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公開番号2024166379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024161600,2020155770
出願日2024-09-19,2020-09-16
発明の名称空気弁撤去方法
出願人コスモ工機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16K 43/00 20060101AFI20241121BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】既設の空気弁を簡便に撤去することができる空気弁撤去方法を提供する。
【解決手段】流体管2の本管部2aから分岐された分岐部2bに直接に接続され、分岐部2b内に収容されたフロート弁33により開閉する遊動弁体34が設けられた既設の空気弁3を、不断流状態で撤去する空気弁撤去方法であって、流体管2の分岐部2bに取付けられた筐体50,60,70により空気弁3を取り囲む工程と、筐体50,60,70内に密封状に挿入された挿入治具75により空気弁3を分岐部2bから撤去する工程と、を少なくとも有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
流体管の本管部から分岐された分岐部に直接に接続され、前記分岐部内に収容されたフロート弁により開閉する遊動弁体が設けられた既設の空気弁を、不断流状態で撤去する空気弁撤去方法であって、
前記流体管の前記分岐部に取付けられた筐体により前記空気弁を取り囲む工程と、
前記筐体内に密封状に挿入された挿入治具により前記空気弁を前記分岐部から撤去する工程と、を少なくとも有することを特徴とする空気弁撤去方法。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記空気弁は、前記分岐部内に配置された有底の外筒と、下端が開放されて前記外筒に挿嵌され、該外筒とともに前記フロート弁を収容する内筒と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気弁撤去方法。
【請求項3】
前記外筒は、前記分岐部よりも長寸に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の空気弁撤去方法。
【請求項4】
前記流体管の前記本管部に、前記筐体を支持するための支持部材を取付ける工程を更に有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の空気弁撤去方法。
【請求項5】
前記流体管の前記分岐部を管軸方向に挟む前記本管部のそれぞれに、前記支持部材を別個に取付けることを特徴とする請求項4に記載の空気弁撤去方法。
【請求項6】
前記支持部材は前記本管部の径方向に分割された分割構造を有し、締結部材によって前記本管部に取り付けられることを特徴とする請求項4または5に記載の空気弁撤去方法。
【請求項7】
前記挿入治具は、前記遊動弁体を密封状に被覆して前記空気弁に接続されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の空気弁撤去方法。
【請求項8】
前記空気弁を前記分岐部から撤去した後に、新たな空気弁を前記分岐部に接続することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の空気弁撤去方法。
【請求項9】
前記挿入治具により前記新たな空気弁を前記分岐部に接続することを特徴とする請求項8に記載の空気弁撤去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設流体管に連結された空気弁を不断流状態で撤去する空気弁撤去方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、水道管等の既設流体管には、その管路の適所に空気弁が設けられており、管内の余剰空気を外部に排出できるようになっている。このような空気弁は、管路から上方に分岐した分岐部に補修弁を介して接続されたものがあり、当該空気弁が耐久年数に至って管内空気を排出する能力が低下して交換が必要となった場合、流体管の不断流状態で補修弁を閉塞して当該空気弁を補修弁から撤去する撤去工事が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-101703号公報(第7頁、第4図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、先ず空気弁と流体管との間に補修弁が介設されているため、この補修弁を閉塞すれば容易に空気弁を取り外すことができるが、このような補修弁が介在せずに流体管の分岐部に直接接続されるタイプの空気弁が存在し、このような空気弁の不断流状態での撤去工程には手間が生じるという問題がある。
【0005】
流体管の分岐部に対し直接に接続されたタイプの空気弁は、分岐部内に収容された浮き球体を抑える弁体を位置決めするために配設されたノックボルトとも呼ばれる位置決め部材が外方に向け立設されたものがあり、このようなタイプの空気弁の撤去に際しては、空気弁の周囲を密封状に取り囲む筐体内での撤去作業を要するところ、当該位置決め部材が干渉して工事の妨げとなる虞が生じていた。また、撤去作業の際に位置決め部材が不測に動作する場合があり、これに伴い遊動弁体が動いて分岐部内の残留空気が筐体内に放出され、圧力変動によって当該空気の体積が膨張する結果、筐体の密封性に影響を与える虞が生じていた。また、漏洩により撤去作業に影響を及ぼす虞があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、位置決め部材を備えたタイプの空気弁を簡便且つ密封性を維持した状態で撤去することができる空気弁撤去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の空気弁撤去方法は、
流体管の本管部から分岐された分岐部に直接に接続され、前記分岐部内に収容されたフロート弁により開閉する遊動弁体を位置決めする位置決め部材が設けられた既設の空気弁を、不断流状態で撤去する空気弁撤去方法であって、
前記位置決め部材を前記空気弁から撤去若しくは前記空気弁に固定する工程と、
前記流体管の前記分岐部との間が密封された筐体により前記空気弁を取り囲む工程と、
前記筐体内に密封状に挿入された挿入治具により前記空気弁を前記分岐部から撤去する工程と、を少なくとも有することを特徴としている。
この特徴によれば、空気弁が備える位置決め部材を撤去若しくは固定することで、この空気弁を密封状に取り囲む筐体内で干渉することなく簡便且つ密封性を維持した状態で、当該空気弁を撤去することができる。特に位置決め部材を撤去する場合、筐体を極小化できるため、筐体及びその内部流体の重量を低減することができる。
【0008】
前記流体管の前記本管部に、前記筐体を支持するための支持部材を取付ける工程を更に有することを特徴としている。
この特徴によれば、流体管の周囲の掘削地盤等の支持力を頼ったり、筐体を流体管に固定したり、筐体を重機で吊ったままで作業する等の必要がなく、流体管の本管部を利用して取り付けた支持部材により、筐体及びその内部流体の荷重を支持することができる。
【0009】
前記流体管の前記分岐部を管軸方向に挟む前記本管部のそれぞれに、前記支持部材を別個に取付けることを特徴としている。
この特徴によれば、分岐部を管軸方向に挟んで本管部のそれぞれに支持部材が取り付けられていることで、管軸方向に対し僅かな傾斜が生じた場合でも筐体を水平状態に調整できるため、この筐体及びその内部流体の荷重を安定的に支持することができる。
【0010】
前記支持部材は前記本管部の径方向に分割された分割構造を有し、締結部材によって前記本管部に取り付けられることを特徴としている。
この特徴によれば、分割構造を有する支持部材を締結部材によって本管部に強固に取り付けることができ、本管部の周方向に対しても調整ができ、筐体の水平状態を確実に維持できる。
(【0011】以降は省略されています)

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