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公開番号2024169070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086256
出願日2023-05-25
発明の名称鞍乗り型車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類B62J 45/00 20200101AFI20241128BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】操舵スペースが形成された鞍乗り型車両において、操舵スペースを有効活用しながら、水抜きが容易な外部機器接続機構を備える鞍乗り型車両を提供する。
【解決手段】鞍乗り型車両は、ヘッドパイプ(18)を有する車体フレーム(11)と、操舵系(50)と、シート(17)と、ヘッドパイプ(18)の後方に配置されたエネルギー貯蔵部(29)と、貯蔵部カバー(62)と、貯蔵部カバー(62)と共に操舵スペース(64)を形成するフロントカバー(61)と、サイドスタンド(38)と、を備え、貯蔵部カバー(62)には、サイドスタンド(38)とは反対側であって操舵スペース(64)に対向する位置に凹部(100)が形成され、凹部(100)の車幅方向外側の内壁(104)に外部機器接続機構(110)が支持される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッドパイプ(18)を有する車体フレーム(11)と、前記ヘッドパイプ(18)に操舵可能に支持された操舵系(50)と、前記操舵系(50)の後方に配置されたシート(17)と、前記ヘッドパイプ(18)の後方に配置されて少なくとも一部が前記シート(17)の前方かつ上方に配置されたエネルギー貯蔵部(29)と、前記エネルギー貯蔵部(29)を覆う貯蔵部カバー(62)と、前記貯蔵部カバー(62)の前側に接続され前記貯蔵部カバー(62)と共に前記操舵系(50)が回動可能な操舵スペース(64)を形成するフロントカバー(61)と、前記車体フレーム(11)に支持されたサイドスタンド(38)と、を備える鞍乗り型車両において、
前記貯蔵部カバー(62)には、車幅中心(L0)を挟んで前記サイドスタンド(38)とは反対側の位置であって前記操舵スペース(64)に対向する位置に凹部(100、200)が形成され、
前記凹部(100、200)の車幅方向外側の内壁(104)に、外部機器と接続するための接続端子(111)を有する外部機器接続機構(110)が支持される
ことを特徴とする鞍乗り型車両。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記貯蔵部カバー(62)は、前記エネルギー貯蔵部(29)の前方に配置された第1のカバー(81、281)と、前記第1のカバー(81、281)の上方に配置された第2のカバー(82)と、を備え、
前記凹部(100、200)は前記第1のカバー(81、281)に形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記第2のカバー(82)には、前記接続端子(111)を上方から覆う屋根部(105)が設けられ、
前記屋根部(105)は、車体側面視で車体前後方向に前下がりになるように傾きが設定される
ことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
前記凹部(100、200)は、前記第1のカバー(81、281)の上端に設けられ、
前記凹部(100、200)と前記屋根部(105)との間には、隙間(107)が設けられ、
前記隙間(107)は、少なくとも車体幅方向内側部(107b)が下方に延伸する
ことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
前記第2のカバー(82)には、前記凹部(100、200)の一部を前方から覆う延長壁(82f2)が設けられる
ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
【請求項6】
前記エネルギー貯蔵部(29)は、上側ケース(29a)と下側ケース(29b)との上下合わせ構造を有し、
前記凹部(100、200)の下壁(101、201)は、前記エネルギー貯蔵部(29)の上下合わせ部(29c)の傾きに沿って傾斜している
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
【請求項7】
前記凹部(100、200)の内壁(104)には、前記外部機器接続機構(110)が支持される端子口(106)が形成され、
前記端子口(106)は、少なくとも上部又は下部に切り欠き(106a、106b)が設けられている
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
【請求項8】
前記第1のカバー(81、281)には、前方に突出して前記エネルギー貯蔵部(29)に上方から取り付けられる取付部(81e、281e)が設けられ、
前記取付部(81e、281e)は、前記凹部(100、200)の車幅方向に設けられ、
前記取付部(81e、281e)は、前記凹部(100、200)の下壁(101、201)に対して下方に凹んだ段差形状をなす
ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
【請求項9】
前記第1のカバー(281)には、前方に突出して前記エネルギー貯蔵部(29)に上方から取り付けられる取付部(281e)が設けられ、
前記取付部(281e)は、前記凹部(200)の車幅方向に設けられ、
前記凹部(200)の下壁(201)と、前記取付部(281e)との間には、前記凹部(200)の下壁(201)および前記取付部(281e)の上面よりも上下方向に延びる上下壁(281g)が設けられている
ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
【請求項10】
前記取付部(281e)は、前記凹部(200)の車幅方向内側に設けられ、
前記取付部(281e)は、車体幅方向外側に進むに連れて下方に傾斜し、
前記凹部(200)の下壁(201)は、車体幅方向内側に進むに連れて下方に傾斜する
ことを特徴とする請求項9に記載の鞍乗り型車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末などの外部機器と接続するための接続端子を有する外部機器接続機構を備える鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、燃料タンクに固定されたフロントカウルによってフロントフォークが覆われた構成の鞍乗り型車両において、ヘッドパイプの前側で、フロントカウルと一体の情報表示装置の下方に、外部機器に電力を供給する電力供給ユニットを配置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-48787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、外部機器接続機構は外部から保護することが望ましく、外部機器接続機構からケーブルを乗員側に延ばし易いことが望まれる。このため、操舵スペースが形成される鞍乗り型車両においては、操舵スペースを有効活用して外部接続機構を配置することが望ましい。また、鞍乗り型車両では、一般に、雨水等への対策も課題である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、操舵スペースが形成された鞍乗り型車両において、操舵スペースを有効活用しながら、水抜きが容易な外部機器接続機構を備える鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鞍乗り型車両は、ヘッドパイプを有する車体フレームと、前記ヘッドパイプに操舵可能に支持された操舵系と、前記操舵系の後方に配置されたシートと、前記ヘッドパイプの後方に配置されて少なくとも一部が前記シートの前方かつ上方に配置されたエネルギー貯蔵部と、前記エネルギー貯蔵部を覆う貯蔵部カバーと、前記貯蔵部カバーの前側に接続され前記貯蔵部カバーと共に前記操舵系が回動可能な操舵スペースを形成するフロントカバーと、前記車体フレームに支持されたサイドスタンドと、を備える鞍乗り型車両において、前記貯蔵部カバーには、車幅中心を挟んで前記サイドスタンドとは反対側の位置であって前記操舵スペースに対向する位置に凹部が形成され、前記凹部の車幅方向外側の内壁に、外部機器と接続するための接続端子を有する外部機器接続機構が支持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
操舵スペースが形成された鞍乗り型車両において、操舵スペースを有効活用しながら、水抜きが容易な外部機器接続機構を備える鞍乗り型車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。
車体フレームと燃料タンクとを示す左前方からの斜視図である。
鞍乗り型車両の前部の平面図である。
車体カバーの要部を示す左前方からの斜視図である。
図3のV-V線断面図である。
図3のVI-VI線断面図である。
図1のVII-VII線断面に対応する左前方からの斜視図である。
図1のVIII-VIII線断面に対応する左前方からの斜視図である。
第1の実施の形態に係るフロントタンクカバーとセンタータンクカバーとの正面図である。
第1の実施の形態に係るフロントタンクカバーとセンタータンクカバーとの右後方からの斜視図である。
第1の実施の形態に係るフロントタンクカバーとセンタータンクカバーとの背面図である。
第1の実施の形態に係るフロントタンクカバーとセンタータンクカバーとの底面図である。
第2の実施の形態に係るフロントタンクカバーとセンタータンクカバーとの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0009】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
【0010】
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
(【0011】以降は省略されています)

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