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公開番号
2024164502
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023080014
出願日
2023-05-15
発明の名称
自動変速機の制御システム
出願人
マツダ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16H
61/04 20060101AFI20241120BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】摩擦締結要素を解放するときに発生する加速度変動によるショックを抑制する。
【解決手段】
自動変速機の制御システムにおいて、自動変速機10は、複数の摩擦板103と、摩擦板同士を締結させる締結位置と摩擦板同士を解放させる解放位置との間で移動可能なピストン108と、ピストンを締結位置に設定するように油圧を付与する締結用油圧室109と、ピストンを解放位置に設定するように油圧を付与する解放用油圧室110と、を含む第2ブレーキBR2を有する。コントローラ50は、第2ブレーキを解放するときに、締結用油圧を上昇させるように締結用ソレノイド弁140を制御する第1制御と、この第1制御の後に、解放用油圧を上昇させるように解放用ソレノイド弁150を制御する第2制御と、この第2制御の後に、締結用油圧を下降させるように締結用ソレノイド弁を制御する第3制御と、を実行する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
自動変速機の制御システムであって、
締結状態と解放状態とを取り得る摩擦締結要素を備える自動変速機であって、前記摩擦締結要素が、複数の摩擦板と、前記複数の摩擦板同士を締結させる締結位置と前記複数の摩擦板同士を解放させる解放位置との間で移動可能なピストンと、前記ピストンを前記締結位置に設定するように当該ピストンに油圧を付与するための締結用油圧室と、前記ピストンを前記解放位置に設定するように当該ピストンに油圧を付与するための解放用油圧室と、を備える、前記自動変速機と、
前記摩擦締結要素の前記締結用油圧室に付与する油圧を調整する第1油圧制御弁と、
前記摩擦締結要素の前記解放用油圧室に付与する油圧を調整する第2油圧制御弁と、
前記摩擦締結要素の締結状態と解放状態とを切り替えるように、前記第1及び第2油圧制御弁を制御するように構成されたコントローラと、
を有し、
前記コントローラは、締結状態にある前記摩擦締結要素を解放状態に切り替えるときに、
前記締結用油圧室に付与する油圧を上昇させるように前記第1油圧制御弁を制御する第1制御と、
前記第1制御の後に、前記解放用油圧室に付与する油圧を上昇させるように前記第2油圧制御弁を制御する第2制御と、
前記第2制御の後に、前記締結用油圧室に付与する油圧を下降させるように前記第1油圧制御弁を制御する第3制御と、
を実行するように構成されている、ことを特徴とする自動変速機の制御システム。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記第1油圧制御弁は、前記締結用油圧室に付与する油圧をリニアに調整可能な弁により構成され、前記第2油圧制御弁は、オンオフ弁により構成される、
請求項1に記載の自動変速機の制御システム。
【請求項3】
前記自動変速機は、
前記摩擦締結要素を第1摩擦締結要素とすると、当該第1摩擦締結要素とは別の第2摩擦締結要素を更に有し、
前記第1摩擦締結要素を締結し且つ前記第2摩擦締結要素を解放する第1変速段と、前記第1変速段と隣り合う変速段であって、前記第1摩擦締結要素を解放し且つ前記第2摩擦締結要素を締結する第2変速段と、を有し、
前記自動変速機の制御システムは、前記第2摩擦締結要素を締結させるように当該第2摩擦締結要素に付与する油圧を調整する第3油圧制御弁を更に有し、
前記コントローラは、
前記第1変速段から前記第2変速段に切り替えるときに、前記第1乃至第3制御に加えて、前記第2摩擦締結要素に付与する油圧を上昇させるように前記第3油圧制御弁を制御する第4制御を更に実行し、
前記第3制御と前記第4制御とを略同時に終了する、
ように構成されている、請求項1又は2に記載の自動変速機の制御システム。
【請求項4】
前記コントローラは、更に、前記第3制御と前記第4制御とを略同時に開始するように構成されている、
請求項3に記載の自動変速機の制御システム。
【請求項5】
前記摩擦締結要素は、前記締結用油圧室に油圧が付与されていないとき及び前記解放用油圧室に油圧が付与されていないときのいずれも、前記複数の摩擦板同士がゼロクリアランス状態となるように構成されている、
請求項1又は2に記載の自動変速機の制御システム。
【請求項6】
前記摩擦締結要素は、少なくとも車両を発進させるときに締結状態に切り替えられる、
請求項5に記載の自動変速機の制御システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、摩擦締結要素を有する自動変速機の制御システムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、車両において、締結状態及び解放状態のいずれかを取り得る複数の摩擦締結要素を備え、これらのうちで締結させる摩擦締結要素を変えることにより複数の変速段を形成する自動変速機と、これら複数の摩擦締結要素のそれぞれに付与する油圧を調整する油圧制御弁と、複数の摩擦締結要素のそれぞれの締結状態と解放状態とを切り替えるように、油圧制御弁を制御するように構成されたコントローラと、を有するシステムが知られている。
【0003】
また、近年では、上記のような摩擦締結要素において、複数の摩擦板と、摩擦板同士を締結させる締結位置と摩擦板同士を解放させる解放位置との間で移動可能なピストンと、ピストンを締結位置に設定するように当該ピストンに油圧を付与するための締結用油圧室と、ピストンを解放位置に設定するように当該ピストンに油圧を付与するための解放用油圧室と、を有するものが用いられている(例えば特許文献1及び2)。このような2つの油圧室を用いて、摩擦締結要素の滑らか且つ速やかな締結及び解放を行うことで、自動変速機の変速段の切り替え時のショック/違和感の抑制及び応答性の確保を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-207141号公報
特開2020-175851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような締結用油圧室及び解放用油圧室を備える摩擦締結要素を有する自動変速機では、所定の変速段に切り替えるべく当該摩擦締結要素を解放するときに、車両において加速度変動によるショックが発生する場合があった。これは、摩擦締結要素の解放時には、締結用油圧室の油圧を下降させる制御を行う一方で解放用油圧室の油圧を上昇させる制御を行うが、これらの制御がタイミング良く行われていなかったからである。より具体的には、締結用油圧室の油圧が下降しているとき又は下降した後に解放用油圧室の油圧が上昇することで、摩擦締結要素の伝達トルクが急変することにより、加速度変動によるショックが発生していた。
【0006】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、締結用油圧室及び解放用油圧室を備える摩擦締結要素を有する自動変速機の制御システムにおいて、摩擦締結要素を解放するときに発生する加速度変動によるショックを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、自動変速機の制御システムであって、締結状態と解放状態とを取り得る摩擦締結要素を備える自動変速機であって、この摩擦締結要素が、複数の摩擦板と、複数の摩擦板同士を締結させる締結位置と複数の摩擦板同士を解放させる解放位置との間で移動可能なピストンと、ピストンを締結位置に設定するように当該ピストンに油圧(締結用油圧)を付与するための締結用油圧室と、ピストンを解放位置に設定するように当該ピストンに油圧(解放用油圧)を付与するための解放用油圧室と、を備える、上記自動変速機と、摩擦締結要素の締結用油圧室に付与する油圧を調整する第1油圧制御弁と、摩擦締結要素の解放用油圧室に付与する油圧を調整する第2油圧制御弁と、摩擦締結要素の締結状態と解放状態とを切り替えるように、第1及び第2油圧制御弁を制御するように構成されたコントローラと、を有し、このコントローラは、締結状態にある摩擦締結要素を解放状態に切り替えるときに、締結用油圧室に付与する油圧を上昇させるように第1油圧制御弁を制御する第1制御と、第1制御の後に、解放用油圧室に付与する油圧を上昇させるように第2油圧制御弁を制御する第2制御と、第2制御の後に、締結用油圧室に付与する油圧を下降させるように第1油圧制御弁を制御する第3制御と、を実行するように構成されている、ことを特徴とする。
【0008】
このように構成された本発明では、コントローラは、摩擦締結要素を解放するときに、締結用油圧を上昇させるように第1油圧制御弁を制御する第1制御と、解放用油圧を上昇させるように第2油圧制御弁を制御する第2制御と、締結用油圧を下降させるように第1油圧制御弁を制御する第3制御と、を順に実行していく。このように、解放用油圧を上昇させる前に締結用油圧を一旦上昇させているので、解放用油圧の付与時に締結用油圧が解放用油圧に負けて摩擦締結要素が解放するのを確実に防ぐことができる。また、上記のように上昇させた締結用油圧を、解放用油圧を上昇させた後に下降させるので、解放用油圧の付与による摩擦締結要素の伝達トルクの急変(急降下)を抑制することができる。以上より、本発明によれば、摩擦締結要素を解放するときに、加速度変動によるショックを抑制することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、第1油圧制御弁は、締結用油圧室に付与する油圧をリニアに調整可能な弁により構成され、第2油圧制御弁は、オンオフ弁により構成される。
このように構成された本発明によれば、第3制御において締結用油圧を下降させるときに、第1油圧制御弁により締結用油圧を所望の変化率でリニアに下降させる制御を実現でき、摩擦締結要素を滑らか且つ速やかに解放することができる。よって、摩擦締結要素の解放時におけるショック抑制及び応答性を確保することが可能となる。このように、本発明では、油圧をリニアに調整可能な第1油圧制御弁を用いることで、摩擦締結要素の制御性を確保している。一方で、解放用油圧を調整する第2油圧制御弁についてはオンオフ弁にて構成しているので、摩擦締結要素の簡易な装置構成及び制御構成を実現できる。
【0010】
本発明において、好ましくは、自動変速機は、上記の摩擦締結要素を第1摩擦締結要素とすると、当該第1摩擦締結要素とは別の第2摩擦締結要素を更に有し、第1摩擦締結要素を締結し且つ第2摩擦締結要素を解放する第1変速段と、第1変速段と隣り合う変速段であって、第1摩擦締結要素を解放し且つ第2摩擦締結要素を締結する第2変速段と、を有し、自動変速機の制御システムは、第2摩擦締結要素を締結させるように当該第2摩擦締結要素に付与する油圧を調整する第3油圧制御弁を更に有し、コントローラは、第1変速段から第2変速段に切り替えるときに、第1乃至第3制御に加えて、第2摩擦締結要素に付与する油圧を上昇させるように第3油圧制御弁を制御する第4制御を更に実行し、第3制御と第4制御とを略同時に終了する、ように構成されている。
このように構成された本発明では、コントローラは、第1摩擦締結要素を解放するとき、具体的には第1変速段から第2変速段へと切り替えるときに、第1摩擦締結要素に対する第1乃至第3制御に加えて、第2摩擦締結要素に付与する油圧を上昇させる第4制御を更に実行し、第1摩擦締結要素に対する第3制御、つまり締結用油圧を下降させる第3制御と、第2摩擦締結要素に対する第4制御と、を略同時に終了するようにする。これにより、変速を滑らかに完了させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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