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公開番号2024171521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088574
出願日2023-05-30
発明の名称連結具および連結構造
出願人YKK株式会社
代理人個人
主分類F16B 19/00 20060101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】部品どうしの連結と連結解除が簡単に行え、かつ、よりコンパクトで高性能な連結具と、その連結具を用いて部材どうしを連結する連結構造を提供する。
【解決手段】第1連結本体(61、71)にプラグ部材(11,111)を取付け、第2連結本体(62、72)にソケット部材(41,141)を取付け、プラグ部材(11,111)とソケット部材(41,141)とを係合させて前記第1連結本体(61、71)と前記第2連結本体(62、72)とを連結した連結構造であって、プラグ部材(11,111)の爪部(13)は、挿入方向(Z)で係合する爪部係合側の爪面(29)と、解除スライド方向(Y)で係合する解除側傾斜面(18)とを有し、ソケット部材(41,141)の開口部(42,142)は、爪部係合側の爪面(29)と係合する第1段部(43)と、解除側傾斜面(18)と係合する第2段部(48)を有する。
【選択図】図11


特許請求の範囲【請求項1】
プラグ部材(11,111)とソケット部材(41,141)を備えた連結具(10)であって、
前記プラグ部材(11,111)は、少なくとも1対の弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)を備えており、前記1対の弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)は、それぞれの弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)が前記プラグ部材(11,111)の外側に向けて爪部(13A~13D)を有しているとともに、前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)の前記爪部(13A~13D)の存在する面の裏側になる背面(32)どうしが内側を向いて配置されており、
前記ソケット部材(41,141)は、前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)と係合する少なくとも1対の開口部(42A~42D,142A,142B)を備えており、
前記プラグ部材(11,111)を前記ソケット部材(41,141)に挿入する方向を挿入方向と定義し、前記挿入方向と直交する方向を解除スライド方向と定義した場合に、前記爪部(13A~13D)は、前記挿入方向で係合する爪部係合側の爪面(29)と、前記解除スライド方向で係合する解除側傾斜面(18A~18D)とを有し、前記開口部(42A~42D,142A,142B)は、前記爪部係合側の爪面(29)と係合する第1段部(43A~43D)と、前記解除側傾斜面(18A~18D)と係合する第2段部(48A~48D)を有しており、
前記プラグ部材(11,111)が前記ソケット部材(41,141)に係合した状態から、前記プラグ部材(11,111)をソケット部材(41,141)に対して解除スライド方向に操作することで、前記解除側傾斜面(18A~18D)と前記第2段部(48A~48D)の係合が解除され、その状態からさらに前記プラグ部材(11,111)をソケット部材(41,141)に対して前記挿入方向に動かすことにより、前記プラグ部材(11,111)がソケット部材(41,141)から離脱されるようになっていることを特徴とする連結具(10)。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記プラグ部材(11,111)が前記ソケット部材(41,141)に係合した状態において、前記爪部(13A~13D)の前記第1段部(43A~43D)と向かい合う側の面である前記爪部係合側の爪面(29)は、前記第1段部(43A~43D)の被係合面に対して傾斜した面となっていることを特徴とする請求項1に記載の連結具(10)。
【請求項3】
前記プラグ部材(11,111)は前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)が取付けられる基板部(20)を備え、前記基板部(20)の前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)が延設されている側の面と反対側の面が挿入側前面(23)となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の連結具(10)。
【請求項4】
前記プラグ部材(11,111)の前記基板部(20)の両側にはそれぞれ挿入側側面部(24A,24B)を介して取付部(16A,16B)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の連結具(10)。
【請求項5】
前記ソケット部材(41,141)の内部には中仕切壁(51)が設けられており、前記中仕切壁(51)は、前記プラグ部材(11,111)を前記ソケット部材(41,141)に挿入する初期操作段階において、前記プラグ部材(11,111)の前記挿入側側面部(24B)と当接する部分であることを特徴とする請求項4に記載の連結具(10)。
【請求項6】
前記ソケット部材(41,141)の前記開口部(42A~42D,142A,142B)は逆U字状の空間となっており、その逆U字状の空間の一辺部分が前記第1段部(43A~43D)となっており、前記第1段部(43A~43D)が設けられている一辺の両側の2辺の部分が前記第2段部(48A~48D)となっており、前記第1段部(43A~43D)の設けられている辺と向かいあう辺は開放されていることを特徴とする請求項1に記載の連結具(10)。
【請求項7】
前記爪部(13A~13D)の前記解除側傾斜面(18A~18D)が設けられている一方側の反対側となる他方側は垂直面(19A~19D)となっていることを特徴とする請求項1に記載の連結具(10)。
【請求項8】
前記プラグ部材(11,111)は、2組以上の前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)を有しており、前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)のあいだには壁部(14、15)が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項6または請求項7に記載の連結具(10)。
【請求項9】
前記請求項1乃至8に記載の連結具(10)を用いた連結構造であって、第1連結本体(61、71)に座グリ穴を設けて前記座グリ穴に前記プラグ部材(11,111)を取付け、第2連結本体(62、72)に座グリ穴を設けて当該座グリ穴に前記ソケット部材(41,141)を取付け、前記プラグ部材(11,111)と前記ソケット部材(41,141)とを係合させて前記第1連結本体(61、71)と前記第2連結本体(62、72)とを連結することを特徴とする連結構造。
【請求項10】
前記第1連結本体(61、71)の前記プラグ部材(11,111)が取付けられている平面と、前記プラグ部材(11,111)の取付部の表面(31)とは略同一面となっており、前記第2連結本体(62、72)の前記ソケット部材(41,141)が取付けられている平面と、前記プラグ部材(11,111)の取付時の表面(52)とは略同一面となっていることを特徴とする請求項9に記載の連結構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの部品を連結する際に使用される連結具であって、一方側の部品に取り付けられるプラグ部材と他方側の部品に取付けられるソケット部材とからなる連結具と、その連結具を用いて部材どうしを連結する連結構造に関するものである。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
家具用の棚やテーブルなどの木製の組立家具の部品を連結する場合や、自動車の内装部品のような樹脂または金属製の部品を連結する場合に、プラグ部材とソケット部材の凹凸係合による連結構造が広く行われている。例えば、特許文献1に記載のキャビネットの壁部品どうしを連結するための構造として、図16に記載するような連結具が利用されている。この従来の連結具は、プラグ側部材201を一方側の部品230に固定し、ソケット側部材202を他方側の部品240に固定し、プラグ側部材201とソケット側部材202を係合させることで2つの部品230,240を固定するものである。プラグ側部材201は係止溝203を備えており、 ソケット側部材202は弾性変形クリップ204を備えており、係止溝203を弾性変形クリップ204に係合させることで2つの部品230,240を連結させるものである。
【0003】
この特許文献1に記載の連結構造は、プラグ側部材201をソケット側部材202に対して、連結方向(図16の紙面で下から上に向かう方向)に押し込むことで両者が連結されるものである一方、プラグ側部材201をソケット側部材202に上記連結方向と直交する方向(図16の紙面の奥側から手前側に向かう方向)にスライドさせることで連結が解除できるようになっている。この特許文献1に記載のような連結構造であれば、部品を誤って組付けてしまった場合や、部品の交換をしたい場合などでも簡単に連結の解除と再組立てが行えるため利便性がよいものではあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-150027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の連結構造であると、ソケット側部材202に設けられている弾性変形クリップ204が変形するための空間206を弾性変形クリップ204とソケット格納側の壁部205とのあいだに設ける必要がある点で、接続部周辺をコンパクトに構成するためにはまだ改善されるべき余地があった。また、特許文献1に記載の連結構造は、上記連結方向と直交する方向(図16の紙面の奥側から手前側に向かう方向)における位置決めが行われていない点などにおいても、改善されるべき余地があった。
【0006】
本発明は、部品どうしの連結と連結解除が簡単に行え、かつ、よりコンパクトで高性能な連結具と、その連結具を用いて部材どうしを連結する連結構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る連結具は、プラグ部材(11,111)とソケット部材(41,141)を備えた連結具(10)であって、前記プラグ部材(11,111)は、少なくとも1対の弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)を備えており、前記1対の弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)は、それぞれの弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)が前記プラグ部材(11,111)の外側に向けて爪部(13A~13D)を有しているとともに、前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)の前記爪部(13A~13D)の存在する面の裏側になる背面(32)どうしが内側を向いて配置されており、前記ソケット部材(41,141)は、前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)と係合する少なくとも1対の開口部(42A~42D,142A,142B)を備えており、前記プラグ部材(11,111)を前記ソケット部材(41,141)に挿入する方向を挿入方向と定義し、前記挿入方向と直交する方向を解除スライド方向と定義した場合に、前記爪部(13A~13D)は、前記挿入方向で係合する爪部係合側の爪面(29)と、前記解除スライド方向で係合する解除側傾斜面(18A~18D)とを有し、前記開口部(42A~42D,142A,142B)は、前記爪部係合側の爪面(29)と係合する第1段部(43A~43D)と、前記解除側傾斜面(18A~18D)と係合する第2段部(48A~48D)を有しており、前記プラグ部材(11,111)が前記ソケット部材(41,141)に係合した状態から、前記プラグ部材(11,111)をソケット部材(41,141)に対して解除スライド方向に操作することで、前記解除側傾斜面(18A~18D)と前記第2段部(48A~48D)の係合が解除され、その状態からさらに前記プラグ部材(11,111)をソケット部材(41,141)に対して前記挿入方向に動かすことにより、前記プラグ部材(11,111)がソケット部材(41,141)から離脱されるようになっていることを特徴とするものである。
【0008】
また、幾つかの場合、前記プラグ部材(11,111)が前記ソケット部材(41,141)に係合した状態において、前記爪部(13A~13D)の前記第1段部(43A~43D)と向かい合う側の面である前記爪部係合側の爪面(29)は、前記第1段部(43A~43D)の被係合面に対して傾斜した面となっているものでもある。
また、幾つかの場合、前記プラグ部材(11,111)は前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)が取付けられる基板部(20)を備え、前記基板部(20)の前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)が延設されている側の面と反対側の面が挿入側前面(23)となっているものでもある。
また、幾つかの場合、前記プラグ部材(11,111)の前記基板部(20)の両側にはそれぞれ挿入側側面部(24A,24B)を介して取付部(16A,16B)が設けられているものでもある。
また、幾つかの場合、前記ソケット部材(41,141)の内部には中仕切壁(51)が設けられており、前記中仕切壁(51)は、前記プラグ部材(11,111)を前記ソケット部材(41,141)に挿入する初期操作段階において、前記プラグ部材(11,111)の前記挿入側側面部(24B)と当接する部分となっているものでもある。
また、幾つかの場合、前記ソケット部材(41,141)の前記開口部(42A~42D,142A,142B)は逆U字状の空間となっており、その逆U字状の空間の一辺部分が前記第1段部(43A~43D)となっており、前記第1段部(43A~43D)が設けられている一辺の両側の2辺の部分が前記第2段部(48A~48D)となっており、前記第1段部(43A~43D)の設けられている辺と向かいあう辺は開放されているものでもある。
また、幾つかの場合、前記爪部(13A~13D)の前記解除側傾斜面(18A~18D)が設けられている一方側の反対側となる他方側は垂直面(19A~19D)となっているものでもある。
また、幾つかの場合、前記プラグ部材(11,111)は、2組以上の前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)を有しており、前記弾性クリップ(12A~12D,112A,112B)のあいだには壁部(14、15)が設けられているものでもある。
【0009】
そして、本開示の一態様に係る連結構造は、前記したいずれかの連結具(10)を用いた連結構造であって、第1連結本体(61、71)に座グリ穴を設けて前記座グリ穴に前記プラグ部材(11,111)を取付け、第2連結本体(62、72)に座グリ穴を設けて当該座グリ穴に前記ソケット部材(41,141)を取付け、前記プラグ部材(11,111)と前記ソケット部材(41,141)とを係合させて前記第1連結本体(61、71)と前記第2連結本体(62、72)とを連結することを特徴とするものである。
また、幾つかの場合、前記第1連結本体(61、71)の前記プラグ部材(11,111)が取付けられている平面と、前記プラグ部材(11,111)の取付部の表面(31)とは略同一面となっており、前記第2連結本体(62、72)の前記ソケット部材(41,141)が取付けられている平面と、前記プラグ部材(11,111)の取付時の表面(52)とは略同一面となっているものでもある。
また、幾つかの場合、前記プラグ部材(11,111)の前記爪部(13A~13D)の前記解除側傾斜面(18A~18D)が設けられている一方側の反対側となる他方側は垂直面(19A~19D)となっており、前記第1連結本体(61、71)において、重力が作用する方向における、重力を受ける側に前記プラグ部材(11,111)の前記垂直面(19A~19D)を配置し、重力を受ける側とは逆の側に前記プラグ部材(11,111)の前記解除側傾斜面(18A~18D)を配置するものでもある。
【発明の効果】
【0010】
本発明の連結具および連結構造は、部品どうしの連結と連結解除が簡単に行え、かつ、よりコンパクトで高性能な連結具と連結構造になっている。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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