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公開番号2024167176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-03
出願番号2024113389
出願日2024-07-16
発明の名称ロープ締付装置
出願人高笙工業有限公司
代理人個人,個人,個人
主分類A44B 99/00 20100101AFI20241126BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】本発明は、ロープ締付装置を提供する。
【解決手段】本発明のロープ締付装置において、その特徴は、主に円筒台部及び回転溝を有し、該円筒台部に単方向係止爪が形成される台座と、回転溝中に固定設置され、上、下部環状溝を有する中心軸と、中心軸に嵌め込まれ、回転溝中に位置し、上昇及び下降位置を有するロープリールと、ロープリールに設けられ、穿孔と交差して通じるバネ部品設置部と、ロープリールの上方に組み立てられ、単方向ラチェット環状縁を有し、単方向係止爪と係合する回転カバー体と、バネ部品設置部に組み立てられ、穿孔中に延在する2つの弾性アームを含み、ロープリールの下降及び上昇位置の違いに伴って、下部環状溝又は上部環状溝部分に係合することが可能な定位バネ部品と、を含むことである。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
既存のロープの締付のみに用いられる、ロープ締付装置であって、
円筒台部及び前記円筒台部内に相対して形成される回転溝を有する台座であって、前記円筒台部に1つ以上のロープ貫入部及び単方向係止爪が形成され、前記ロープ貫入部は前記台座の外側から前記ロープを前記円筒台部に導入するのに用いられる、台座と、
前記台座の前記回転溝中に固定設置され、上下に間隔を開けて配置される上部環状溝及び下部環状溝を有する、中心軸と、
穿孔を有して、前記中心軸に嵌め込まれ、前記回転溝中に収容され、前記ロープの一部を収容するロープ巻き込み部位を含み、使用において上昇位置及び下降位置を有し、選択可能に切り替える、ロープリールと、
前記ロープリールに設けられ、前記穿孔と交差して通じる、バネ部品設置部と、
前記ロープリールの上方に組み立てられ、前記ロープリールと同時に回転及び昇降し、単方向ラチェット環状縁が形成され、前記ロープリールが前記下降位置にあるとき、前記単方向ラチェット環状縁及び前記単方向係止爪は互いに位置を合わせて係止する係合状態であり、反対に前記ロープリールが前記上昇位置にあるとき、前記単方向ラチェット環状縁及び前記単方向係止爪は互いにずれて離脱状態である、回転カバー体と、
前記ロープリールの前記バネ部品設置部に取り付けられ、前記穿孔中に延在する2つの弾性アームを含み、前記ロープリールが前記下降位置にあるとき、前記2つの弾性アームは前記下部環状溝部分に係合し、前記ロープリールが前記上昇位置にあるとき、前記2つの弾性アームは前記上部環状溝に係合する、定位バネ部品と、
を含むロープ締付装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記定位バネ部品は金属棒で構成され、円弧状外周領域を含み、前記円弧状外周領域の一側が内側に折れ曲がり、2つの平行で間隔を開けたまっすぐな棒が形成され、これにより前記2つの弾性アームが形成され、前記バネ部品設置部に前記2つの弾性アームを位置制限するための2つの間隔壁縁部が対応して形成され、前記2つの間隔壁縁部の間に、前記穿孔と交差して通じる2つの貫通口が相対して形成されることを特徴とする、請求項1に記載のロープ締付装置。
【請求項3】
前記ロープリール及び前記回転カバー体の間に、互いに位置を合わせて嵌合させる複数の突起物及び凹部を有し、各前記突起物の間は間隔を開けて配置されることを特徴とする、請求項1に記載のロープ締付装置。
【請求項4】
前記ロープリール及び前記回転カバー体の間は、間隔を開けて配置される複数の定位ボルトを締め付けることにより、互いに組み合わさって定位状態を達成することを特徴とする請求項1に記載のロープ締付装置。
【請求項5】
前記中心軸の最上部に位置制限ボルトがさらに締め付けられ、前記位置制限ボルトは拡径ヘッドを有し、前記回転カバー体の中央に挿設孔が形成され、前記位置制限ボルトは上向きに前記挿設孔を通り、前記拡径ヘッドは常に前記回転カバー体の上方に位置し、これにより前記回転カバー体の下降位置及び上昇位置のいずれも位置制限され、前記回転カバー体が抜けるのを防止することを特徴とする、請求項1に記載のロープ締付装置。
【請求項6】
前記円筒台部に形成される前記ロープ貫入部は、間隔を開けて配置される2つの縦向きの溝の形態であることを特徴とする、請求項1に記載のロープ締付装置。
【請求項7】
前記単方向係止爪は、2つが前記円筒台部の相互に離れた両側位置に対をなして配置されることを特徴とする、請求項1に記載のロープ締付装置。
【請求項8】
前記中心軸における前記上部環状溝及び前記下部環状溝の間に面取り部位がさらに形成され、前記2つの弾性アームが上下に移動するときの抵抗を低下させることを特徴とする、請求項1に記載のロープ締付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は締付装置に関し、特にロープ締付装置を指す革新的な構造形態を開示するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
ロープ締付装置の従来の構造形態に関して、本願出願人は中華民国111年(2022年)8月26日に台湾特許局に出願番号第111132315号、名称が「ロープ締付器」の発明特許出願を行っており、調べることが可能である(以下、前案と総称する)。
【0003】
該前案において、その中心回転軸及びリールに設けられる旋回孔の間に第1環状溝、第2環状溝及び環状固定部が相対して設けられ、その上部カバーをプッシュダウン位置及びプルアップ位置にそれぞれ位置させるとき、嵌め込んで定位する効果を得ることが可能である。しかしながら、その環状固定部は該リールの旋回孔中に一体に形成される環状リブ構造体であり、実際に成型できる突出程度は相当に小さく、一般的な突出度は20条から50条(すなわち0.2から0.5mm)に過ぎない。従って、該上部カバーが上、下に移動する過程において、摩擦作用力により、該環状固定部は消耗、崩壊などの問題が生じる可能性がきわめて高い。これによりその主要な機能、効果は好ましくなく、長期的な耐久性が不足し、使用寿命が過度に短いなどの欠点を引き起こす。これは実際に関連業界が注目し、課題を克服するのに値する重要な技術的課題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
台湾特許出願番号第111132315号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的はロープ締付装置を提供することである。これが解決しようとする技術的課題は、さらに理想的な実用性を有する新型のロープ締付装置をどのように開発するかを目標とし、革新的に課題を克服することについて熟考することである。該ロープ締付装置は、ロープの締付のみに用いられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
該目的に基づくと、本発明の課題を解決する技術的特徴は、主に該ロープ締付装置が、円筒台部及び円筒台部内に相対して形成される回転溝を有する台座であって、該円筒台部にロープ貫入部及び単方向係止爪が形成され、ロープ貫入部は台座の外側からロープを円筒台部に導入するのに用いられる台座と、台座の回転溝中に固定設置され、上下に間隔を開けて配置される上部環状溝及び下部環状溝を有する中心軸と、穿孔を有して中心軸に嵌め込まれ、回転溝中に収容され、ロープの一部を収容するロープ巻き込み部位を含み、使用において上昇位置及び下降位置を有し、選択可能に切り替えるロープリールと、ロープリールに設けられ、穿孔と交差して通じるバネ部品設置部と、ロープリールの上方に組み立てられ、ロープリールと同時に回転及び昇降し、単方向ラチェット環状縁が形成され、ロープリールが下降位置にあるとき、単方向ラチェット環状縁及び単方向係止爪は位置を合わせて係止する係合状態であり、反対にロープリールが上昇位置にあるとき、単方向ラチェット環状縁及び単方向係止爪は互いにずれて離脱状態である回転カバー体と、ロープリールのバネ部品設置部に取り付けられ、穿孔中に延在する2つの弾性アームを含み、ロープリールが下降位置にあるとき、2つの弾性アームは下部環状溝部分に係合し、ロープリールが上昇位置にあるとき、2つの弾性アームは上部環状溝部分に係合する定位バネ部品と、を含むことにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の効果及び利点は、主に該定位バネ部品の2つの弾性アームを上部環状溝又は下部環状溝部分に係合でき、これによりロープリールの上昇又は下降位置を係合して定位する技術的特徴である。これにより従来技術の課題を効果的に解決し、係合して定位する機能、効果がより好ましく、さらに長期的な耐久性があり、使用寿命が大幅に上昇するなどの利点及び実用的な進歩性を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の好ましい実施例の組立立体図である。
本発明の好ましい実施例の分解立体外観図である。
本発明の好ましい実施例の分解立体断面図である。
図1の4-4断面図である。
図3の5-5断面図である。
本発明の好ましい実施例における部分的な部材の対応関係の概要図である。
本発明のロープリールが下降位置にある状態の断面図である。
本発明のロープリールが上昇位置にある状態の断面図である。
本発明のロープ締付装置を靴の紐の締付に利用した実施例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1から図8を参照されたい。図1から図8は、本発明のロープ締付装置の好ましい実施例である。しかし、これらの実施例は説明に用いたに過ぎず、特許出願においてこの構造に制限されない。
【0010】
該ロープ締付装置100は既存のロープ05の締付のみに用いられ、該ロープ締付装置100は下記の構成を含む。つまり円筒台部11及び該円筒台部11内に相対して形成される回転溝12を有する台座10であって、該円筒台部11に1つ以上のロープ貫入部13及び単方向係止爪14が形成され、該ロープ貫入部13は台座10の外側から該ロープ05を該円筒台部11に導入するのに用いられる台座10と、該台座10の該回転溝12中に固定設置され、上下に間隔を開けて配置される上部環状溝21及び下部環状溝22を有する中心軸20と、穿孔31を有して該中心軸20に嵌め込まれ、該回転溝12中に収容され、該ロープ05の一部を収容するロープ巻き込み部位32を含み、使用において上昇位置及び下降位置を有し、選択可能に切り替えるロープリール30と、該ロープリール30に設けられ、該穿孔31と交差して通じるバネ部品設置部40と、該ロープリール30の上方に組み立てられ、該ロープリール30と同時に回転及び昇降し、単方向ラチェット環状縁51が形成され、該ロープリール30が該下降位置にあるとき(図7)、該単方向ラチェット環状縁51及び該単方向係止爪14は位置を合わせて係止する係合状態であり、反対に該ロープリール30が該上昇位置にあるとき(図8)、該単方向ラチェット環状縁51及び該単方向係止爪14は互いにずれて離脱状態である回転カバー体50と、該ロープリール30の該バネ部品設置部40に取り付けられ、該穿孔31中に延在する2つの弾性アーム61、62を含み、該ロープリール30が該下降位置にあるとき、該2つの弾性アーム61、62は該下部環状溝22部分に係合し、該ロープリール30が該上昇位置にあるとき、該2つの弾性アーム61、62は該上部環状溝21部分に係合する定位バネ部品60と、である。
(【0011】以降は省略されています)

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