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公開番号
2024167049
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2024046306
出願日
2024-03-22
発明の名称
ポリアミド樹脂組成物
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
77/00 20060101AFI20241122BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】機械的特性、耐傷つき性および漆黒性に十分に優れた成形体を得ることができるポリアミド樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】結晶性ポリアミド樹脂(A)100質量部、黒色顔料および/または黒色染料(B)0.1~1質量部、および炭素数23以上の脂肪酸金属塩(C)0.05~0.5質量部を含有するポリアミド樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結晶性ポリアミド樹脂(A)100質量部、黒色顔料および/または黒色染料(B)0.1~1質量部、および炭素数23以上の脂肪酸金属塩(C)0.05~0.5質量部を含有するポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記脂肪酸金属塩(C)がモンタン酸カルシウム塩である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
前記結晶性ポリアミド樹脂(A)が、ポリアミド6単独であるか、またはポリアミド6と、炭素数6以上のジアミンと炭素数10以上のジカルボン酸を主成分とするポリアミドとの混合物であって、前記結晶性ポリアミド樹脂(A)における炭素数6以上のジアミンと炭素数10以上のジカルボン酸を主成分とするポリアミドの含有量が30質量%以下である、請求項1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリアミド樹脂組成物を射出成形して得られるプレート状成形体の上に、JIS R 6001-1に規定される粒度F54に相当するガラスビーズを一辺が20mmの正方形の試験面に貼りつけた摩耗子を置き、21.6Nの荷重をかけ50回往復した後の入射角20°における、下記の式に基づく光沢保持率が85%以上である、請求項1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。
光沢保持率(%)=(摩耗試験後の表面光沢度)/(摩耗試験前の表面光沢度)×100
【請求項5】
前記ポリアミド樹脂組成物を射出成形して得られるプレート状成形体の、JIS Z 8781-4に規定されるSCE方式のL*値が、3以下である、請求項1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項6】
前記脂肪酸金属塩(C)の含有量が0.2~0.5質量部である、請求項1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項7】
前記結晶性ポリアミド樹脂(A)が、ポリアミド6単独であるか、またはポリアミド6とポリアミド610との混合物であって、前記結晶性ポリアミド樹脂(A)におけるポリアミド610の含有量が30質量%以下であり、
前記黒色顔料および/または黒色染料(B)が黒色顔料であって、該黒色顔料の含有量が0.3~0.8質量部であり、
前記脂肪酸金属塩(C)がモンタン酸カルシウム塩であって、モンタン酸カルシウム塩の含有量が0.1~0.45質量部である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物を含む成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車の内装部品には、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂にて成形された成形体が、一般的に用いられている。このような樹脂成形体は機械的特性に優れることが要求され、その外観には、意匠性が強く求められ、漆黒(ピアノブラック)調の外観が要求される場合がある。
【0003】
このような要求を満たすために、従来、樹脂成形体の表面に黒色塗料を塗装する方法(いわゆるピアノブラック塗装)がおこなわれている。しかし、この塗装法は、有機溶剤を用いるために、作業環境面で問題があり、また、生産性に劣りコストが高くなるという問題があった。このため、近年では無塗装の成形品が望まれており、原着樹脂への代替検討が盛んにおこなわれている。原着樹脂とは、樹脂自体に顔料または染料を練り込むことにより着色された樹脂のことである。しかし、原着樹脂による無塗装の成形品は、塗装品と比較して耐傷つき性が大きく劣るという問題がある。この問題を解決するため、例えば、特許文献1~3では、熱可塑性樹脂に有機変性シロキサン化合物等を配合した樹脂組成物が開示されている。また、特許文献4,5では、熱可塑性樹脂に脂肪酸金属塩を配合した樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-158630号公報
特開2014-196483号公報
特開2018-123277号公報
特開2014-234508号公報
特開2016-199633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~3に記載の樹脂組成物は、得られる成形体での耐傷つき性は改善されるものの、ピアノブラック調といえるほどの高品位の漆黒性は得られていない。また、特許文献4,5に記載の樹脂組成物は、得られる成形体での耐傷つき性は十分に得られなかった。さらにまた、特許文献1~5に記載の樹脂組成物のような従来の樹脂組成物は、高温高湿環境下における添加剤のブリードアウトの発生により漆黒性が損なわれたり、かつ/または成形時に熱分解によりガスが発生するという問題が生じることがあった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するものであって、機械的特性、耐傷つき性および漆黒性に十分に優れた成形体を得ることができるポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0007】
本発明はまた、機械的特性、耐傷つき性、漆黒性および耐ブリードアウト性に十分に優れた成形体を得ることができ、しかも成形時におけるガスの発生を十分に抑制することができる、ポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、上記目的が達成されることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
本発明の要旨は以下の通りである。
<1> 結晶性ポリアミド樹脂(A)100質量部、黒色顔料および/または黒色染料(B)0.1~1質量部、および炭素数23以上の脂肪酸金属塩(C)0.05~0.5質量部を含有するポリアミド樹脂組成物。
<2> 前記脂肪酸金属塩(C)がモンタン酸カルシウム塩である、<1>に記載のポリアミド樹脂組成物。
<3> 前記結晶性ポリアミド樹脂(A)が、ポリアミド6単独であるか、またはポリアミド6と、炭素数6以上のジアミンと炭素数10以上のジカルボン酸を主成分とするポリアミドとの混合物であって、前記結晶性ポリアミド樹脂(A)における炭素数6以上のジアミンと炭素数10以上のジカルボン酸を主成分とするポリアミドの含有量が30質量%以下である、<1>または<2>に記載のポリアミド樹脂組成物。
<4> 前記ポリアミド樹脂組成物を射出成形して得られるプレート状成形体の上に、JIS R 6001-1に規定される粒度F54に相当するガラスビーズを一辺が20mmの正方形の試験面に貼りつけた摩耗子を置き、21.6Nの荷重をかけ50回往復した後の入射角20°における、下記の式に基づく光沢保持率が85%以上である、<1>~<3>のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
光沢保持率(%)=(摩耗試験後の表面光沢度)/(摩耗試験前の表面光沢度)×100
<5> 前記ポリアミド樹脂組成物を射出成形して得られるプレート状成形体の、JIS Z 8781-4に規定されるSCE方式のL*値が、3以下である、<1>~<4>のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
<6> 前記脂肪酸金属塩(C)の含有量が0.2~0.5質量部である、<1>~<5>のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
<7> 前記結晶性ポリアミド樹脂(A)が、ポリアミド6単独であるか、またはポリアミド6とポリアミド610との混合物であって、前記結晶性ポリアミド樹脂(A)におけるポリアミド610の含有量が30質量%以下であり、
前記黒色顔料および/または黒色染料(B)が黒色顔料であって、該黒色顔料の含有量が0.3~0.8質量部であり、
前記脂肪酸金属塩(C)がモンタン酸カルシウム塩であって、モンタン酸カルシウム塩の含有量が0.1~0.45質量部である、<1>~<6>のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
<8><1>~<7>のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物を含む成形体。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、得られる成形体での、機械的特性に十分に優れ、かつ、耐傷つき性および漆黒性に十分に優れたポリアミド樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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