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公開番号2024162771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078654
出願日2023-05-11
発明の名称パイル内セメント抜取工法及びパイル内セメント抜取用具
出願人株式会社タイヨー
代理人個人
主分類E02D 5/34 20060101AFI20241114BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 コンクリートパイルに支柱樹立用の縦孔を容易且つ迅速に形成し得るパイル内セメント抜取工法を提供する。
【解決手段】 コンクリートパイルの上部に支柱樹立用の縦孔を形成するパイル内セメント抜取工法において、外筒体1と内筒体2からなるセメント抜取用具を用い、内筒体2をコンクリートパイルから引き抜く工程と、外筒体1をコンクリートパイルから引き抜く工程とに分割することによって、コンクリートパイルに支柱樹立用の縦孔を形成することを特徴としている。
【選択図】 図10
特許請求の範囲【請求項1】
地中に埋設されるコンクリートパイルの内部上端部にパイル内セメント抜取用具を止着し、埋設された前記コンクリートパイル内に充填したセメントが硬化した後に引抜具によって前記パイル内セメント抜取用具を引き抜いて該コンクリートパイルの上部に支柱樹立用の縦孔を形成するパイル内セメント抜取工法であって、
前記パイル内セメント抜取用具は、前記コンクリートパイルの内部上端部に該コンクリートパイルの内周面と所定の間隔をとって位置させる外筒体と、前記外筒体の内側に該外筒体の内周面と所定の間隔をとって位置させる内筒体と、前記外筒体と前記内筒体の上端部を連結すると共に両端部のそれぞれが前記コンクリートパイルの上面に着脱可能に止着される横長棹状部材とを備え、前記外筒体の上端部及び前記内筒体の上端部のそれぞれには、前記引抜具を係止させるための係止部が少なくとも1対設けられていると共に、前記横長棹状部材を支持する支持部とが設けられ、
前記コンクリートパイル内のセメントが硬化した後に前記パイル内セメント抜取具の前記横長棹状部材を取り外す工程と、前記内筒体の前記係止部に前記引抜具の先端を係止させる工程と、前記引抜具を上方に移動させることにより該引抜具に係止された状態の前記内筒体を前記コンクリートパイルから引き抜く工程と、前記外筒体の前記係止部に前記引抜具の先端を係止させる工程と、前記引抜具を上方に移動させることにより該引抜具に係止された状態の前記外筒体を前記コンクリートパイルから引き抜く工程とによって、
前記コンクリートパイルに前記支柱樹立用の縦孔を形成することを特徴とするパイル内セメント抜取工法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
地中に埋設されるコンクリートパイルの内部上端部に止着し、埋設された前記コンクリートパイル内に充填したセメントが硬化した後に引き抜いて該コンクリートパイルの上部に支柱樹立用の縦孔を形成するパイル内セメント抜取用具であって、
前記パイル内セメント抜取用具は、前記コンクリートパイルの内部上端部に該コンクリートパイルの内周面と所定の間隔をとって位置させる外筒体と、前記外筒体の内側に該外筒体の内周面と所定の間隔をとって位置させる内筒体と、前記外筒体と前記内筒体の上端部を連結すると共に両端部のそれぞれが前記コンクリートパイルの上面に着脱可能に止着される横長棹状部材とを備え、前記外筒体の上端部及び前記内筒体の上端部のそれぞれには、前記引抜具を係止させるための係止部が少なくとも1対設けられていると共に前記横長棹状部材を支持する支持部とが設けられていることを特徴とするパイル内セメント抜取用具。
【請求項3】
前記外筒体の下端部内側に前記内筒体の下端部を受け入れて支持する内筒支持部を形成したことを特徴とする請求項2記載のパイル内セメント抜取用具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートパイル内に充填したセメントが硬化した後に該コンクリートパイルの上部に支柱樹立用の縦孔を形成するパイル内セメント抜取工法及びパイル内セメント抜取用具である。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートパイルの上部に支柱樹立用の縦孔を開設する工法として、コンクリートパイルの上部に筒体を取着して行う方法が知られている。すなわち、特許文献1及び2に示されているように、この工法では、予め筒体を取着したコンクリートパイルを地中に埋設し、コンクリートパイル内のセメントが硬化した後に、堀削重機等によって筒体を吊り上げて支柱樹立用の縦孔を開設している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-227189号公報
特開平5-247930号公報
【0004】
しかしながら、近時、建築物の基礎をより強固にする必要から、基礎杭となるコンクリートパイルが大型化、すなわち大径のものが使用される機会が増えてきている傾向にある。この場合、コンクリートパイルの径が大きくなれば、必然的に、その内部に充填されるコンクリートの量も増大することなる。従って、前述の特許文献1及び2に記載されている発明のようにコンクリートパイル内部の硬化コンクリートを1つの筒体で引き抜こうとした場合、強大な抜脱力が必要となり、場合によっては、筒体自体を引き抜けないケースも発生し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、コンクリートパイル内のセメント抜取工程において、抜取工程を分割し2つの筒体を順に抜き取るようにすることで、それぞれの筒体の引き上げに掛かる負担を軽減し、ひいては、コンクリートパイルに支柱樹立用の縦孔を容易且つ迅速に形成し得るパイル内セメント抜取工法及びパイル内セメント抜取用具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明に係るパイル内セメント抜取工法は、地中に埋設されるコンクリートパイルの内部上端部にパイル内セメント抜取用具を止着し、埋設された前記コンクリートパイル内に充填したセメントが硬化した後に引抜具によって前記パイル内セメント抜取用具を引き抜いて該コンクリートパイルの上部に支柱樹立用の縦孔を形成するパイル内セメント抜取工法であって、前記パイル内セメント抜取用具は、前記コンクリートパイルの内部上端部に該コンクリートパイルの内周面と所定の間隔をとって位置させる外筒体と、前記外筒体の内側に該外筒体の内周面と所定の間隔をとって位置させる内筒体と、前記外筒体と前記内筒体の上端部を連結すると共に両端部のそれぞれが前記コンクリートパイルの上面に着脱可能に止着される横長棹状部材とを備え、前記外筒体の上端部及び前記内筒体の上端部のそれぞれには、前記引抜具を係止させるための係止部が少なくとも1対設けられていると共に、前記横長棹状部材を支持する支持部とが設けられ、前記コンクリートパイル内のセメントが硬化した後に前記パイル内セメント抜取具の前記横長棹状部材を取り外す工程と、前記内筒体の前記係止部に前記引抜具の先端を係止させる工程と、前記引抜具を上方に移動させることにより該引抜具に係止された状態の前記内筒体を前記コンクリートパイルから引き抜く工程と、前記外筒体の前記係止部に前記引抜具の先端を係止させる工程と、前記引抜具を上方に移動させることにより該引抜具に係止された状態の前記外筒体を前記コンクリートパイルから引き抜く工程とによって、前記コンクリートパイルに前記支柱樹立用の縦孔を形成することを特徴としている。
【0007】
また、本発明に係るパイル内セメント抜取用具は、地中に埋設されるコンクリートパイルの内部上端部に止着し、埋設された前記コンクリートパイル内に充填したセメントが硬化した後に引き抜いて該コンクリートパイルの上部に支柱樹立用の縦孔を形成するパイル内セメント抜取用具であって、前記パイル内セメント抜取用具は、前記コンクリートパイルの内部上端部に該コンクリートパイルの内周面と所定の間隔をとって位置させる外筒体と、前記外筒体の内側に該外筒体の内周面と所定の間隔をとって位置させる内筒体と、前記外筒体と前記内筒体の上端部を連結すると共に両端部のそれぞれが前記コンクリートパイルの上面に着脱可能に止着される横長棹状部材とを備え、前記外筒体の上端部及び前記内筒体の上端部のそれぞれには、前記引抜具を係止させるための係止部が少なくとも1対設けられていると共に前記横長棹状部材を支持する支持部とが設けられていることを特徴としている。
【0008】
さらに、本発明に係るパイル内セメント抜取用具において、前記外筒体の下端部内側に前記内筒体の下端部を受け入れて支持する内筒支持部を形成してもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、地中に埋設され内部にコンクリートが充填されたコンクリートパイルの上部の硬化セメントを引き抜いて支柱樹立用の縦孔を形成するにあたり、比較的少ない力で容易且つ迅速に行うことができる。特に、コンクリートパイルの径が太い場合に、その利点を生かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
パイル内セメント抜取用具の斜視図。
パイル内セメント抜取用具の側面図。
パイル内セメント抜取用具の側面断面図。
パイル内セメント抜取用具の平面図。
パイル内セメント抜取用具の底面図。
外筒体の紙筒と補強部材、及び内筒体の紙筒と補強部材を示す斜視図。
外筒体と内筒体の一部を破断して示す斜視図。
外筒体と内筒体の側面断面図。
気泡入りプラスチックフィルムの斜視図。
パイル内セメント抜取用具を装着したコンクリートパイルを埋設した状態を示す断面図。
パイル内セメント抜取用具をコンクリートパイルに装着した状態を示す図。
パイル内セメント抜取工法を示す図。
パイル内セメント抜取工法を示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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