TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025022390
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126914
出願日
2023-08-03
発明の名称
弁装置
出願人
株式会社鷺宮製作所
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
F16K
27/00 20060101AFI20250206BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ガルバニック腐食防止手段を採用することにより、耐腐食性を向上させ、従来の問題点(ガルバニック腐食による外部漏れ)を解消し、シール性の向上を図ることができる弁装置を提供することである。
【解決手段】金属材料からなるハウジングHに収容される弁装置100aであって、軸シール部を有する弁本体20と、弁本体20に固定され、収容空間3を画定するケース71と、ガルバニック腐食防止手段と、を備え、ガルバニック腐食防止手段は、弁本体20を樹脂材料からなるものとし、半径方向に対向配置される、軸シール部に形成される軸シール部材収容溝27aと、ハウジングHに形成される環状面G1との間に、軸シール部材O1が挟持されることにより、収容空間3が外部環境とシールされる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
金属材料からなるハウジングに収容される弁装置であって、
軸シール部を有する弁本体と、
前記弁本体に固定され、収容空間を画定するケースと、
ガルバニック腐食防止手段と、
を備え、
前記ガルバニック腐食防止手段は、前記弁本体を樹脂材料からなるものとし、半径方向に対向配置される、前記軸シール部及び前記ハウジングの一方に形成される軸シール部材収容溝と、前記軸シール部及び前記ハウジングの他方に形成される環状面との間に、軸シール部材が挟持されることにより、前記収容空間が外部環境とシールされることを特徴とする弁装置。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
円環形状のフランジ部を有し、前記フランジ部の内周側が、前記弁本体にインサート成形される固定金具と、
前記軸シール部を補強する軸シール部補強手段と、
をさらに備え、
前記軸シール部補強手段は、前記フランジ部の他端面に、前記ケースが固定されるとともに、前記フランジ部の内周側一端面に、前記軸シール部が隣接配置されることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記軸シール部補強手段は、前記フランジ部の内周側に、軸線方向の一端側へと延在し、連続的に形成される円筒部を有し、前記弁本体にインサート成形される、前記円筒部の外周側に、前記軸シール部が隣接配置されることを特徴とする請求項2に記載の弁装置。
【請求項4】
前記軸シール部補強手段は、前記円筒部の一端に、弁座部材を固定することを特徴とする請求項3に記載の弁装置。
【請求項5】
前記軸シール部補強手段は、軸線方向からみて、前記軸シール部の外周側に隣接する、前記フランジ部に、円周形状の段部を設け、前記段部を境界に、前記フランジ部の内周側が外周側より他端側にオフセットすることを特徴とする請求項2に記載の弁装置。
【請求項6】
前記軸シール部補強手段は、前記円筒部における前記弁本体への埋設領域に、少なくとも1つの貫通孔を設けることを特徴とする請求項3に記載の弁装置。
【請求項7】
前記軸シール部補強手段は、前記円筒部及び前記フランジ部における、前記弁本体への埋設領域の少なくとも一部に、凹凸部を設けることを特徴とする請求項3に記載の弁装置。
【請求項8】
前記樹脂材料は、強化剤としてガラス繊維、又は炭素繊維が添加されたPPSであることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項9】
前記軸シール部補強手段は、前記ハウジングとの間に、前記フランジ部を挟持する固定板を有することを特徴とする請求項2に記載の弁装置。
【請求項10】
前記固定板は、コイルのブラケット固定機構を備えることを特徴とする請求項9に記載の弁装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガルバニック腐食防止手段を備える弁装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
弁装置において、ハウジング等に固定する際に、半径方向の隙間管理された軸シールタイプを採用し、フランジ結合するものがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、図12に示すように、弁装置1200(以下、「従来の弁装置」という)であって、金属材料からなるガイド本体1220と、ガイド本体1220内を移動可能なプランジャ1240と、プランジャ1240の先端に固定される弁体部1250と、プランジャ1240を軸線方向に駆動する駆動部1270と、を備えるものが記載されている。また、特許文献1における弁装置1200は、半径方向の隙間管理された軸シールタイプであり、ガイド本体1220の下端外周部に設けられた金属材料からなるシール枠部1215に収容される軸シール部材O12と、ガイド本体1220の外周部に固定される金属材料からなるフランジ部1212と、をさらに備えるものが記載されている。この弁装置1200を弁ハウジングユニットH12に、シール状態で取り付けるために、軸シール部材O12を半径方向に挟持しながら、締結ねじ1212fを介して、フランジ部1212を弁座部材1230にフランジ結合するものである。
【0004】
ここで、弁装置は、例えば、水分に晒される使用環境ではない、自動車のエンジンルーム又はモータールーム内に設置されるものであるが、何らかの原因により、水などの液体が浸入するおそれがあるため、耐腐食性、及び、汎用性を高めるために、耐圧性の向上(比較的高圧、例えば、約3MPaの使用条件に耐え得ること)が要望されていた。
【0005】
ここで、従来の弁装置は、軸シールタイプであることから、フランジ部1212と弁座部材1230との隙間を介して、万が一、水などの液体が外部環境より浸入、また例えば低温の内部流体により冷やされたガイド本体1220の外側で結露水が生じ侵入すると、浸入した液体が、軸シール部材O12の上部に溜まった状態となる。このフランジ部1212と、シール枠部1215と、弁座部材1230とが、互いに異なる金属からなり、かつ、水などの電気が流れやすい環境下に接触状態で置かれる場合には、イオン化傾向が大きい方の金属の腐食速度が増大する現象、つまり、異種金属接触腐食(以下、「ガルバニック腐食」という)が発生するおそれがあった。よって、従来の弁装置において、軸シール部材O12が接触するシール枠部1215または弁座部材1230のシール部の表面が、このガルバニック腐食により荒らされた状況下で、比較的高圧の流体が導入されると、この荒らされたシール部を介して、外部環境への漏れが発生するおそれがあった(以下、「従来の問題点(ガルバニック腐食による外部漏れ)」という)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-169795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、ガルバニック腐食防止手段を採用することにより、耐腐食性を向上させ、従来の問題点(ガルバニック腐食による外部漏れ)を解消し、シール性の向上を図ることができる弁装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、金属材料からなるハウジングに収容される弁装置は、軸シール部を有する弁本体と、前記弁本体に固定され、収容空間を画定するケースと、ガルバニック腐食防止手段と、を備え、前記ガルバニック腐食防止手段は、前記弁本体を樹脂材料からなるものとし、半径方向に対向配置される、前記軸シール部及び前記ハウジングの一方に形成される軸シール部材収容溝と、前記軸シール部及び前記ハウジングの他方に形成される環状面との間に、軸シール部材が挟持されることにより、前記収容空間が外部環境とシールされる。
【0009】
また、上記弁装置であって、円環形状のフランジ部を有し、前記フランジ部の内周側が、前記弁本体にインサート成形される固定金具と、前記軸シール部を補強する軸シール部補強手段と、をさらに備え、前記軸シール部補強手段は、前記フランジ部の他端面に、前記ケースが固定されるとともに、前記フランジ部の内周側一端面に、前記軸シール部が隣接配置されるものとしてもよい。
【0010】
また、上記弁装置であって、前記軸シール部補強手段は、前記フランジ部の内周側に、軸線方向の一端側へと延在し、連続的に形成される円筒部を有し、前記弁本体にインサート成形される、前記円筒部の外周側に、前記軸シール部が隣接配置されるものとしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
流路体
1か月前
個人
クラッチ装置
1か月前
個人
免震留具
2か月前
個人
固着具と成形品部材
1か月前
個人
回転式配管用支持具
3日前
株式会社アイシン
駆動装置
1か月前
株式会社オンダ製作所
継手
17日前
株式会社ミクニ
弁装置
18日前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
株式会社ミクニ
弁装置
18日前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝装置
18日前
協和工業株式会社
空気弁
10日前
株式会社ナベル
直動機構
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
3か月前
個人
角型菅の連結構造及び工法
3日前
株式会社不二工機
逆止弁
1か月前
未来工業株式会社
固定体
2か月前
株式会社ナジコ
自在継手
25日前
矢崎化工株式会社
連結具
1か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
11日前
株式会社不二工機
電動弁
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
株式会社PILLAR
継手
2か月前
株式会社トヨックス
可撓管
2か月前
株式会社能重製作所
固定具
18日前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
1か月前
NTN株式会社
玉軸受
2か月前
株式会社キッツ
ボールバルブ
11日前
株式会社ニフコ
ダンパー装置
2か月前
エバック株式会社
断熱ホース
24日前
日本精工株式会社
密封型転がり軸受
3か月前
日本精工株式会社
転がり軸受
2か月前
因幡電機産業株式会社
取付具
2か月前
トヨタ自動車株式会社
分離装置
4日前
続きを見る
他の特許を見る