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公開番号
2024166657
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082889
出願日
2023-05-19
発明の名称
スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム
出願人
株式会社鷺宮製作所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16K
31/06 20060101AFI20241122BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】本発明は、駆動部における出力の向上、および、駆動部の製造コストの低減を両立することができるスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】スライド式切換弁は、弁本体30と、弁座部材40と、弁体60と、電磁駆動部70と、を備えている。電磁駆動部70は、弁本体30の内部に設けられるプランジャ71および吸引子72と、弁本体30の外部に設けられるモールドコイル部81(コイル)と、モールドコイル部81を囲んで磁路を形成する外函部82と、を有している。外函部82には、軸線L方向に貫通し弁本体30を挿通させる本体挿通部91と、本体挿通部91の縁部から突出して外函部82と一体に設けられ弁本体30の外面に沿って延びる半円突起92と、が設けられている。半円突起92は、弁本体30を挟んでプランジャ71に対向している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
中空筒状の弁本体と、前記弁本体に設けられる弁座部と、前記弁本体の内部にて軸線方向にスライド自在に設けられる弁体と、前記弁体をスライド駆動する駆動部と、を備えたスライド式切換弁であって、
前記駆動部は、前記弁本体の内部に設けられるプランジャおよび吸引子と、前記弁本体の外部に設けられるコイルと、前記コイルを囲んで磁路を形成する外函と、を有し、
前記外函は、前記軸線方向に貫通し前記弁本体を挿通させる本体挿通部と、前記本体挿通部の縁部から突出して前記外函と一体に設けられ前記弁本体の外面に沿って延びる突起部と、を備え、
前記突起部は、前記弁本体を挟んで前記プランジャに対向していることを特徴とするスライド式切換弁。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記外函は、前記軸線方向と交差する交差方向に延在し前記弁本体における前記軸線方向の一方側を覆う天壁部と、前記天壁部から前記軸線方向の他方側に延びる一対の側壁部と、一対の前記側壁部から互いに近づく方向に延びる一対の底壁部と、を有して全体角筒状に形成され、
一対の前記底壁部のそれぞれには、前記弁本体の外面に沿って切り欠かれて前記本体挿通部を構成する切欠部が設けられ、
前記突起部は、前記切欠部の周縁にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項3】
前記天壁部、前記側壁部、前記底壁部の板厚に対して、前記突起部の板厚は同一または小さく、
前記本体挿通部の開口面積と前記底壁部の板厚との積で決まる体積に対して、前記突起部の体積は同一または小さいことを特徴とする請求項2に記載のスライド式切換弁。
【請求項4】
前記コイルは、前記本体挿通部と同軸で前記本体挿通部に連通する筒状のボビンと、前記ボビンに巻回される巻線と、を備え、
前記切欠部のそれぞれは、前記軸線方向から見て互いに向かって開口する半円状に形成され、
前記突起部の内径は、前記ボビンの内径よりも小さいことを特徴とする請求項2または3に記載のスライド式切換弁。
【請求項5】
前記突起部は、前記外函の外方に突出して形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスライド式切換弁。
【請求項6】
前記突起部は、前記切欠部の縁部に沿って断続的に延びていることを特徴とする請求項5に記載のスライド式切換弁。
【請求項7】
請求項1に記載のスライド式切換弁を備えたことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド式切換弁および冷凍サイクルシステムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
冷凍サイクルなどにおいて冷媒の流路を切り換える切換弁として、筒状の弁本体と、弁本体内部にスライド自在に設けられた弁体と、弁本体に設けられる弁座と、弁体を軸線方向にスライド駆動する駆動部と、を備えたスライド式切換弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、スライド式切換弁としての電磁弁が開示されている。電磁弁は、弁本体としてのソレノイドチューブ内に、駆動部としての可動鉄心および固定鉄心を備えている。ソレノイドチューブの外側には、中空ボビンの外周に巻線を巻回して形成されたソレノイドコイルが設けられている。ソレノイドコイルの外側には、ソレノイドコイルを囲んで磁路を形成する外函としてのフレームが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-113991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のスライド式切換弁は、磁性材料からなる外函によって磁路を形成することで、ソレノイドコイルの出力向上を図るものであるが、さらなる出力向上あるいは巻線の巻数を少なくすることによるコスト低減が求められている。
【0005】
本発明は、駆動部における出力の向上、および、駆動部の製造コストの低減を両立することができるスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のスライド式切換弁は、中空筒状の弁本体と、前記弁本体に設けられる弁座部と、前記弁本体の内部にて軸線方向にスライド自在に設けられる弁体と、前記弁体をスライド駆動する駆動部と、を備えたスライド式切換弁であって、前記駆動部は、前記弁本体の内部に設けられるプランジャおよび吸引子と、前記弁本体の外部に設けられるコイルと、前記コイルを囲んで磁路を形成する外函と、を有し、前記外函は、前記軸線方向に貫通し前記弁本体を挿通させる本体挿通部と、前記本体挿通部の縁部から突出して前記外函と一体に設けられ前記弁本体の外面に沿って延びる突起部と、を備え、前記突起部は、前記弁本体を挟んで前記プランジャに対向していることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、駆動部では、プランジャ、吸引子、コイル、および外函によって磁路を形成することができる。この際、外函は、プランジャと対向する突起部によってプランジャとの対向面積を増大させることができることから、駆動部における磁束の損失を抑制し、磁気効率を向上させることができる。これにより、駆動部における出力を向上させることができる。また、この構成によれば、駆動部のコストに影響の大きいコイルの巻数を低減しても、駆動部の駆動力を維持することが可能となることから、駆動部の駆動力を維持したまま駆動部の製造コストを低減することができる。また、突起部は、外函と一体に設けられることから、駆動部の磁気効率向上のために新たな部品等を設ける必要がなく、駆動部の製造コストを低減することができる。したがって、駆動部における出力の向上、および、駆動部の製造コストの低減を両立することができるスライド式切換弁を提供することができる。
【0008】
また、この際、前記外函は、前記軸線方向と交差する交差方向に延在し前記弁本体における前記軸線方向の一方側を覆う天壁部と、前記天壁部から前記軸線方向の他方側に延びる一対の側壁部と、一対の前記側壁部から互いに近づく方向に延びる一対の底壁部と、を有して全体角筒状に形成され、一対の前記底壁部のそれぞれには、前記弁本体の外面に沿って切り欠かれて前記本体挿通部を構成する切欠部が設けられ、前記突起部は、前記切欠部の周縁にそれぞれ設けられていることが好ましい。このような構成によれば、天壁部、側壁部、底壁部で全体角筒状、すなわちロの字状に形成された外函によって様々な方向からコイルを囲むことができるので、上述した駆動部における磁束の損失を抑制し、磁気効率を向上することができる。
【0009】
また、前記天壁部、前記側壁部、前記底壁部の板厚に対して、前記突起部の板厚は同一または小さく、前記本体挿通部の開口面積と前記底壁部の板厚との積で決まる体積に対して、前記突起部の体積は同一または小さいことが好ましい。このような構成によれば、本体挿通部すなわち切欠部を形成するために外函を切り欠いて捨てる部分の体積と同じか、それよりも小さい体積で突起部を形成することができ、切欠部を形成するために外函を切り欠いた部分の体積よりもより大きな突起部を形成しなくてよいため、外函の材料コストを低減することができる。また、本構成では、例えば、板材をプレスで打ち抜き、曲げ加工等により板材をロの字状とし、さらに打ち抜きにより切欠部を形成するとともに、切欠部の縁部を曲げ加工することにより突起部を形成する、というようにして外函を形成することができる。このように、板材を打ち抜きおよび曲げ加工するという比較的シンプルな工程により、外函の製造を容易に行うことができる。
【0010】
また、前記コイルは、前記本体挿通部と同軸で前記本体挿通部に連通する筒状のボビンと、前記ボビンに巻回される巻線と、を備え、前記切欠部のそれぞれは、前記軸線方向から見て互いに向かって開口する半円状に形成され、前記突起部の内径は、前記ボビンの内径よりも小さいことが好ましい。このような構成によれば、突起部がボビンの内周面よりもプランジャに接近することとなるため、上述したような磁束の損失をより生じ難くし、駆動部における磁気効率を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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