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公開番号
2024152087
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066033
出願日
2023-04-14
発明の名称
地下構造物の浮上防止方法
出願人
エバタ株式会社
代理人
個人
主分類
E02D
29/00 20060101AFI20241018BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】簡易な構成で、雨水貯留槽等の地下構造物の浮き上がりを効果的に防止する。
【解決手段】地面を掘削した空間内に地下構造物1を設置し、地下構造物の周囲を埋め戻し、地下構造物の上面1bに当接すると共に、上面の周囲に水平方向に張り出すようにシート部材5を敷設し、シート部材の上に土砂を被せて掘削した空間を埋め戻す地下構造物の浮上防止方法。地下構造物を覆うと共に、地下構造物の底部の周囲に水平方向に張り出すようにシート部材6、8を敷設し、張り出し部に埋め戻す土砂よりも比重の大きい材料からなる部材を配置してもよく、埋め戻す土砂よりも比重の大きい材料を砕石7、9とすることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地面を掘削した空間内に地下構造物を設置し、
該地下構造物の周囲を埋め戻し、
該地下構造物の上面に当接すると共に、該上面の周囲に水平方向に張り出すようにシート部材を敷設し、
該シート部材の上に土砂を被せて前記掘削した空間を埋め戻すことを特徴とする地下構造物の浮上防止方法。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
さらに、前記地下構造物を覆うと共に、該地下構造物の底部の周囲に水平方向に張り出すようにシート部材を敷設し、該張り出し部に埋め戻す土砂よりも比重の大きい材料からなる部材を配置することを特徴とする請求項1に記載の地下構造物の浮上防止方法。
【請求項3】
前記埋め戻す土砂よりも比重の大きい材料は、砕石であることを特徴とする請求項2に記載の地下構造物の浮上防止方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨水貯留槽等の地下構造物に生ずる浮力によって地下構造物が浮き上がることを防止する方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
雨水を地下に貯留して地表に水が溢れるのを防止し、貯留した雨水を徐々に放流することで、大雨等の際に雨水が集中して下水道や河川へ流れ込むことを抑制することなどを目的として雨水貯留槽が用いられている。この雨水貯留槽は、一般的には樹脂材料からなり貯水空間を形成する部材を多段に積み上げ、その周囲を遮水シートで覆って形成する。
【0003】
周囲を遮水シートで覆った雨水貯留槽は、雨水が貯留槽内に存在しないと、地下水位の上昇に伴い雨水貯留槽に浮力が発生する。浮力が発生すると、雨水貯留槽の姿勢が不安定となり、最悪の場合には部材の組み合わせ部が外れ、槽が崩壊することになりかねない。
【0004】
そこで、地中に埋設された雨水貯留槽を浮力抑制シートで覆うと共に、この浮力抑制シートを雨水貯留槽の底部近傍で雨水貯留槽の両側方に張り出させることで、張り出し部でも土圧を受けるようにした浮上防止方法が提案されている(特許文献1参照)。また、この文献には、張り出し部に、埋め戻す土砂よりも比重の大きい材料(例えば、コンクリート製の平板部材)を配置することも記載されている。
【0005】
一方、特許文献2には、掘削溝に軽量管を敷設した後、その上部に、全長に亘って或は部分的にシート材を被せ、このシート材を掘削溝の下面に敷き延ばした後、シート材の側縁を掘削溝の壁面に沿って立ち上がらせ、この上部に土砂を投入する軽量管の浮上防止工法が記載されている。
【0006】
また、特許文献3には、地面に掘削した管埋設用の溝に大径管を埋設するに際し、管の上部と上部側方の埋戻上の重量を管に伝達作用させる屈曲自在な荷重担持シートを埋入することにより、大径管の浮上を防止する工法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-132740号公報
特開昭55-155832号公報
特開昭52-146913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1~3に記載の従来技術は、地下構造物等の浮力防止に寄与するが、特許文献1に記載の浮上防止方法は、浮力抑制シートの敷設やコンクリート製平板部材の配置に多くの工数を要するという問題がある。また、特許文献2、3に記載の工法は、管の浮上には効果的であっても、樹脂材料を組み合わせて構成した雨水貯留槽に適用した場合、樹脂材料の組み合わせ部の外れを適切に防止することができないおそれもある。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、雨水貯留槽等の地下構造物の浮き上がりを効果的に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、地下構造物の浮上防止方法であって、地面を掘削した空間内に地下構造物を設置し、該地下構造物の周囲を埋め戻し、該地下構造物の上面に当接すると共に、該上面の周囲に水平方向に張り出すようにシート部材を敷設し、該シート部材の上に土砂を被せて前記掘削した空間を埋め戻すことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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