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公開番号
2024165762
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082244
出願日
2023-05-18
発明の名称
積層シート、及び食品用包装容器
出願人
株式会社TBM
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20241121BHJP(積層体)
要約
【課題】本発明の課題は、表面平滑性のばらつきが改善された無機物質粉末含有積層シート、及び、表面平滑性のばらつきが改善された無機物質粉末含有積層シートからなる食品用包装容器の提供である。
【解決手段】本発明は、3層以上の積層シートであって、前記積層シートが、内層と、前記内層の表面に積層された第1の外層及び第2の外層とを少なくとも備え、前記内層が、無機物質粉末、及び熱可塑性樹脂を含み、前記第1の外層及び前記第2の外層が、それぞれ熱可塑性樹脂を含み、前記無機物質粉末における粒度分布が所定要件を満たす、積層シートを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
3層以上の積層シートであって、
前記積層シートが、内層と、前記内層の表面に積層された第1の外層及び第2の外層とを少なくとも備え、
前記内層が、無機物質粉末、及び熱可塑性樹脂を含み、
前記第1の外層及び前記第2の外層が、それぞれ熱可塑性樹脂を含み、
前記無機物質粉末の含有量が、前記積層シートに対して、40.0質量以上80.0質量%以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D60が、6.1μm以上9.2μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D70が、7.7μm以上11.5μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D80が、10.0μm以上14.1μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D90が、13.7μm以上18.1μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D97が、19.1μm以上24.5μm以下であり、
前記内層の無機物質粉末の割合が、前記第1の外層及び前記第2の外層における無機物質粉末の総量の割合よりも多く、
前記第1の外層及び前記第2の外層における厚さの比率が、前記積層シートの全体厚さに対して、それぞれ、2.0%以上20.0%以下であり、
前記内層、前記第1の外層、及び前記第2の外層における前記熱可塑性樹脂のうち、少なくとも1つの層が、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂を含み、
前記無機物質粉末が、炭酸カルシウム粒子を含む、
積層シート。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記無機物質粉末における粒度分布D60が、6.1μm以上8.2μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D70が、7.7μm以上9.8μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D80が、10.0μm以上12.0μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D90が、13.7μm以上15.6μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D97が、19.1μm以上21.4μm以下である、
請求項1に記載の積層シート。
【請求項3】
前記無機物質粉末における粒度分布D60が、6.5μm超8.0μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D70が、7.9μm超9.8μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D80が、10.0μm以上12.0μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D90が、13.7μm以上15.6μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D97が、19.1μm以上21.4μm以下である、
請求項1に記載の積層シート。
【請求項4】
前記無機物質粉末における粒度分布D99が、23.3μm以上33.5μm以下である、請求項1に記載の積層シート。
【請求項5】
前記ポリエチレン系樹脂が、高密度ポリエチレン及び/又は直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項1に記載の積層シート。
【請求項6】
前記ポリプロピレン系樹脂が、ポリプロピレンブロックポリマーを含む、請求項1に記載の積層シート。
【請求項7】
前記炭酸カルシウム粒子が、重質炭酸カルシウム粒子を含む、請求項1に記載の積層シート。
【請求項8】
前記第1の外層及び前記第2の外層における厚さの比率が、前記積層シートの全体厚さに対して、それぞれ、2.0%以上10.0%以下である、請求項1に記載の積層シート。
【請求項9】
前記積層シートが、真空成形用積層シートである、請求項1から8の何れかに記載の積層シート。
【請求項10】
請求項9の積層シートから成形された食品用包装容器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層シート、及び食品用包装容器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から、各種樹脂製品における樹脂成分含有量を低減するための試みが行われている。
このような試みとして、樹脂製品における炭酸カルシウム等の配合量を高めることが挙げられる(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6857428号公報
特許第7113579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
他方で、炭酸カルシウムの配合量が高い樹脂製品は環境負荷が低いものの、その表面平滑性にばらつきが生じ易い。このようなばらつきは、樹脂製品の外観の品質安定性を損なう可能性がある。
【0005】
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、表面平滑性のばらつきが改善された、無機物質粉末含有積層シートの提供を第1の課題とする。
また、本発明は、表面平滑性のばらつきが改善された、無機物質粉末含有積層シートからなる食品用包装容器の提供を第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、積層シートに配合される無機物質粉末について、所定の粒度分布を満たすものを使用することで、上記課題を解決出来る点を見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下を提供する。
【0007】
(1) 3層以上の積層シートであって、
前記積層シートが、内層と、前記内層の表面に積層された第1の外層及び第2の外層とを少なくとも備え、
前記内層が、無機物質粉末、及び熱可塑性樹脂を含み、
前記第1の外層及び前記第2の外層が、それぞれ熱可塑性樹脂を含み、
前記無機物質粉末の含有量が、前記積層シートに対して、40.0質量以上80.0質量%以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D60が、6.1μm以上9.2μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D70が、7.7μm以上11.5μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D80が、10.0μm以上14.1μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D90が、13.7μm以上18.1μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D97が、19.1μm以上24.5μm以下であり、
前記内層の無機物質粉末の割合が、前記第1の外層及び前記第2の外層における無機物質粉末の総量の割合よりも多く、
前記第1の外層及び前記第2の外層における厚さの比率が、前記積層シートの全体厚さに対して、それぞれ、2.0%以上20.0%以下である、
積層シート。
【0008】
(2) 前記無機物質粉末における粒度分布D60が、6.1μm以上8.2μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D70が、7.7μm以上9.8μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D80が、10.0μm以上12.0μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D90が、13.7μm以上15.6μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D97が、19.1μm以上21.4μm以下である、
(1)に記載の積層シート。
【0009】
(3) 前記無機物質粉末における粒度分布D60が、6.5μm超8.0μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D70が、7.9μm超9.8μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D80が、10.0μm以上12.0μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D90が、13.7μm以上15.6μm以下であり、
前記無機物質粉末における粒度分布D97が、19.1μm以上21.4μm以下である、
(1)に記載の積層シート。
【0010】
(4) 前記無機物質粉末における粒度分布D99が、23.3μm以上33.5μm以下である、(1)に記載の積層シート。
(【0011】以降は省略されています)
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