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公開番号2024175666
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2024088542
出願日2024-05-31
発明の名称交換可能尾錠デバイス
出願人ハリー・ウィンストン・エス アー
代理人個人
主分類A44C 5/18 20060101AFI20241211BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】交換可能尾錠デバイスを提供すること。
【解決手段】本発明は、つく棒(4)が周囲に連結される棒材(3)を備える尾錠(2)を備える交換可能尾錠デバイス(1)に関し、デバイスは、棒材(3)を受け入れるように構成される通路(50)を備えるインサート(5)と、通路(50)を閉鎖するため、インサート(5)と協働するように構成されるラッチ(6)とを備え、ラッチ(6)は、棒材(3)が通路(50)内で保持される係止位置から棒材(4)が自由である開放位置まで移動するように構成され、ラッチ(6)は、弾性戻し手段(501、502)によって係止位置で保持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
つく棒(4)が周囲に連結される棒材(3)を備える尾錠(2)を備える交換可能尾錠デバイス(1)であって、前記デバイスは、前記棒材(3)を受け入れるように構成される通路(50)を備えるインサート(5)と、前記通路(50)を閉鎖するため、前記インサート(5)と協働するように構成されるラッチ(6)とを備え、前記ラッチ(6)は、前記棒材(3)が前記通路(50)内で保持される係止位置から前記棒材(3)が自由である開放位置まで摺動するように構成され、前記ラッチ(6)は、弾性戻し手段(500、510)によって前記係止位置で保持される、交換可能尾錠デバイス(1)。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記インサート(5)は、前記ラッチ(6)を受け入れることが意図される凹部(51)を備え、前記凹部(51)は、前記ラッチ(6)が前記開放位置にある際に停止部としても作用することを特徴とする、請求項1に記載の交換可能尾錠デバイス(1)。
【請求項3】
前記通路(50)は、前記つく棒(4)のための通り道(55)を備える、請求項1に記載の交換可能尾錠デバイス(1)。
【請求項4】
前記ラッチは、くちばし部(60)を備え、前記くちばし部(60)は、前記通路(50)を閉鎖し、前記棒材を前記通路(50)内に保持するように構成され、前記くちばし部は、前記つく棒(4)のための通り道(61)を有する、請求項1に記載の交換可能尾錠デバイス(1)。
【請求項5】
前記凹部(51)は、前記インサートの内部側壁(52、53)上に案内溝(54)を備え、前記案内溝(54)は、前記ラッチ(6)と一体の枢動爪(62、63)と協働するように構成される、請求項2に記載の交換可能尾錠デバイス(1)。
【請求項6】
前記インサートは、前記弾性戻し手段を受け入れるように構成される止まり穴(56)を有し、前記止まり穴(56)は、前記ラッチ(6)に面する、請求項1に記載の交換可能尾錠デバイス(1)。
【請求項7】
前記ラッチ(6)は、把持手段(64)を備える、請求項1に記載の交換可能尾錠デバイス(1)。
【請求項8】
前記インサート(5)は、前記ラッチ(6)の進行を制限する停止手段を備える、請求項1に記載の交換可能尾錠デバイス(1)。
【請求項9】
前記弾性戻し手段(501、502)は、つる巻きばねの形態を取る、請求項1に記載の交換可能尾錠デバイス(1)。
【請求項10】
請求項1に記載の交換可能尾錠デバイス(1)を備える時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、測時器又は装身具の分野に関する。より詳細には、本発明は、交換可能尾錠デバイスに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
バンドは、典型的には、皮革又は金属から作製され、棒材によりバンドに取り付けられる尾錠を有する。
【0003】
時計製造産業において、特にバンドがひどく摩耗した際に取り替える場合、ユーザが時計のバンドを容易に変更することを可能にする、又は例えば皮革バンド及び金属バンドを交換可能にするため、解決策が提案されている。近年、バンドをケースから分離するこれらのシステムを改善するために多大な努力が捧げられており、多数の解決策が提案されている。
【0004】
しかし、上記努力は、尾錠の取外しには捧げられておらず、有利な解決策が十分にはない。貴金属の尾錠又は中留の有用性は、着用者が、尾錠を変更せずに、単純、迅速、安全に、工具を使用せずにバンドを交換可能にしたいようなものである。
【0005】
本発明が対処する別のニーズは、全く修正していないバンド、即ち標準的なバンドによって、このバンドの取替えを可能にすることであり、このニーズは、今日まで提案されているたいていの解決策では該当しない。
【0006】
より具体的には、バンドは、時計に対するバンドの組付け高さのために、ケースに最も近い側から距離がある場合がほとんどである一方で、バンドは、構成要素のうちこの組付けの側で着用者の手首に触れるので、棒材のラッチ部品が皮膚をこすり、このために不快さを生じさせることに加えて、(複数の異なる金属から作製される)装填棒材装置が着用者の汗に露出される。その結果、製品の劣化(酸化等)に関する問題であるだけでなく、ニッケル又は他のアレルゲンを含有する材料が最も頻繁に使用されるので、着用者に対するアレルギーの危険性も増大させる。
【0007】
特許文献米国特許第5951193号明細書は、棒材がバンド内に組み付けられた2つの弾性要素と協働する構成要素上に尾錠を組み付ける方法を説明しており、この方法により、バンド内に開口する細長い開口部に棒材を摺動させることによって棒材を取り付けることを可能にする。この解決策は、普遍的な交換可能性を達成するために使用する際にいくつかの欠点を有する。というのは、この解決策は、これらの組付け要素を組み込むように修正してあるバンドを必要とするためである。したがって、この解決策は、尾錠を標準的なバンド上に組み付けることを可能にしないため、市販のバンドとの交換可能性を制限している。更に、取付け要素に対して尾錠を組み付け、取り外す位置は、バンドの動作位置の方向にあるため、尾錠は、時計が装着された際、特に時計がかなり緩く装着された場合、又はダイビング中にネオプレン素材のウエットスーツの上から装着される時計の場合、ウエットスーツの厚さが縮み、バンドが緩くなると、外れることがある。最後に、棒材を受け入れる穴の幅は、穴の一部が組付け後に依然として見えるような幅であり、みかけが悪いだけでなく、ごみが中にたまり、装置の動作を壊し得る凹部を形成することもある。
【0008】
特許文献CH714409は、交換可能尾錠、及びその組付け方法を説明しており、交換可能尾錠において、つく棒は、つく棒を取り外すために棒材の軸に沿って移動させなければならず、つく棒の受入れを意図する開口部がこの移動を可能にするように十分に広いようにバンドを修正する必要がある。したがって、この解決策は、開口部が通常より広いバンドにのみ適合するため、普遍的ではない。更に、尾錠を組み付け、取り外す際、装填棒材を押し込むためにユーザがつく棒に加える力は、常にバンドの構成要素の同じ側に加えられる力であり、構成要素の部品に変形をもたらし、つく棒の径方向移動の遊びを増大させ、尾錠の安全性及びバンドの美観を損ねる。最後に、尾錠の組付け/取外し工程は、触覚的及び/又は可聴的な合図等、ユーザに正確な組付けを知らせる合図をもたらさず、不正確な組付けの危険性、したがって、意図しない分離を引き起すことがある。
【0009】
特許文献CH713108は、尾錠の第2の要素に対する尾錠の第1の要素の回転に従ったクリップ留めによって、容易に組み付け、取り外されることが意図される尾錠デバイスを説明している。この文献は、折りたたみ中留式の尾錠に対する適用例を示し、つく棒式の尾錠に対する実施形態は、説明も例示もされていない。しかし、つく棒式の尾錠及び折りたたみ中留式の尾錠の両方に適用し得るデバイスを提案することは有利である。
【0010】
記載される締結デバイスは、典型的には、着用者の裁量で取り替え得る交換可能尾錠に使用される。しかし、これらの締結デバイスは、欠点がある。特に、これらの締結デバイスは、例えば、管内への開口部の作製又はピストンの改造等、棒材に対する大きな構造修正を必要とする。こうした変更は、著しい追加製造費用につながる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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