TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025083550
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025042577,2023102807
出願日2025-03-17,2018-12-25
発明の名称嵌合具および嵌合具付き袋体
出願人タキロンシーアイ株式会社
代理人個人,個人
主分類A44B 19/16 20060101AFI20250523BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】幼児や子供等による不用意な開封を防止しつつ、繰り返し開封可能な嵌合具、および嵌合具付き袋体を提供する。
【解決手段】帯状の第1基材16に長手方向に沿って設けられた第1嵌合部18を備える第1嵌合部材12と、帯状の第2基材20に長手方向に沿って設けられ、前記第1嵌合部と着脱可能に嵌合する第2嵌合部22を備える第2嵌合部材14と、を備え、前記第1基材および前記第2基材は、幅方向の第1端部16c,20cから前記第1嵌合部または前記第2嵌合部が設けられた対向面16a,20aとは反対側の外面16d、20d側に前記外面に対向して延びる延長部13,17を備え、前記第1端部とは反対側の第2端部16b,20bが前記延長部と離間配置されていることを特徴とする嵌合具10。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
帯状の第1基材に長手方向に沿って設けられた第1嵌合部を備える第1嵌合部材と、
帯状の第2基材に長手方向に沿って設けられ、前記第1嵌合部と着脱可能に嵌合する第2嵌合部を備える第2嵌合部材と、を備え、
前記第1基材および前記第2基材は、
幅方向の第1端部から前記第1嵌合部または前記第2嵌合部が設けられた対向面とは反対側の外面側に前記外面に対向して延びる延長部を備え、
前記第1端部とは反対側の第2端部が前記延長部と離間配置されていることを特徴とする嵌合具。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合した状態において、前記第1基材の前記第1端部と、前記第2基材の前記第1端部との位置が一致する
請求項1に記載の嵌合具。
【請求項3】
前記第1嵌合部材および前記第2嵌合部材において、前記第1端部から前記延長部の延出端までの長さは、前記第1端部から前記第1嵌合部または前記第2嵌合部までの長さより長い
請求項1または請求項2に記載の嵌合具。
【請求項4】
前記第1嵌合部材および前記第2嵌合部材の少なくとも一方において、前記延長部の幅は、前記第1基材または前記第2基材の幅よりも長い
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の嵌合具。
【請求項5】
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合した嵌合状態から、前記第1基材と前記第2基材とを互いに離間する方向に力を加えることにより前記嵌合状態が解除可能に構成され、
前記嵌合状態を解除するために必要な力は、前記第2端部同士を離間させて前記嵌合状態を解除する力よりも、前記第1端部同士を離間させて前記嵌合状態を解除する力が大きい
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の嵌合具。
【請求項6】
内容物を収容する収容部を備える袋本体と、
前記袋本体の内面の開口部近傍に前記袋本体を密閉可能に取り付けられた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の嵌合具と、を備え、
前記延長部の少なくとも一部が前記袋本体の前記内面に固定され、
前記第2端部が前記第1端部よりも前記袋本体の開口部側に設けられることを特徴とする嵌合具付き袋体。
【請求項7】
前記延長部は、前記第2端部よりも前記開口部側に延出し、
前記延長部の延出端が前記袋本体の前記内面に固定され、
前記第1端部が前記袋本体の前記内面から離間可能に設けられている
請求項6に記載の嵌合具付き袋体。
【請求項8】
内容物を収容する収容部を備える袋本体と、
前記袋本体の内面の開口部近傍に前記袋本体を密閉可能に取り付けられた嵌合具と、を備え、
前記嵌合具は、
前記袋本体の開口部近傍の内面に設けられ、帯状の第1基材に長手方向に沿って設けられた第1嵌合部を有する第1嵌合部材と、
前記袋本体の開口部近傍において前記第1嵌合部材と対向して前記内面に設けられ、帯状の第2基材に長手方向に沿って設けられ前記第1嵌合部と着脱可能に嵌合する第2嵌合部を有する第2嵌合部材と、
を備え、
前記第1基材および前記第2基材の幅方向において前記収容部側に位置する各第1端部の外面の一部が前記袋本体の前記内面に固定され、
前記開口部側に位置する前記第1端部の反対側の第2端部が前記袋本体の前記内面と離間して配置され、
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合した嵌合状態から、前記第1基材と前記第2基材とを互いに離間する方向に力を加えることにより前記嵌合状態が解除可能に構成され、
前記嵌合状態を解除するために必要な力は、前記第2端部同士を離間させて前記嵌合状態を解除する力よりも、前記第1端部同士を離間させて前記嵌合状態を解除する力が大きい構成されていることを特徴とする嵌合具付き袋体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、嵌合具および嵌合具付き袋体に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
食品、薬品、雑貨等の様々な分野において、袋体の開口部近傍の内面に、開口部を開閉自在に封じる嵌合具が取り付けられた嵌合具付き袋体が広く用いられている。嵌合具としては、互いに着脱自在に嵌合する第1嵌合部と第2嵌合部とが、帯状の一対の基材の長手方向に沿ってそれぞれ設けられ、一対の基材を対向配置して嵌合させる例が挙げられる。
例えば、第1嵌合部及び第2嵌合部がいずれも、並行する複数の雄爪部を有し、互いの雄爪部の頭部を対向する2つの雄爪部の間に挿入して互いに引っ掛けて嵌合する着脱可能な嵌合具が知られている。
【0003】
このような嵌合具付き袋体では、嵌合具の第1嵌合部と第2嵌合部とを嵌合させることにより、袋体に形成した開口部を閉じることができる。また、嵌合具が取り付けられた袋本体の各々の開口端をそれぞれ把持し、それらを離間する方向に引っ張り、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合を解除することで、袋体を再び開封することができる。このように嵌合具付き袋体は、繰り返し袋体の開閉が行える。
【0004】
例えば、煙草、アルコール含有食品、薬品等の被包装物を嵌合具付き袋体に収容する場合、幼児や子供等の判断能力に欠ける者の手が届かない場所に保管することが望ましい。
しかし、判断能力に欠ける者がこのような被包装物を収容した嵌合具付き袋体に誤って触れる場合がある。従来の嵌合具付き袋体は、容易に開閉可能に構成されているため、誰でも容易に開封できる。そのため、幼児や子供等に触れさせたくない被包装物が収容された嵌合具付き袋体も容易に開封され得る。そこで、繰り返し開封可能でありながら、幼児や子供が容易に開封できない嵌合具付き袋体が望まれていた。例えば、特許文献1には、子供等が簡単に開封できないようにするためのチャイルドレジスタンス機能付チャックを備える包装袋が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-88531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の包装袋は、包装袋の開口部の一部にチャイルドレジスタンス機能を備えるロック領域を設け、ロック領域の左右端部に解除が容易な解除領域を設けている。
解除領域では、指を嵌合部の上方に挿入すると容易に開封可能に構成されている。そのため、子供等でも解除領域に指を挿入すると包装袋が開封可能であった。また、特許文献1の包装袋の解除領域は、具体的には下面接着嵌合体の左右端部のいずれか一方又は両方に、接着帯体に一体化されて開口部側に延長される舌片状を成す部材であり、たとえば接着帯体の中央部位を嵌合部に沿って切断する方法や接着帯体の左右端部に別体の解除片を接着する方法により設けることが提案されている。これらはいずれにせよ包装袋を製造する際、チャックを袋体に取り付けた後に追加工程を要するため、生産効率の低下や歩留まりの悪化の原因となり得る。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、幼児や子供等による不用意な開封を防止しつつ、繰り返し開封可能な嵌合具、および嵌合具付き袋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の構成を有する。
[1]帯状の第1基材に長手方向に沿って設けられた第1嵌合部を備える第1嵌合部材と、帯状の第2基材に長手方向に沿って設けられ、前記第1嵌合部と着脱可能に嵌合する第2嵌合部を備える第2嵌合部材と、を備え、前記第1基材および前記第2基材は、幅方向の第1端部から前記第1嵌合部または前記第2嵌合部が設けられた対向面とは反対側の外面側に前記外面に対向して延びる延長部を備え、前記第1端部とは反対側の第2端部が前記延長部と離間配置されていることを特徴とする嵌合具。
[2]前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合した状態において、前記第1基材の前記第1端部と、前記第2基材の前記第1端部との位置が一致する[1]に記載の嵌合具。
[3]前記第1嵌合部材および前記第2嵌合部材において、前記第1端部から前記延長部の延出端までの長さは、前記第1端部から前記第1嵌合部または前記第2嵌合部までの長さより長い[1]または[2]に記載の嵌合具。
[4]前記第1嵌合部材および前記第2嵌合部材の少なくとも一方において、前記延長部の幅は、前記第1基材または前記第2基材の幅よりも長い[1]から[3]のいずれかに記載の嵌合具。
[5]前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合した嵌合状態から、前記第1基材と前記第2基材とを互いに離間する方向に力を加えることにより前記嵌合状態が解除可能に構成され、前記嵌合状態を解除するために必要な力は、前記第2端部同士を離間させて前記嵌合状態を解除する力よりも、前記第1端部同士を離間させて前記嵌合状態を解除する力が大きい[1]から[4]のいずれかに記載の嵌合具。
[6]内容物を収容する収容部を備える袋本体と、前記袋本体の内面の開口部近傍に前記袋本体を密閉可能に取り付けられた[1]から[5]のいずれかに記載の嵌合具と、を備え、前記延長部の少なくとも一部が前記袋本体の前記内面に固定され、前記第2端部が前記第1端部よりも前記袋本体の開口部側に設けられることを特徴とする嵌合具付き袋体。
[7]前記延長部は、前記第2端部よりも前記開口部側に延出し、前記延長部の延出端が前記袋本体の前記内面に固定され、前記第1端部が前記袋本体の前記内面から離間可能に設けられている[6]に記載の嵌合具付き袋体。
[8]内容物を収容する収容部を備える袋本体と、前記袋本体の内面の開口部近傍に前記袋本体を密閉可能に取り付けられた嵌合具と、を備え、前記嵌合具は、前記袋本体の開口部近傍の内面に設けられ、帯状の第1基材に長手方向に沿って設けられた第1嵌合部を有する第1嵌合部材と、前記袋本体の開口部近傍において前記第1嵌合部材と対向して前記内面に設けられ、帯状の第2基材に長手方向に沿って設けられ前記第1嵌合部と着脱可能に嵌合する第2嵌合部を有する第2嵌合部材と、を備え、前記第1基材および前記第2基材の幅方向において前記収容部側に位置する各第1端部の外面の一部が前記袋本体の前記内面に固定され、前記開口部側に位置する前記第1端部の反対側の第2端部が前記袋本体の前記内面と離間して配置され、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合した嵌合状態から、前記第1基材と前記第2基材とを互いに離間する方向に力を加えることにより前記嵌合状態が解除可能に構成され、前記嵌合状態を解除するために必要な力は、前記第2端部同士を離間させて前記嵌合状態を解除する力よりも、前記第1端部同士を離間させて前記嵌合状態を解除する力が大きい構成されていることを特徴とする嵌合具付き袋体。
【発明の効果】
【0009】
幼児や子供等による不用意な開封を防止しつつ、繰り返し開封可能な嵌合具、および嵌合具付き袋体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第一実施形態に係る嵌合具を示した斜視図である。
図1のA-A断面図である。
本発明の第一実施形態に係る嵌合具が嵌合した状態における断面図である。
本発明の第一実施形態に係る嵌合具付き袋体の正面図である。
本発明の第一実施形態に係る嵌合具付き袋体の開口部の斜視図である。
図4のB-B断面図である。
本発明の第一実施形態に係る嵌合具付き袋体の使用態様を示す部分断面図である。
本発明の第二実施形態に係る嵌合具付き袋体の開口部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
装飾体
6か月前
個人
名札留め
3か月前
個人
装飾具
8か月前
個人
装身具用留具
9か月前
個人
ネイルアクセサリー
4か月前
個人
スナップファスナー
1か月前
個人
名札の取付構造
6か月前
合同会社川畑
ベルト
4か月前
個人
爪装着具および爪装身具
1か月前
モリト株式会社
バックル
1か月前
個人
荷物運搬軽減補助バックル
1か月前
株式会社セベル・ピコ
イヤリング
4か月前
個人
静電誘導式滑り止め対策指輪
12か月前
個人
身の回り品の係止構造
6か月前
株式会社クロスフォー
装身具
9か月前
個人
留め具
10か月前
個人
アクセサリの連結具セット
9か月前
個人
縫わずにプッチンと取付けるボタン
2か月前
株式会社B.L.S.
固定構造および宝飾品
2か月前
高笙工業有限公司
ロープ締付装置
6か月前
株式会社クロスフォー
宝石支持体および装飾具
6か月前
株式会社三鷹ホールディングス
ピアス用穿孔器
7か月前
アイティーボタン株式会社
ボタン
5か月前
株式会社クロスフォー
指輪、及びその製造方法
20日前
YKK株式会社
スライダー
1か月前
株式会社G-STARS
クリップ止め器具
1か月前
大日本除蟲菊株式会社
網戸用面ファスナー
10か月前
川北商店株式会社
がま口の金具装着用挟み止め具
2か月前
丸山金属工業株式会社
雌ホック用のリング状樹脂バネ
11か月前
カシオ計算機株式会社
バンド付装置および時計
8か月前
YKK株式会社
バックル
1か月前
カシオ計算機株式会社
連結部材、バンドおよび時計
6か月前
個人
揺動装身具用吊り下げ具及びこれを用いた揺動装身具
20日前
日本精密株式会社
バンド
1か月前
ハリー・ウィンストン・エス アー
交換可能尾錠デバイス
5か月前
ハリー・ウィンストン・エス アー
交換可能尾錠デバイス
5か月前
続きを見る