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公開番号2024165603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081930
出願日2023-05-18
発明の名称サンプリング装置及びサンプリング方法
出願人株式会社大林組,大林道路株式会社
代理人個人
主分類G01N 1/08 20060101AFI20241121BHJP(測定;試験)
要約【課題】土系材料を従来よりも効率的・効果的にサンプリングすることが可能な、サンプリング装置及びサンプリング方法を提供する。
【解決手段】土系材料に挿入される円筒形状の前方カラー部材2と、前記前方カラー部材2の挿入方向後方に連結されるとともに、前記土系材料の試料を前記前方カラー部材2の内空を介して充填することが可能な円筒形状のモールド部材1と、前記モールド部材1の挿入方向後方に連結されるとともに、ピストン部材4を備える後方カラー部材3と、を有し、前記ピストン部材4は、前記前方カラー部材2及び前記モールド部材1の内径と略同径のピストン部42を備え、前記前方カラー部材2及び前記モールド部材1の内空を摺動可能であることを特徴とするとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
土系材料に挿入される円筒形状の前方カラー部材と、
前記前方カラー部材の挿入方向後方に連結されるとともに、前記土系材料の試料を前記前方カラー部材の内空を介して充填することが可能な円筒形状のモールド部材と、
前記モールド部材の挿入方向後方に連結されるとともに、ピストン部材を備える後方カラー部材と、を有し、
前記ピストン部材は、前記前方カラー部材及び前記モールド部材の内径と略同径のピストン部を備え、前記前方カラー部材及び前記モールド部材の内空を摺動可能である
ことを特徴とするサンプリング装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記後方カラー部材は、前記ピストン部材を前記サンプリング装置の挿入方向に付勢する付勢手段を備え、前記前方カラー部材及び前記モールド部材に充填される試料を前記ピストン部によって押圧しながら挿入方向後方へ移動する
請求項1に記載のサンプリング装置。
【請求項3】
前記後方カラー部材は、前記ピストン部材を固定することが可能な固定手段を備えている
請求項1又は2に記載のサンプリング装置。
【請求項4】
前記土系材料は、礫を含む緩く堆積した材料である
請求項1又は2に記載のサンプリング装置。
【請求項5】
前記土系材料は、礫を含む緩く堆積した材料である
請求項3に記載のサンプリング装置。
【請求項6】
土系材料に挿入される円筒形状の前方カラー部材と、前記土系材料の試料を前記前方カラー部材の内空を介して充填することが可能な円筒形状のモールド部材と、ピストン部材を備える後方カラー部材とを、それぞれ連結してサンプリング装置を組み立てるステップと、
前記ピストン部材の、前記前方カラー部材及び前記モールド部材の内径と略同径のピストン部を、前記前方カラー部材の挿入方向の前方端部に配置するステップと、
前記前方カラー部材の挿入方向の前方端部を、前記土系材料の表面に対して略直角方向から押し当て、前記ピストン部が前記後方カラー部材に収容されるまで前記サンプリング装置を前記土系材料に挿入するステップと、
前記サンプリング装置を前記土系材料から抜き取り、前記前方カラー部材及び後方カラー部材を前記モールド部材から取り外し、該モールド部材に充填された前記土系材料の試料を採取するステップと、を有する
ことを特徴とするサンプリング方法。
【請求項7】
前記土系材料は、礫を含む緩く堆積した材料である
請求項6に記載のサンプリング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土系材料、特に礫を含む緩く堆積した材料を好適にサンプリングすることが可能な、サンプリング装置及びサンプリング方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、地盤の原位置における試料の採取装置として種々の装置が利用されている。例えば、特許文献1には、深層混合処理工法による未硬化の改良地盤に対して利用可能な試料の採取装置が開示されている。具体的には、試料採取容器内にピストンを備えており、当該ピストンが下降する際に生じる吸引作用によって、上記試料採取容器の試料取り入れ口から試料を採取するものである。
【0003】
また従来、礫を含む緩く堆積した材料から試料を採取する場合は、材料が堆積する前に予め試料採取用のモールドを所定の場所に設置し、モールド上に材料が堆積した後に、スコップ等でモールドを掘り出して試料を採取していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-204861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された採取装置は、ピストンが下降する際に生じる吸引作用によって採取ができるような高含水比の材料に限り使用が可能であり、このほかの性状を有する材料のサンプリングには使用することができない。
【0006】
また、前述した試料採取用のモールドを予め設置し、モールド上に材料が堆積した後に、スコップ等でモールドを掘り出して試料を採取する方法にあっては、材料の堆積が最終的に完了した後ではなく、モールド上に材料が堆積した堆積途中の段階でサンプリングを行うことになる。したがって、本来求めたい堆積後の材料定数が正確に得られないという問題がある。
【0007】
加えて、モールドの掘り出しにあっては、試料を乱さいないように慎重な作業が求められることから、人力によって丁寧に時間をかけてモールドを掘り出す必要があり、作業負担が大きいという問題もある。
【0008】
そこで本願発明は、上記した問題点等に鑑み、土系材料を従来よりも効率的・効果的にサンプリングすることが可能な、サンプリング装置及びサンプリング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)に係る発明は、土系材料に挿入される円筒形状の前方カラー部材と、前記前方カラー部材の挿入方向後方に連結されるとともに、前記土系材料の試料を前記前方カラー部材の内空を介して充填することが可能な円筒形状のモールド部材と、前記モールド部材の挿入方向後方に連結されるとともに、ピストン部材を備える後方カラー部材と、を有し、前記ピストン部材は、前記前方カラー部材及び前記モールド部材の内径と略同径のピストン部を備え、前記前方カラー部材及び前記モールド部材の内空を摺動可能であることを特徴とするサンプリング装置である。
【0010】
(2)に係る発明は、前記後方カラー部材は、前記ピストン部材を前記サンプリング装置の挿入方向に付勢する付勢手段を備え、前記前方カラー部材及び前記モールド部材に充填される試料を前記ピストン部によって押圧しながら挿入方向後方へ移動する上記(1)に記載のサンプリング装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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