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公開番号2024145751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058235
出願日2023-03-31
発明の名称嵌合具および嵌合具付袋体
出願人タキロンシーアイ株式会社
代理人個人,個人
主分類A44B 19/16 20060101AFI20241004BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】ポイントシール性が良好であり、外観不良を抑制することができる嵌合具および嵌合具付袋体を提供する。
【解決手段】一対の帯状の第1嵌合部材10および第2嵌合部材20を備えた嵌合具1であって、第1嵌合部材10が、帯状の第1基材11と、第1基材11の長手方向に沿って設けられた雄側嵌合部12と、を備え、第2嵌合部材20が、帯状の第2基材21と、第2基材21の長手方向に沿って設けられた雌側嵌合部22と、を備え、雌側嵌合部22が、雄側嵌合部12と着脱自在に嵌合し、雄側嵌合部12の長手方向と垂直な断面積と雌側嵌合部22の長手方向と垂直な断面積の合計が0.7mm2以上1.7mm2以下である、嵌合具1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一対の帯状の第1嵌合部材および第2嵌合部材を備えた嵌合具であって、
前記第1嵌合部材が、帯状の第1基材と、前記第1基材の長手方向に沿って設けられた雄側嵌合部と、を備え、
前記第2嵌合部材が、帯状の第2基材と、前記第2基材の長手方向に沿って設けられた雌側嵌合部と、を備え、
前記雌側嵌合部が、前記雄側嵌合部と着脱自在に嵌合し、
前記雄側嵌合部の長手方向と垂直な断面積と前記雌側嵌合部の長手方向と垂直な断面積の合計が0.7mm

以上1.7mm

以下である、嵌合具。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記雄側嵌合部の長手方向に1mmの厚さにおける融解熱量と前記雌側嵌合部の長手方向に1mmの厚さにおける融解熱量との合計が0.08J以上0.16J以下である、請求項1に記載の嵌合具。
【請求項3】
引張弾性率が80MPa以上である、請求項1に記載の嵌合具。
【請求項4】
前記雄側嵌合部および前記雌側嵌合部のポイントシール時の温度であるクラッシュ温度が187℃未満である、請求項1に記載の嵌合具。
【請求項5】
前記嵌合具を内面が直鎖状低密度ポリエチレンで構成されるフィルムに取り付けた袋本体の剥離強度試験において、前記フィルムからの前記嵌合具の剥離強度が10N/6.0mmとなる温度であるヒートシール時の温度T

が130℃以下である、請求項1に記載の嵌合具。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の嵌合具と、内容物を収容する袋本体と、を備え、
前記嵌合具が前記袋本体の内面に取り付けられている、嵌合具付袋体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、嵌合具および嵌合具付袋体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
食品、薬品、雑貨等の様々な分野において、袋本体の開口部近傍の内面に、開口部を開閉自在に封じる嵌合具が取り付けられた嵌合具付袋体が広く用いられている。
【0003】
袋本体に嵌合具を溶着し、製袋する際、袋本体の側面では、袋本体と共に嵌合具がサイドシールされる。その際、嵌合具の突起が原因で、袋本体にピンホールが発生したり、皴や変形が発生したりしやすい。そのため、嵌合具付袋体の製造では、ポイントシールによって嵌合部(爪部)の突起を押し潰してから、袋本体がサイドシールされて製袋される。ポイントシール時の温度である、クラッシュ温度が低ければ、ポイントシール時に、袋本体に外観不良が発生しにくく、仕上がりが良好となる。また、低いクラッシュ温度であっても、ポイントシールに要する時間が長ければ、製袋時間が長くなり生産効率が低下する。そのため、低いクラッシュ温度で、かつ短時間でポイントシールを出来ることが求められる。
【0004】
また、通常、嵌合具は、嵌合強度を調整しやすい観点から、嵌合部の大きさを設計するが、嵌合部の断面積はポイントシール性にも影響を及ぼす。
【0005】
一方、ポイントシール性に優れる嵌合具を提供するために、特定の物性を有する樹脂を用いることが知られている。ポリプロピレン樹脂を用いた嵌合具において、嵌合具と袋本体を構成するフィルムとの溶着時間、および嵌合部を押し潰すために要する時間を短縮するために、所定のメルトフローレート(MFR)や、融点を有するポリプロピレン樹脂を用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
サイドシール部分でのポイントシール工程を短縮または省略するために、120℃において所定の融解エンタルピーを有するポリプロピレン樹脂を用いることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-168382号公報
特許第7212992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1、2に記載の方法では、嵌合具を配合する樹脂の物性にしか着目しておらず、嵌合部の断面積とポイントシール性の関係については考慮されていない。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、嵌合部の断面積とポイントシール性の関係に着目し、ポイントシール性が良好であり、外観不良を抑制することができる嵌合具、およびその嵌合具を備えた嵌合具付袋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]一対の帯状の第1嵌合部材および第2嵌合部材を備えた嵌合具であって、
前記第1嵌合部材が、帯状の第1基材と、前記第1基材の長手方向に沿って設けられた雄側嵌合部と、を備え、
前記第2嵌合部材が、帯状の第2基材と、前記第2基材に長手方向の沿って設けられた雌側嵌合部と、を備え、
前記雌側嵌合部が、前記雄側嵌合部と着脱自在に嵌合し、
前記雄側嵌合部の長手方向と垂直な断面積と前記雌側嵌合部の長手方向と垂直な断面積の合計が0.7mm

以上1.7mm

以下である、嵌合具。
[2]前記雄側嵌合部の長手方向に1mmの厚さにおける融解熱量と前記雌側嵌合部の長手方向に1mmの厚さにおける融解熱量との合計が0.08J以上0.16J以下である、[1]に記載の嵌合具。
[3]引張弾性率が80MPa以上である、[1]に記載の嵌合具。
[4]前記雄側嵌合部および前記雌側嵌合部のポイントシール時の温度であるクラッシュ温度が187℃未満である、[1]に記載の嵌合具。
[5]前記嵌合具を内面が直鎖状低密度ポリエチレンで構成されるフィルムに取り付けた袋本体の剥離強度試験において、前記フィルムからの前記嵌合具の剥離強度が10N/6.0mmとなる温度であるヒートシール時の温度T

が130℃以下である、[1]に記載の嵌合具。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の嵌合具と、内容物を収容する袋本体と、を備え、
前記嵌合具が前記袋本体の内面に取り付けられている、嵌合具付袋体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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