿司を支持して上下方向に移動する受け台と、受け台を上下方向に案内するガイドと、駆動側と従動側のプーリに掛け渡されて受け台が連結される無端ベルトと、筐体に固定された刃枠体とを備えており、巻き寿司は搭載位置から取出位置に搬送されて切断刃に押し付けられる過程で複数本の切断刃によって切断される。
【0005】
特許文献3に記載される巻寿司の切断装置は、先端部に巻寿司受が設けられ基端部にフランジが設けられた昇降回動腕と、下端部が水平軸を中心に回動する切断刃枠と、切断刃枠の上端部とフランジとの間に連結された動作用連結杆とを有している。モータによりフランジを回動させると、昇降用回動腕により巻寿司受が切断刃枠に向けて上昇移動するとともに切断刃枠の上端部は下降移動し、巻寿司は複数個に切断される。
【0006】
上述のように、特許文献1、2に記載される切断刃は固定式であるのに対し、特許文献3に記載される切断刃は、昇降回動腕により巻寿司受が上昇するのに伴って、上端部が下降移動するように下端部を中心に回動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-181646号公報
特開2001-212789号公報
特開2012-95625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載される棒状食材切断装置の可動テーブルには、切断刃に付着した残渣を除去するためのクリーナが設けられており、クリーナは可動テーブルが取出し位置から搭載位置に移動するときに、切断刃に接触するクリーニング部材を有している。このように、クリーナを食材切断装置に設けると、装置が複雑となってしまい、製造コストが高くなる。
【0009】
クリーナを備えていない食材切断装置においては、複数の切断刃が相互に平行なって組み込まれた四辺形の刃枠つまり刃枠体を食材切断装置から取り外して、洗浄器により切断刃を洗浄するようにしている。作業者が刃枠を操作して切断刃に直接スポンジを当てて洗浄すると、切断刃のシャープな刃先に触れて手や指を傷つけてしまうおそれがある。
【0010】
そこで、食材切断装置から取り外した刃枠を操作して刃先に触れないように切断刃の洗浄を行うために、刃先を覆うように刃枠に装着するようにしたガード板が開発されている。しかしながら、これまで開発されたガード板は、ガード板の側辺を刃枠に引っ掛ける形式であり、ガード板を刃枠に取り付ける際に刃先に触れる恐れがある。また、ガード板を刃先に接触させた状態で切断刃を洗浄すると、ガード板により洗浄液の流れが阻害され、刃先に汚れが残る場合がある。一方、刃先とガード板との間の隙間を大きくすると、洗浄作業に手や指を傷つける恐れがあり、刃先に触れないように洗浄を行うと、汚れが切断刃に残る場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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