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公開番号
2025066327
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023175842
出願日
2023-10-11
発明の名称
面ファスナー
出願人
YKK株式会社
代理人
弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類
A44B
18/00 20060101AFI20250416BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約
【課題】ループ部材に対して適切な剥離強度を安定して確保することが可能で、また、従来よりも肌触りを向上させることが可能な面ファスナーを提供する。
【解決手段】本発明の面ファスナー(1)は、ベース部(10)と複数の係合素子(20)とを有する合成樹脂製の面ファスナー(1)であって、各係合素子(20)は、ステム部(22)と、係合頭部(23)と、係合頭部(23)の外周部から突出する少なくとも1つの係合部(24)とを有し、面ファスナー(1)を上側から見た平面視において、面ファスナー(1)の1cm
2
当たりにおける係合頭部(23)の面積の合計は10,000,000μm
2
以上であり、合成樹脂の引張弾性率は、700MPa以上2300MPa以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
機械方向(MD)に長尺に形成される平板状のベース部(10)と、前記ベース部(10)の上面に設けられる複数の係合素子(20)とを有する合成樹脂製の面ファスナー(1)であって、
各前記係合素子(20)は、前記ベース部(10)から立ち上がるステム部(22)と、前記係合素子(20)の頂端部に設けられるとともに前記ステム部(22)との境界部(25)に対して外側に張り出す係合頭部(23)と、前記係合頭部(23)の外周部から突出する少なくとも1つの係合部(24)とを有し、
前記面ファスナー(1)を上側から見た平面視において、前記面ファスナー(1)の1cm
2
当たりにおける前記係合頭部(23)の面積の合計は、10,000,000μm
2
以上であり、
前記合成樹脂の引張弾性率は、700MPa以上2300MPa以下である
ことを特徴とする面ファスナー。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記係合素子(20)の形成密度は、300個/cm
2
以上である
請求項1記載の面ファスナー。
【請求項3】
前記係合部(24)の基端部は、前記係合素子(20)の前記境界部における前記機械方向に直交する方向の寸法の1/2の大きさよりも小さい幅で形成され、
前記係合部(24)は、前記係合頭部(23)の前記外周部から前記ベース部(10)に向けて斜め下方に突出し、
前記面ファスナー(1)の上下方向に対して前記係合部(24)の裏面が傾斜する傾斜角度(θ)は、70°以下である
請求項1記載の面ファスナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、面ファスナーに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、複数のループを有するループ部材(雌型面ファスナーとも言う)と、そのループ部材に着脱可能な雄型面ファスナー(以下、面ファスナーと略称する)とが一対で組み合わされて用いられる面ファスナー付き製品が知られている。面ファスナーは、一般的に、平板状のベース部と、ベース部の上面に設けられるとともにフック状又はきのこ状等の形態を有する複数の雄型係合素子とを有しており、フック部材と呼ばれることもある。
【0003】
このような面ファスナーは、現在、多種多様な製品に広く使用されている。例えば、使い捨ておむつ、乳幼児のおむつカバー、手足の関節などを保護するサポーター、腰用コルセット(腰痛ベルト)、手袋などのような身体に着脱するような製品にも面ファスナーが多く用いられている。
【0004】
使い捨ておむつ等に用いられる面ファスナーは、今までに数多く開発されてきており、例えば国際公開第2017/109902号(特許文献1)に開示されている。特許文献1に記載されている面ファスナーは、ベース部と、ベース部から突出する複数の係合素子とを有する。特許文献1の各係合素子は、ベース部から立ち上がるステム部と、ステム部の上端部に一体的に形成される円盤状の係合頭部とをそれぞれ有する。係合頭部には、係合頭部の外周縁部から突出する複数の微小な爪部が設けられている。
【0005】
このような特許文献1の面ファスナーでは、係合素子の係合頭部に微小な爪部が設けられていることにより、各係合素子にループ部材のループを引っ掛かり易くすることができ、また、引っ掛かったループを係合素子から外れ難くすることができる。それによって、面ファスナーのループ部材に対する剥離強度(係合強度とも言うことがある)を高めることができる。また特許文献1では、剥離強度の増大に寄与する爪部が、係合頭部の外周縁部に微小な大きさで形成されているため、爪部が面ファスナーの触り心地に与える影響を小さくできる。従って、高い係合強度を有すると同時に表面の肌触りが良好な面ファスナーを提供することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2017/109902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば使い捨ておむつやおむつカバー等の身体に装着されるような製品に使用される面ファスナーについては、面ファスナーをループ部材に係合させた状態で身体を動かしても、面ファスナーがループ部材から容易に分離しないような適切な剥離強度(係合強度と言われることもある)を安定して備えることが求められている。また、用いられる製品によっては、面ファスナーが肌に直接触れることもあるため、柔らかな触り心地が得られるように、面ファスナーの係合素子が配されている表面側の肌触りをより向上させることが望まれている。
【0008】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ループ部材に対して適切な剥離強度を安定して確保することが可能で、また、従来よりも肌触りを向上させることが可能な面ファスナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明により提供される面ファスナーは、機械方向に長尺に形成される平板状のベース部と、前記ベース部の上面に設けられる複数の係合素子とを有する合成樹脂製の面ファスナーであって、各前記係合素子は、前記ベース部から立ち上がるステム部と、前記係合素子の頂端部に設けられるとともに前記ステム部との境界部に対して外側に張り出す係合頭部と、前記係合頭部の外周部から突出する少なくとも1つの係合部とを有し、前記面ファスナーを上側から見た平面視において、前記面ファスナーの1cm
2
当たりにおける前記係合頭部の面積の合計は、10,000,000μm
2
以上であり、前記合成樹脂の引張弾性率は、700MPa以上2300MPa以下である面ファスナーである。
【0010】
本発明の面ファスナーにおいて、前記係合素子の形成密度は、300個/cm
2
以上であることが好ましい。
また本発明において、前記係合部の基端部は、前記係合素子の前記境界部における前記機械方向に直交する方向の寸法の1/2の大きさよりも小さい幅で形成され、前記係合部は、前記係合頭部の前記外周部から前記ベース部に向けて斜め下方に突出し、前記面ファスナーの上下方向に対して前記係合部の裏面が傾斜する傾斜角度は、70°以下であることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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