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公開番号2025056561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023166109
出願日2023-09-27
発明の名称スライドファスナー付き生地体構造
出願人美津濃株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類A44B 19/20 20060101AFI20250401BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】生地体構造の座屈を抑えつつ、スライドファスナーの操作性を高める。
【解決手段】生地体構造1は、第一および第二生地部3,4を有する生地体2と、第一生地部3の周縁部3aおよび第二生地部4に設けられたスライドファスナー10と、剛性体20,20と、を備えている。剛性体20,20は、エレメント部材12の近傍に配置されかつエレメント部材12の延伸方向に沿うように配置されている。各剛性体20の長さ(第二の長さL2)は、スライダー胴体15の長さ(第一の長さL1)の5倍以上の長さを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第一生地部および第二生地部を有する生地体と、
前記第一生地部の周縁部、および該第一生地部の周縁部に対向する前記第二生地部の周縁部に取り付けられたスライドファスナーと、
少なくとも1つの剛性体と、を備え、
前記スライドファスナーは、エレメント部材およびスライダーを有し、
前記スライダーは、スライダー胴体および引手を含み、
前記剛性体は、前記エレメント部材の近傍に配置されかつ前記エレメント部材の延伸方向に沿うように配置されており、
前記スライダー胴体は、前記エレメント部材の延伸方向における長さが第一の長さとなるように構成されており、
前記剛性体は、前記エレメント部材の延伸方向における長さが第二の長さとなるように構成されており、
前記第二の長さは、前記第一の長さの5倍以上の長さを有する、スライドファスナー付き生地体構造。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記剛性体は、下記の数式で表される条件を満たすように構成されている、スライドファスナー付き生地体構造。
[数1]
E3×I3≧(Pc×4L

)/π

-(E1×I1+E2×I2)
数式中、E1は前記生地体の縦弾性係数であり、I1は前記生地体の断面二次モーメントであり、E2は前記スライドファスナーの縦弾性係数であり、I2は前記スライドファスナーの断面二次モーメントであり、E3は前記剛性体の縦弾性係数であり、I3は前記剛性体の断面二次モーメントであり、Pcは前記スライダーの操作時において前記スライダー胴体に加わる外力であり、Lは前記エレメント部材の全長であり、πは円周率である。
【請求項3】
請求項1または2に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記スライドファスナーは、上止および下止を含み、
前記剛性体は、前記上止に対応する位置の近傍または前記下止に対応する位置の近傍に配置されている、スライドファスナー付き生地体構造。
【請求項4】
請求項1または2に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記スライドファスナーは、上止および下止を含み、
前記剛性体は、前記エレメント部材の延伸方向に沿って連続的に延びており、
前記剛性体は、該剛性体の幅寸法が、前記上止または前記下止に対応する位置の近傍から前記エレメント部材の延伸方向に沿って同じ大きさとなるように構成されている、スライドファスナー付き生地体構造。
【請求項5】
請求項1または2に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記スライドファスナーは、上止および下止を含み、
前記剛性体は、前記エレメント部材の延伸方向に沿って連続的に延びており、
前記剛性体は、該剛性体の幅寸法が、前記上止または前記下止に対応する位置の近傍から前記エレメント部材の延伸方向に沿って小さくなるように構成されている、スライドファスナー付き生地体構造。
【請求項6】
請求項1または2に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記スライドファスナーは、上止および下止を含み、
前記剛性体は、前記上止または前記下止に対応する位置の近傍から前記エレメント部材の中途部に対応する位置に亘って配置されている、スライドファスナー付き生地体構造。
【請求項7】
請求項1または2に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記剛性体は、第一剛性体および第二剛性体により構成されており、
前記第一剛性体は、前記第一生地部が位置する側に配置されており、
前記第二剛性体は、前記第二生地部が位置する側に配置されている、スライドファスナー付き生地体構造。
【請求項8】
請求項7に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記第一剛性体および前記第二剛性体は、前記エレメント部材の、延伸方向に延びる仮想的な中心線を軸として互いに線対称となる位置に配置されている、スライドファスナー付き生地体構造。
【請求項9】
請求項7に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記第二剛性体は、前記第二生地部が位置する側に配置されており、
前記第一剛性体および前記第二剛性体は、前記エレメント部材における延伸方向中央の位置を対称点として互いに点対称となる位置に配置されている、スライドファスナー付き生地体構造。
【請求項10】
請求項1または2に記載のスライドファスナー付き生地体構造において、
前記剛性体は、複数の剛性部からなる、スライドファスナー付き生地体構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、衣類、シューズ、および鞄のような製品に適したスライドファスナー付き生地体構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば衣類に適したスライドファスナー付き生地体構造に関し、特許文献1に示されるものが知られている。
【0003】
特許文献1には、前面部20を含む衣服10が開示されている。前面部20は、着用者の胴体の前側を覆うように構成されている。前面部20は、右前身頃部21および左前身頃部22と、右前身頃部21と左前身頃部22との間を開閉自在に係止する第1スライドファスナー23と、を有する。
【0004】
第1スライドファスナー23は、一対の前側ファスナーストリンガー23a,23bおよびスライダー23cを有している。前側ファスナーストリンガー23a,23bの各々は、右前身頃部21の周縁部および左前身頃部22の周縁部の各々に固定されたファスナーテープ23dと、ファスナーテープ23dの長さ方向に一定間隔で設けられた複数のエレメント23eからなるエレメント部材と、有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-94587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の生地体構造(衣服)には、エレメント部材の近傍かつエレメント部材の延伸方向において生地体構造の剛性を得るための部材が何ら設けられていない。このため、使用者がスライダー23cを用いて右前身頃部21と左前身頃部22との間を開閉操作したときに、スライダー23cに加えられる使用者の操作力により、右前身頃部21の周縁部、左前身頃部22の周縁部、およびファスナーテープ23dが、例えば前面部20の表裏方向(すなわち、生地体の厚み方向)に座屈しやすくなっている。特に、エレメント部材が長くなるほど、右前身頃部21の周縁部、左前身頃部22の周縁部、およびファスナーテープ23dが座屈しやすくなる。
【0007】
その結果、使用者は、一方の手(例えば、左手)で左前身頃部22を掴むことにより座屈が生じないようにしながら、他方の手(例えば、右手)によりスライダーを開閉操作する必要があった。すなわち、使用者は、一方の手(例えば、左手)を使わずに、片手のみで第1スライドファスナー23のスライダーを操作することが容易ではなかった。
【0008】
本開示は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、生地体構造の座屈を抑えつつ、スライドファスナーの操作性を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、第1の開示はスライドファスナー付き生地体構造に係るものであり、この生地体構造は、第一生地部および第二生地部を有する生地体と、第一生地部の周縁部、および該第一生地部の周縁部に対向する第二生地部の周縁部に取り付けられたスライドファスナーと、少なくとも1つの剛性体と、を備えている。スライドファスナーは、エレメント部材およびスライダーを有している。スライダーは、スライダー胴体および引手を含む。剛性体は、エレメント部材の近傍に配置されかつエレメント部材の延伸方向に沿うように配置されている。スライダー胴体は、エレメント部材の延伸方向における長さが第一の長さとなるように構成されている。剛性体は、エレメント部材の延伸方向における長さが第二の長さとなるように構成されている。そして、第二の長さは、第一の長さの5倍以上の長さを有する。
【0010】
第1の開示では、生地体構造が剛性体を備えることにより、エレメント部材の近傍かつエレメント部材の延伸方向において生地体構造の剛性が向上する。これにより、使用者によるスライダーの操作時において生地体構造が座屈しにくくなる。その結果、使用者はスライダーを片手で操作することが可能となり、スライドファスナーの操作性が向上する。したがって、第1の開示では、生地体構造の座屈を抑えつつ、スライドファスナーの操作性を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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