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公開番号
2025014660
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117397
出願日
2023-07-19
発明の名称
シート止着具および組付方法
出願人
YKK株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
A44B
13/00 20060101AFI20250123BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約
【課題】一対のシート部材の間を加飾可能なシート止着具および組付方法を提供すること。
【解決手段】本実施形態のシート止着具10は、表皮材3に表皮材5を止着する長尺のものであり、表皮材3に固定される雌部材30と、表皮材5に固定される雄部材20とを備える。雌部材30は、本体片部31と、雄部材20と係合可能に本体片部31の内側に形成される係合部40とを有する。本体片部31は、雄部材20が係合部40に係合した係合状態において、雄部材20の少なくとも一部を外側から覆って配置されると共に、表皮材3,5のそれぞれに対する固定位置P1,P2の間で表皮材3,5に対して外側に露出する構成とされる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1シート部材(3,5)に第2シート部材(5,3)を止着する長尺のシート止着具(10,10B)であって、
前記第1シート部材(3,5)に固定される雌部材(30,30B)と、前記第2シート部材(5,3)に固定される雄部材(20,20B)とを備え、
前記雌部材(30,30B)は、本体片部(31)と、前記雄部材(20,20B)と係合可能に前記本体片部(31)の内側に形成される係合部(40)とを有し、
前記本体片部(31)は、前記雄部材(20,20B)が前記係合部(40)に係合した係合状態において、前記雄部材(20,20B)の少なくとも一部を外側から覆って配置されると共に、前記第1シート部材(3,5)および前記第2シート部材(5,3)のそれぞれに対する固定位置(P1,P2)の間で前記第1シート部材(3,5)および前記第2シート部材(5,3)に対して外側に露出する構成とされるシート止着具。
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【請求項2】
前記本体片部(31)は、前記第1シート部材(3,5)に固定される固定部(32)と、前記固定部(32)から連続して延設された延設部(33)とを有し、
前記延設部(33)は、外側に露出する面とは反対側である内側に前記雄部材(20,20B)の一部を収納する収納空間(330)を形成し、
前記係合部(40)は、前記収納空間(330)内に形成される請求項1に記載のシート止着具。
【請求項3】
前記延設部(33)の外面の少なくとも一部は、湾曲を呈する請求項2に記載のシート止着具。
【請求項4】
前記係合部(40)は、前記延設部(33)の内側から前記収納空間(330)に向けて突出する係合片部(41)を有し、前記延設部(33)は、前記係合部(40)との連続部分よりも前記第2シート部材(5,3)に対する固定位置(P2)側に延びる突出部(34)を有し、
前記突出部(34)の先端(332)は、前記係合状態で前記第2シート部材(5,3)に当接する請求項2または請求項3に記載のシート止着具。
【請求項5】
前記係合部(40)は、前記延設部(33)の内側から前記収納空間(330)に向けて突出する係合片部(41)を有し、
前記雄部材(20)は、前記係合片部(41)の先端(411)に係合される被係合部(22)を有し、
前記固定部(32)には、前記延設部(33)との連続部分とは反対側の部分に連続する受け部(35)が形成され、
前記受け部(35)は、前記係合状態の前記雄部材(20,20B)を前記被係合部(22)側とは反対側で受ける構成とされる請求項2または請求項3に記載のシート止着具。
【請求項6】
前記係合部(40)は、前記延設部(33)の内側から突出する係合片部(41)と、前記固定部(32)に連続し且つ前記係合片部(41)と対向する位置に配置される係合突部(36)とを有し、
前記雄部材(20B)は、前記係合片部(41)および前記係合突部(36)のそれぞれに係合する一対の被係合部(22B)を有する請求項2または請求項3に記載のシート止着具。
【請求項7】
前記雄部材(20,20B)は、前記係合部(40)に係合される被係合部(22,22B)を有すると共に、可撓性を有する長尺の雄部材本体(21,21B)と、前記雄部材本体(21,21B)に取り付けられるテープ部材(26)とを備え、
前記雄部材本体(21,21B)は、その前記被係合部(22,22B)を除き、その長手方向に直交する厚さ方向における厚さ寸法が、当該雄部材本体(21,21B)の前記長手方向および前記厚さ方向に直交する幅方向における幅寸法よりも小さい寸法とされる請求項1に記載のシート止着具。
【請求項8】
前記雌部材(30,30B)は前記雄部材(20,20B)よりも軟質の材料で形成される請求項1に記載のシート止着具。
【請求項9】
第1シート部材(3,5)に第2シート部材(5,3)を長尺のシート止着具(10,10B)によって止着する組付方法であって、
前記シート止着具(10,10B)は、本体片部(31)および前記本体片部(31)の内側に形成される係合部(40)を有する雌部材(30,30B)と、前記係合部(40)に係合可能な雄部材(20,20B)とを備え、
前記雌部材(30,30B)を前記第1シート部材(3,5)に固定する一方、前記雄部材(20,20B)を前記第2シート部材(5,3)に固定し、
前記雄部材(20,20B)を前記係合部(40)に係合させ、
前記雄部材(20,20B)を前記係合部(40)に係合させた係合状態においては、前記本体片部(31)が、前記雄部材(20,20B)の少なくとも一部を外側から覆って配置されると共に、前記第1シート部材(3,5)および前記第2シート部材(5,3)のそれぞれに対する固定位置(P1,P2)の間で前記第1シート部材(3,5)および前記第2シート部材(5,3)に対して外側に露出して配置される組付方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用シートなどにおいて互いに隣り合うシート部材同士を止着するシート止着具および組付方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車用シート(自動車用座席)などにおける各部位は、合成樹脂の発泡材で形成されるクッション体の表面を被覆するカバー部材や表皮材等のシート部材を備えることが多い。これらのシート部材の辺縁部(シート辺縁)同士は、例えば特許文献1や特許文献2に記載のシート止着具によって互いに止着される。
【0003】
特許文献1に記載のシート止着具は、第1シート部材の辺縁部に固定された第1止着部材と、第2シート部材の辺縁部に固定された第2止着部材とを備えており、第1止着部材および第2止着部材は互いに係合する構成とされている。このシート止着具において第1止着部材に第2止着部材を係合させた状態では、第2止着部材のうち第2シート部材に固定された固定部分が、第1止着部材および第2止着部材同士の係合部分よりも第1シート部材側に配置され、これにより、第1止着部材および第2止着部材の双方が第1シート部材および第2シート部材によって覆い隠され、外側にシート止着具が露出しないようになっている。
【0004】
また、特許文献2に記載のシート止着具は、一方のシート辺縁が固定された第1部材と、他方のシート辺縁が固定された第2部材とを備えており、第1部材および第2部材は互いに係合する構成とされている。このシート止着具において第2部材を第1部材に係合させた状態では、他方のシート辺縁のうち第2部材に固定された固定部分が、第1部材および第2部材よりも一方のシート辺縁側に配置され、これにより、第1部材および第2部材の双方が一方のシート辺縁および他方のシート辺縁によって覆われ、外側にシート止着具が露出しないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7191490号公報
特許第5514901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、一般に、シート止着具は、前述した特許文献1,2に記載のシート止着具のように、一対のシート部材の辺縁部に覆われて外側に露出しない配置とされる部材であり、積極的に外側に露出するような部材として構成されていない。
しかし、例えば一対のシート部材の辺縁部の間の部分で加飾したい場合には、特許文献1,2に記載されているように外側に露出しないシート止着具では用途に適さない。
【0007】
本発明の目的は、一対のシート部材の間を加飾可能なシート止着具および組付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明のシート止着具は、第1シート部材に第2シート部材を止着する長尺のシート止着具であって、前記第1シート部材に固定される雌部材と、前記第2シート部材に固定される雄部材とを備え、前記雌部材は、本体片部と、前記雄部材と係合可能に前記本体片部の内側に形成される係合部とを有し、前記本体片部は、前記雄部材が前記係合部に係合した係合状態において、前記雄部材の少なくとも一部を外側から覆って配置されると共に、前記第1シート部材および前記第2シート部材のそれぞれに対する固定位置の間で前記第1シート部材および前記第2シート部材に対して外側に露出する構成とされる。
本発明のシート止着具によれば、雌部材の係合部に雄部材が係合することで第1シート部材に第2シート部材が止着され、このとき、雌部材の本体片部が、係合状態の雄部材の少なくとも一部を覆って配置されると共に、前述した固定位置の間で第1シート部材および第2シート部材に対して雌部材の少なくとも一部が外側に露出することとなる。このため、少なくとも露出する本体片部に加飾部として、第1シート部材と第2シート部材との間を加飾することができる。
また、加飾のためにシート止着具とは他の部材を用いる必要はないので、当該他の部材の追加によるコストの増大や組付けの手間が煩雑となるおそれをなくすことができる。
【0009】
(2)本発明の一態様のシート止着具では、前記本体片部は、前記第1シート部材に固定される固定部と、前記固定部から連続して延設されたとを有し、前記延設部は、外側に露出する面とは反対側である内側に前記雄部材の一部を収納する収納空間を形成し、前記係合部は、前記収納空間内に形成されてもよい。
このような構成によれば、前述した収納空間内に形成される係合部に係合する雄部材の少なくとも一部は延設部によって外側から覆われることとなり、この延設部が加飾部となり、第1シート部材と第2シート部材との間を加飾することができる。
【0010】
(3)本発明の一態様のシート止着具では、延設部の外面の少なくとも一部は、湾曲を呈してもよい。
このような構成によれば、例えば固定部に連続する部分がコ字形状などの角張った形状である場合に比べて、手触りがよく、また、シート止着具自体の可撓性を向上させることができ、止着部分が湾曲形状であってもシート止着具を容易に湾曲変形させて固定でき、シート止着具の可撓性を向上させるためにその長手法方向に直交する幅方向に沿った複数のスリットなどを形成する必要をなくし得る
(【0011】以降は省略されています)
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