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公開番号2024097760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-19
出願番号2023221696
出願日2023-12-27
発明の名称網戸用面ファスナー
出願人大日本除蟲菊株式会社
代理人個人,個人
主分類A44B 18/00 20060101AFI20240711BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】機能性物体を網戸に対して落下させることなく確実に装着させ、且つ網戸の変形などを起こしにくい、網戸用面ファスナーを提供する。
【解決手段】網戸の網を挟むように係合可能な雄側面ファスナー(A)と雌側面ファスナー(B)とを備えた網戸用面ファスナーであって、雄側面ファスナー(A)は、突起2を有する係合素子1を含み、係合素子1の高さhが1.2mm以上であり、突起2の径dが0.3~1.0mmである、網戸用面ファスナー。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
網戸の網を挟むように係合可能な雄側面ファスナー(A)と雌側面ファスナー(B)とを備えた網戸用面ファスナーであって、
前記雄側面ファスナー(A)は、突起を有する係合素子を含み、
前記係合素子の高さが1.2mm以上であり、前記突起の径が0.3~1.0mmである、網戸用面ファスナー。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
網目のサイズが30メッシュである前記網戸の網を挟んで前記雄側面ファスナー(A)と前記雌側面ファスナー(B)とを係合させた状態において、前記雄側面ファスナー(A)と前記雌側面ファスナー(B)とを引き離す剥離強度は、1~30N/cmである、請求項1に記載の網戸用面ファスナー。
【請求項3】
前記剥離強度(N/cm)と、前記雄側面ファスナー(A)の面積(cm

)との積P(N・cm)が、2≦P≦750を満たす、請求項2に記載の網戸用面ファスナー。
【請求項4】
前記雄側面ファスナー(A)の前記係合素子の密度は、20~1000本/(2.54cm)

である、請求項1~3の何れか一項に記載の網戸用面ファスナー。
【請求項5】
前記網戸の網を挟んで前記雄側面ファスナー(A)と前記雌側面ファスナー(B)とを係合させた状態において、前記雄側面ファスナー(A)の前記係合素子の少なくとも前記突起が前記網を突き抜けている、請求項1~3の何れか一項に記載の網戸用面ファスナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫防除剤や除菌剤、芳香剤などを含有した機能性物体を網戸に対して、落下することなく確実に且つ、簡便に取り付けるための網戸用面ファスナーに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、害虫防除剤や除菌剤、芳香剤などを含有した機能性物体を網戸に装着する方法が検討されている。特許文献1においては、フック状の係合素子を用いて、また前記フック状の係合素子の素子密度を12~20個/cm

と、一般的な素子密度より小さくしたことを特徴とする、面ファスナーが記載されている。また、特許文献2においては、雌側部材と雄側部材とを備え、網を挟むようにして網に取り付けられる面ファスナーであって、前記雌側部材に複数のループを備え、前記雄側部材に複数の突起を備え、網に取り付けられたときに、前記雌側部材の複数のループは網を突き抜けており、前記雄側部材の複数の突起は網を突き抜けていないことを特徴とする、面ファスナーが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-122545号公報
特開2014-236859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、機能性物体が重い場合や網戸の網目が細かい場合に、これらの公知技術でも機能性物体を強固に網戸に装着できない場合があった。
【0005】
本発明は、前記状況に鑑みてなされたものであり、機能性物体を網戸に対して落下させることなく確実に装着させ、且つ網戸の変形などを起こしにくい、網戸用面ファスナーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者らは、網戸への固定に用いられる面ファスナーによっては、雄側面ファスナーの複数の係合素子の少なくとも一部が網戸の網を突き抜けることができず、それによって網戸と雄側面ファスナー(A)の基布との間に隙間が生じる現象を確認した。また、係合素子が網戸の網を突き抜けても、雌側面ファスナー(B)と係合しにくいという現象も確認した。
【0007】
本発明者らは、前記の問題について鋭意検討を行った結果、特定の形状条件を備えた係合素子を有する雄側面ファスナーが網戸の網を突き抜けやすく、前記課題を解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0008】
要するに、上記課題を解決するための本発明に係る網戸用面ファスナーの特徴構成は、
網戸の網を挟むように係合可能な雄側面ファスナー(A)と雌側面ファスナー(B)とを備えた網戸用面ファスナーであって、
前記雄側面ファスナー(A)は、突起を有する係合素子を含み、
前記係合素子の高さが1.2mm以上であり、前記突起の径が0.3~1.0mmであることにある。
【0009】
本構成の網戸用面ファスナーによれば、雄側面ファスナー(A)の係合素子の高さが1.2mm以上に設定されることにより、網戸の網と雄側面ファスナー(A)の基布との間に隙間が生じても、雄側面ファスナー(A)の係合素子が、網戸の網を突き抜けて、雌側面ファスナー(B)と係合することができる。また、雄側面ファスナー(A)の係合素子における突起の径dが0.3~1.0mmの範囲に設定されることにより、網戸の網を変形させることなく、係合素子が網戸の網を突き抜けて、雌側面ファスナー(B)と係合することができる。従って、機能性物体を網戸に対して落下させることなく確実に装着させ、且つ網戸の変形などを起こしにくい網戸用面ファスナーを得ることができる。
【0010】
本発明に係る網戸用面ファスナーにおいて、
網目のサイズが30メッシュである前記網戸の網を挟んで前記雄側面ファスナー(A)と前記雌側面ファスナー(B)とを係合させた状態において、前記雄側面ファスナー(A)と前記雌側面ファスナー(B)とを引き離す剥離強度は、1~30N/cmであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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