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公開番号
2025026270
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2024017606
出願日
2024-02-08
発明の名称
化粧料含浸用基布の製造方法
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
主分類
D04H
1/4374 20120101AFI20250214BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】化粧料が含浸されたシートの取り出しや、折り畳まれたものをその状態から広げる際の伸びが抑制され、かつ、肌触りが良好な基布を提供する。
【解決手段】スパンボンド不織布が巻芯に巻かれたスパンボンド不織布ロールを準備する工程、木綿繊維群と、鞘部がポリエチレンからなる熱可塑性芯鞘型複合短繊維群とを混合する工程、
混合した繊維群をパラレルカード機に通してパラレル短繊維ウェブを準備する工程、
スパンボンド不織布ロールを繰り出し、スパンボンド不織布の機械方向と、パラレル短繊維ウェブの機械方向とが一致するように、スパンボンド不織布の片面にパラレル短繊維ウェブを重ねて積層ウェブを得る工程、
積層ウェブに高圧水流を噴射して、積層ウェブを交絡させる工程により化粧料含浸用基布を製造する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
化粧料を含浸するための基布の製造方法であって、
連続繊維から構成されるスパンボンド不織布が巻芯に巻かれたスパンボンド不織布ロールを準備する工程、
セルロース短繊維群と熱可塑性複合短繊維群とを混合する工程、
前記混合する工程において、熱可塑性複合短繊維が、鞘部がポリエチレンにより構成される芯鞘型複合短繊維により構成される複合短繊維であり、
セルロース短繊維群中には、木綿繊維が含まれており、
混合するにあたって、熱可塑性複合短繊維の混合比が30~60質量%であり、
混合した繊維群をパラレルカード機に通してパラレル短繊維ウェブを準備する工程、
スパンボンド不織布ロールを繰り出し、スパンボンド不織布の機械方向と、パラレル短繊維ウェブの機械方向とが一致するように、スパンボンド不織布の片面にパラレル短繊維ウェブを重ねて積層ウェブを得る工程、
積層ウェブに高圧水流を噴射して、積層ウェブを交絡させる工程を含む化粧料含浸用基布の製造方法。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
セルロース短繊維群は、木綿繊維とレーヨン繊維とから構成され、セルロース短繊維群中に木綿繊維が50質量%以上含まれることを特徴とする請求項1記載の化粧料含浸基布の製造方法。
【請求項3】
請求項1において、熱可塑性複合短繊維群が、鞘部がポリエチレンにより構成される芯鞘型複合短繊維より構成される複合短繊維群に替えて、ポリプロピレンとポリエステルとから構成される分割型複合短繊維、またはポリアミドとポリエステルとから構成される分割型複合短繊維によって構成される分割型複合短繊維群であることを特徴とする請求項1記載の化粧料含浸基布の製造方法。
【請求項4】
請求項1において、熱可塑性複合短繊維群が、鞘部がポリエチレンにより構成される芯鞘型複合短繊維と分割型複合短繊維とから構成され、
分割型複合短繊維が、ポリプロピレンとポリエステルとから構成される分割型複合短繊維またはポリアミドとポリエステルとから構成される分割型複合短繊維のいずれかであること特徴とする請求項1記載の化粧料含浸基布の製造方法。
【請求項5】
スパンボンド不織布は、連続繊維同士が部分的に熱圧接されてなる不織布であることを特徴とする請求項1記載の化粧料含浸用基布の製造方法。
【請求項6】
スパンボンド不織布は白色以外の顔料を含む原着繊維から構成され、化粧料含浸用基布が白以外の色に発色してなることを特徴とする請求項1記載の化粧料含浸用基布の製造方法。
【請求項7】
短繊維ウェブを構成するセルロース短繊維および熱可塑性複合短繊維は、いずれも無着色であるか、または白色顔料を含むものであることを特徴とする請求項6記載の化粧料含浸用基布の製造方法。
【請求項8】
化粧料を含浸するための基布が、シートパック用基布であることを特徴とする請求項1記載のシートパック用基布の製造方法。
【請求項9】
化粧料を含浸するための基布が、化粧落としのためのクレンジング用基布であることを特徴とする請求項1記載のクレンジング用基布の製造方法。
【請求項10】
化粧料を含浸するための基布が、制汗シート用基布であることを特徴とする請求項1記載の制汗シート用基布の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は、化粧料を含浸するための基布に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、化粧料を含浸してなるシートパックやクレンジングシート、制汗シート等の化粧料を含浸するための基材としては、不織布が多く用いられている。不織布としては、コットン繊維のみからなる不織布、レーヨン繊維のみからなる不織布、また、スパンボンド不織布の両表面にセルロース繊維等の短繊維層を積層させた積層不織布(例えば、特許文献1)等が用いられている。
【0003】
特許文献1によれば、伸縮性を有するスパンボンド不織布層を中間層とし、両表面にセルロース繊維等の短繊維層を積層した積層不織布をシートパックのシート基材とすることにより、肌へのフィット性が良好で、長時間使用しても突っ張り感のないものが得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-281003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1の積層不織布からなるシートパックは、肌へのフィット性は良好であるが、伸縮性を有することから、化粧料が含浸されたシートの取り出しや、折り畳まれたものをその状態から広げる際の伸びるという欠点がある。
【0006】
本発明は、シートパック等の化粧料が含浸されたシートの取り出しや、折り畳まれたものをその状態から広げる際の伸びが抑制され、かつ、肌触りが良好な化粧料含浸用基布を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を達成するものであって、
化粧料を含浸するための基布の製造方法であって、
連続繊維から構成されるスパンボンド不織布が巻芯に巻かれたスパンボンド不織布ロールを準備する工程、
セルロース短繊維群と熱可塑性複合短繊維群とを混合する工程、
前記混合する工程において、熱可塑性複合短繊維が、鞘部がポリエチレンにより構成される芯鞘型複合短繊維により構成される複合短繊維であり、
セルロース短繊維群中には、木綿繊維が含まれており、
混合するにあたって、熱可塑性複合短繊維の混合比が30~60質量%であり、
混合した繊維群をパラレルカード機に通してパラレル短繊維ウェブを準備する工程、
スパンボンド不織布ロールを繰り出し、スパンボンド不織布の機械方向と、パラレル短繊維ウェブの機械方向とが一致するように、スパンボンド不織布の片面にパラレル短繊維ウェブを重ねて積層ウェブを得る工程、
積層ウェブに高圧水流を噴射して、積層ウェブを交絡させる工程を含む化粧料含浸用基布の製造方法を要旨とするものである。
【0008】
本発明は、化粧料を含浸するための基布の製造方法であり、当該基布は、スパンボンド不織布の機械方向とパラレル短繊維ウェブの機械方向とが一致するように積層された積層ウェブにより構成される。
【0009】
本発明で用いるスパンボンド不織布は、ポリオレフィン繊維やポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の連続繊維で構成される。ポリオレフィン繊維は、屈曲性が良好で、柔軟性に優れるため好ましい。また、芯部がポリプロピレン、鞘部がポリエチレンからなる芯鞘型複合繊維もまた柔軟性の観点から好ましい。また、芯部がポリエステル、鞘部がポリエチレンからなる芯鞘複合繊維は、機械的強度を有し、かつ柔軟性も備えるため好ましい。
【0010】
連続繊維の単繊維繊度は、1~3デシテックスが好ましい。より好ましくは1~2デシテックスである。繊度が1デシテックス以上であることにより、実用的な強度を有するものとなり、短繊維との交絡の際に容易に切断されにくいため好ましい。繊度が3デシテックス以下であることにより、連続繊維は柔軟性が優れ、曲げに対して抵抗なく屈曲することから、短繊維との交絡性が向上し、また、基布の柔軟性も良好となる。
(【0011】以降は省略されています)
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