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公開番号
2024166656
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082888
出願日
2023-05-19
発明の名称
スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム
出願人
株式会社鷺宮製作所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16K
11/065 20060101AFI20241122BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】本発明は、弁座部材の加工時の切削バリの発生を抑制することができ、異物による冷凍サイクルの不具合を発生し難くすることができるスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】スライド式切換弁の弁座部材40は、摺動面41と継手面42と摺動面41から継手面42まで貫通する第1貫通孔43とを備えている。第1貫通孔43は、摺動面41に開口する第1ポート孔43aと継手面42に開口する第1継手孔43bと第1ポート孔43aと第1継手孔43bとを連通させる第1連通孔43cとを有している。第1連通孔43cは、摺動面41の直交方向Xに対して傾斜し、その内径が第1ポート孔43aの内径よりもよりも大きく形成されている。第1ポート孔43aは、第1連通孔43cとの連続部分において全周が第1連通孔43cの円周内に位置している。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
中空筒状の弁本体と、前記弁本体に設けられる弁座部材と、前記弁本体の内部にて軸線方向にスライド自在に設けられる弁体と、前記弁体をスライド駆動する駆動部と、を備えたスライド式切換弁であって、
前記弁座部材は、前記弁体が摺動する摺動面と、前記摺動面と反対側に位置する継手面と、前記摺動面から前記継手面まで貫通する複数の貫通孔と、を有し、
前記貫通孔は、前記摺動面に開口したポート孔と、前記継手面に前記ポート孔よりも大きな内径で開口して継手部材が挿入される継手孔と、前記ポート孔と前記継手孔とを連通させる連通孔と、を有し、複数の前記貫通孔における前記ポート孔は、前記軸線方向に並んで設けられ、
複数の前記貫通孔のうち少なくとも一つを構成する第1貫通孔は、前記ポート孔として第1ポート孔を備え、前記連通孔として第1連通孔を備え、前記継手孔として第1継手孔を備え、
前記第1連通孔は、前記摺動面の面直交方向に対して傾斜して設けられ、その内径が、前記第1ポート孔の内径よりもよりも大きく、
前記第1ポート孔は、前記第1連通孔との連続部分において全周が前記第1連通孔の円周内に位置し、
前記第1継手孔の内径は、前記第1連通孔の内径以上の大きさに設けられていることを特徴とするスライド式切換弁。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
複数の前記貫通孔のうち前記第1貫通孔と異なる第2貫通孔の前記ポート孔である第2ポート孔は、前記摺動面の前記面直交方向に延びて設けられるとともに、前記第2貫通孔の前記連通孔である第2連通孔よりも内径が小さく形成され、
前記第2連通孔は、前記摺動面の前記面直交方向に延びて設けられ、
前記第2ポート孔と前記第2連通孔との連続部分において前記第2ポート孔の全周が前記第2連通孔の円周内に位置し、
前記第1ポート孔の貫通方向の長さは、前記第2ポート孔の貫通方向の長さよりも短く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項3】
前記第1連通孔の内径は、前記第1継手孔の内径よりも小さく、
前記第1連通孔は、前記第1継手孔との連続部分において全周が前記第1継手孔の円周内に位置し、
前記第2連通孔の内径は、前記第2貫通孔の前記継手孔である第2継手孔の内径よりも小さく、
前記第2連通孔は、前記第2継手孔との連続部分において全周が前記第2継手孔の円周内に位置し、
前記第1継手孔の貫通方向の長さは、前記第2継手孔の貫通方向の長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスライド式切換弁。
【請求項4】
複数の前記貫通孔における前記継手孔は、前記軸線方向に並んで前記継手面に開口することを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項5】
前記第1継手孔は前記第1連通孔と平行かつ同軸に設けられ、前記継手面には、前記摺動面に交差する方向に延びて前記第1継手孔が開口するテーパ面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項6】
前記第1貫通孔が複数設けられ、前記第1継手孔は、前記第1ポート孔と平行に延びて前記継手面に開口し、
傾斜した前記第1連通孔を前記継手面まで仮想的に延長した仮想周縁が、前記第1継手孔の開口の円周内に位置することを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項7】
前記弁座部材はステンレス製であることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
【請求項8】
隣接する前記継手孔にそれぞれ連通する前記ポート孔のうちの一方の中心から、他方の中心までの前記軸線方向の距離である中心間距離は、隣接する前記継手孔の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のスライド式切換弁。
【請求項9】
請求項1に記載のスライド式切換弁を備えたことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド式切換弁および冷凍サイクルシステムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
冷凍サイクルなどにおいて冷媒の流路を切り換える切換弁として、筒状の弁本体部と、弁本体部内部にスライド自在に設けられた弁体と、弁本体部に設けられる弁座と、弁体を軸線方向にスライド駆動する駆動機構と、を備えたスライド式切換弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。弁座は、弁体が摺動する摺接面に開口する複数(例えば3個)のポートと、各ポートに対して摺接面の反対側から連通する継手孔と、を有し、各継手孔に継手部材としての配管が挿入されている。このスライド式切換弁では、複数のポートが軸線方向に並んで設けられるのに対し、配管を接続する継手孔は、ポートに対して径寸法が大きいためにポートと同軸に設けることができず、各ポートに対して軸線方向や軸線方向に交差する交差方向にずれて設けられている。すなわち、ポートと継手孔とは、摺接面の面直交方向から見たときに、互いの円周の一部同士が重なり、その重なり部分によって連通されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-133663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のスライド式切換弁では、弁座においてポートと継手孔とを形成する際に、上述した重なり部分に切削バリができやすく、この切削バリが異物となって冷凍サイクルの不具合を発生させる可能性がある。
【0005】
本発明は、弁座部材の加工時の切削バリの発生を抑制することができ、異物による冷凍サイクルの不具合を発生し難くすることができるスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のスライド式切換弁は、中空筒状の弁本体と、前記弁本体に設けられる弁座部材と、前記弁本体の内部にて軸線方向にスライド自在に設けられる弁体と、前記弁体をスライド駆動する駆動部と、を備えたスライド式切換弁であって、前記弁座部材は、前記弁体が摺動する摺動面と、前記摺動面と反対側に位置する継手面と、前記摺動面から前記継手面まで貫通する複数の貫通孔と、を有し、前記貫通孔は、前記摺動面に開口したポート孔と、前記継手面に前記ポート孔よりも大きな内径で開口して継手部材が挿入される継手孔と、前記ポート孔と前記継手孔とを連通させる連通孔と、を有し、複数の前記貫通孔における前記ポート孔は、前記軸線方向に並んで設けられ、複数の前記貫通孔のうち少なくとも一つを構成する第1貫通孔は、前記ポート孔として第1ポート孔を備え、前記連通孔として第1連通孔を備え、前記継手孔として第1継手孔を備え、前記第1連通孔は、前記摺動面の面直交方向に対して傾斜して設けられ、その内径が、前記第1ポート孔の内径よりもよりも大きく、前記第1ポート孔は、前記第1連通孔との連続部分において全周が前記第1連通孔の円周内に位置し、前記第1継手孔の内径は、前記第1連通孔の内径以上の大きさに設けられていることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、摺動面の面直交方向に対して傾斜して設けられた第1連通孔を介して第1ポート孔と第1継手孔とが連通する。第1ポート孔の内径は、第1連通孔の内径よりも小さく、第1ポート孔と第1連通孔の連続部分において第1ポート孔の全周が第1連通孔の円周内に位置する。また、第1継手孔の内径は、第1連通孔の内径以上の大きさに設けられている。このため、第1ポート孔、第1連通孔、および第1継手孔をそれぞれ干渉させることなく、第1貫通孔を形成することができる。このため、上述した従来のスライド式切換弁のように、ポートと継手孔との重なり部分が生じることがなく、貫通孔を形成する際に切削バリが生じることを抑制することができる。したがって、弁座部材の加工時の切削バリの発生を抑制することができ、異物による冷凍サイクルの不具合を発生し難くすることができるスライド式切換弁を得ることができる。
【0008】
また、この際、複数の前記貫通孔のうち前記第1貫通孔と異なる第2貫通孔の前記ポート孔である第2ポート孔は、前記摺動面の前記面直交方向に延びて設けられるとともに、前記第2貫通孔の前記連通孔である第2連通孔よりも内径が小さく形成され、前記第2連通孔は、前記摺動面の前記面直交方向に延びて設けられ、前記第2ポート孔と前記第2連通孔との連続部分において前記第2ポート孔の全周が前記第2連通孔の円周内に位置し、前記第1ポート孔の貫通方向の長さは、前記第2ポート孔の貫通方向の長さよりも短く形成されていることが好ましい。このような構成によれば、弁座部材には、面直交方向に対して傾斜する第1連通孔と、面直交方向に延びる第2連通孔と、で延びる方向の異なる連通孔を設けることができるので、複数の連通孔、および、その複数の連通孔にそれぞれ接続される継手孔が互いに干渉することを防ぐことができる。また、第1ポート孔の貫通方向の長さを第2ポート孔の貫通方向の長さよりも短く形成したことで、第1ポート孔と第1連通孔との連続部分と、第2ポート孔と第2連通孔との連続部分と、を面直交方向にずらすことができる。すなわち、第1ポート孔から第1連通孔に亘って内径が大きくなる部分と、第2ポート孔から第2連通孔に亘って内径が大きくなる部分と、を面直交方向にずらすことができる。このため、第1ポート孔と第2ポート孔とを接近させた場合にも、第1連通孔と第2連通孔とが互いに干渉することを防ぐことができる。
【0009】
また、前記第1連通孔の内径は、前記第1継手孔の内径よりも小さく、前記第1連通孔は、前記第1継手孔との連続部分において全周が前記第1継手孔の円周内に位置し、前記第2連通孔の内径は、前記第2貫通孔の前記継手孔である第2継手孔の内径よりも小さく、前記第2連通孔は、前記第2継手孔との連続部分において全周が前記第2継手孔の円周内に位置し、前記第1継手孔の貫通方向の長さは、前記第2継手孔の貫通方向の長さよりも長く形成されていることが好ましい。このような構成によれば、第1連通孔の内径の大きさと第1継手孔の内径の大きさの差の分、第1貫通孔に隣接する貫通孔のポート孔や連通孔を、第1貫通孔に接近させることができる。このため、第1連通孔の内径が第1継手孔の内径と同じ大きさとなる構成と比較して、弁座部材における貫通孔を形成するための部分が小さくてすみ、弁座部材の小型化に資することができる。また、同様に、第2連通孔の内径の大きさと第2継手孔の内径の大きさの差の分、第2貫通孔に隣接する貫通孔のポート孔や連通孔を、第2貫通孔に接近させることができる。このため、第2連通孔の内径が第2継手孔の内径と同じ大きさとなる構成と比較して、弁座部材における貫通孔を形成するための部分が小さくてすみ、弁座部材の小型化に資することができる。そして、第1継手孔の貫通方向の長さを第2継手孔の貫通方向の長さよりも長く形成したことで、第1継手孔と第1連通孔との連続部分と、第2継手孔と第2連通孔との連続部分と、を面直交方向にずらすことができる。すなわち、第1連通孔から第1継手孔に亘って内径が大きくなる部分と、第2連通孔から第2継手孔に亘って内径が大きくなる部分と、を面直交方向にずらすことができる。このため、第1ポート孔と第2ポート孔とを接近させた場合にも、第1継手孔と第2継手孔とが互いに干渉することを防ぐことができる。
【0010】
また、複数の前記貫通孔における前記継手孔は、前記軸線方向に並んで前記継手面に開口することが好ましい。このような構成によれば、複数の継手孔は、それぞれ軸線方向に並んで継手面に開口しているため、一の継手孔と他の継手孔とが、例えば、軸線方向から見て互いに重ならずに、弁座部材の軸線方向に直交する幅方向の一方側および他方側にそれぞれ延びるような構成と比較して、弁座部材の幅方向寸法を小さくし、弁座部材の小型化に資することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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