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公開番号
2025092723
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2025061582
出願日
2025-04-03
発明の名称
スライドファスナー用スライダー
出願人
YKK株式会社
代理人
弁理士法人みなみ特許事務所
主分類
A44B
19/26 20060101AFI20250612BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約
【課題】生地を噛み込み難くしながらも、上下の両側から操作可能なスライドファスナー用スライダーを提供すること。
【解決手段】スライダーは、上下に間隔を空けて配置された上板2及び下板3と、上板の上面から突出して後方に延びる上柱4と、下板の下面から突出して後方に延びる下柱5と、上板と下板とを互いの前側で連結する連結柱6とを備える。その上で、連結柱の位置において、下板の前後方向の長さL4を上板の前後方向の長さL3よりも短くし(L4<L3)、生地を噛み込み難くした。また下柱の前後方向の長さL2を上柱の前後方向の長さL1よりも短くし(L2<L1)、上柱4の上先端部43を上板2の上面に対向させ、下柱5の下先端部53を下板3の下面に対向させるようにしたので、引手を上柱4と下柱5に取り付けることが可能となり、スライダーの上下から引手で操作可能となる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上下に間隔を空けて配置された上板(2)及び下板(3)と、前記上板(2)の上面から突出して後方に延びる上柱(4)と、前記下板(3)の下面から突出して後方に延びる下柱(5)と、前記上板(2)と前記下板(3)とを互いの前側で連結する連結柱(6)とを備え、
前記上柱(4)と前記下柱(5)とは塑性変形可能なものであり、
前記上柱(4)は、その長さ方向の前端部に前記上板(2)に接続された上基端部(41,41a)を、その長さ方向の後端部に前記上板(2)の上面との間に上隙間(D1)を空けて配置された上先端部(43)をそれぞれ備え、
前記下柱(5)は、その長さ方向の前端部に前記下板(3)に接続された下基端部(51,51a)を、その長さ方向の後端部に前記下板(3)の下面との間に下隙間(D2)を空けて配置された下先端部(53)をそれぞれ備え、
前記連結柱(6)の位置において、前記下板(3)の前後方向の長さ(L4)は前記上板(2)の前後方向の長さ(L3)よりも短く、
前記下柱(5)の前後方向の長さ(L2)は、前記上柱(4)の前後方向の長さ(L1)よりも短いことを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記下柱(5)の前記下基端部(51)の前後方向の長さ(T2)は前記上柱(4)の前記上基端部(41)の前後方向の長さ(T1)よりも短いことを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用スライダー。
【請求項3】
前記下柱(5)の前記下基端部(51)の前後方向の前記長さ(T2)は、前記下柱(5)の前後方向の前記長さ(L2)と、前記上柱(4)の前後方向の前記長さ(L1)と、前記上柱(4)の前記上基端部(41)の前後方向の前記長さ(T1)と、係数(α)を用いた以下の関係式1で算出されることを特徴とする請求項2に記載のスライドファスナー用スライダー。
前記関係式1はT2=T1×(L2÷L1)×αである。但しα=0.8~1.2である。
【請求項4】
前記下柱(5)の前記下基端部(51a)の水平断面積(A2)は前記上柱(4)の前記上基端部(41a)の水平断面積(A1)よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用スライダー。
【請求項5】
前記下柱(5)の前記下基端部(51a)の前記水平断面積(A2)は、前記上柱(4)の前記上基端部(41a)の前記水平断面積(A1)と、前記下柱(5)の前後方向の前記長さ(L2)と、前記上柱(4)の前後方向の前記長さ(L1)と、係数(α)を用いた以下の関係式2で算出されることを特徴とする請求項4に記載のスライドファスナー用スライダー。
前記関係式2はA2=A1×(L2÷L1)×αである。但しα=0.8~1.2である。
【請求項6】
前記下柱(5)の前記下基端部(51,51a)は前記上柱(4)の前記上基端部(41,41a)よりも後方に配置されることを特徴とする請求項1~5の何れかに記載のスライドファスナー用スライダー。
【請求項7】
前記下柱(5)の前記下基端部(51,51a)は前記下板(3)の左右方向の最大幅(W3)の位置よりも後方に配置されることを特徴とする請求項6に記載のスライドファスナー用スライダー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下の両側から操作可能なスライドファスナー用スライダーに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
引手を上側にのみ取り付けたスライダーが下記の特許文献1に開示されている。このスライダーは、エレメント路を左右に分岐するための案内柱の位置において、下翼板の前後方向の長さを上翼板の前後方向の長さよりも短くする形態にしてある。この形態によってこのスライダーは、スライドファスナーを閉じる際、スライドファスナーが取り付けられた物品の生地を噛み込み難くしてある。またこのスライダーは上翼板の上面に半環状の引手連結柱を備えている。図面から判断すると、引手連結柱は上翼板の上面の上下から突出する突起部に固定したものであり、上翼板から突出するものではない。つまり引手連結柱はスライダーの本体部分とは別々に成形されたものである。以後、スライダーの本体部分はスライダー胴体、案内柱は連結柱、下翼板は下板、上翼板は上板と称することにする。
【0003】
引手を上下に取り付けるためのスライダーが下記の特許文献2に開示されている。このスライダーは連結柱の位置において、上板と下板の前後方向の長さを同じにしてある。またこのスライダーは、上板の上面から突出して後方に延びる上柱と、下板の下面から突出して後方に延びる下柱とを備える。そして上柱と下柱とは、引手連結用であり、その前後方向の長さを同じにしてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/171518号
中国実用新案第204048324号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、特許文献1に開示された形態のスライダーをテントや寝袋の開口部を開閉するスライドファスナーに適用することが需要として求められている。このようなスライドファスナーは、テントの屋内と屋外から操作できること、寝袋の内側と外側から操作できることが要求されるため、スライダーの両面、つまり上板と下板の両方に引手を取り付ける必要がある。また特許文献2に開示されたスライダーのように、上柱と下柱を塑性変形させて引手を取り付けるスライダーも、需要として求められている。
【0006】
特許文献1に開示された形態のスライダーは、連結柱の位置において、下板の前後方向の長さと上板の前後方向の長さとが異なるため、特許文献2に開示されたような前後方向の長さが同じ上柱と下柱を上板と下板に設けることができなかった。より詳しく言えば、下柱の前後方向の長さが上柱の前後方向の長さと同じであると、下柱の先端部が下板の真下から外れた位置に配置されることになり、引手が下柱に取り付けられなかった。
【0007】
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的は、生地を噛み込み難くしながらも、上下の両側から操作可能なスライダーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のスライドファスナー用スライダーは、上下に間隔を空けて配置された上板及び下板と、上板の上面から突出して後方に延びる上柱と、下板の下面から突出して後方に延びる下柱と、上板と下板とを互いの前側で連結する連結柱とを備える。上柱と下柱とは塑性変形可能なものである。上柱は、その長さ方向の前端部に上板に接続された上基端部を、その長さ方向の後端部に上板の上面との間に上隙間を空けて配置された上先端部をそれぞれ備える。下柱は、その長さ方向の前端部に下板に接続された下基端部を、その長さ方向の後端部に下板の下面との間に下隙間を空けて配置された下先端部をそれぞれ備える。
連結柱の位置において、下板の前後方向の長さL4は上板の前後方向の長さL3よりも短い。下柱の前後方向の長さL2は上柱の前後方向の長さL1よりも短い。つまり本発明のスライドファスナー用スライダーは、L4<L3、L2<L1の関係を備える。
【0009】
下柱の下基端部の前後方向の長さT2は、上柱の上基端部の前後方向の長さT1よりも長いか短いかを問わない。ただし下柱を塑性変形し易くするには次のようにすることが望ましい。
すなわち下柱の下基端部の前後方向の長さT2は上柱の上基端部の前後方向の長さT1よりも短くすることである。つまりT2<T1である。
【0010】
引手を取り付けるために下柱を塑性変形させると、その外力の大きさによってはエレメント路の形状に影響を与え、スライダーの摺動性にも影響を与えるおそれがある。上柱と下柱を塑性変形させるそれぞれの外力ができる限り均等になる構成にすれば、エレメント路の形状に与える影響を小さくでき、スライダーの摺動性に与える影響を小さくできる。 T2<T1とした上で、上柱と下柱を塑性変形させる外力をできるだけ均等にするには次のようにすることが望ましい。
すなわち下柱の下基端部の前後方向の長さT2は、下柱の前後方向の長さL2と、上柱の前後方向の長さL1と、上柱の上基端部の前後方向の長さT1と、係数αを用いた以下の関係式1で算出されることである。
関係式1はT2=T1×(L2÷L1)×αである。但しα=0.8~1.2である。
(【0011】以降は省略されています)
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