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公開番号2025097816
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214243
出願日2023-12-19
発明の名称プレキャストコンクリート基礎梁構造
出願人株式会社安藤・間
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250624BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 プレキャスト梁部材を対向設置した基礎梁において、梁断面内に作用するねじりモーメントによって生じる面内引張力に対する耐力を確保する。
【解決手段】 側面から一部が突出したスターラップ筋16,26を有し、梁幅方向の中心線に関して略対称形状をなす一対のプレキャスト梁部材10,20が、梁幅方向に接合空間Sを確保するようにスターラップ筋16,26の突出部分を対向させて底盤上に載置され、接合空間Sにコンクリート11が現場打設されてなる基礎梁1において、基礎梁1は、一対のプレキャスト梁部材10,20のうち、一方のスターラップ筋26の下辺に、他方のプレキャスト梁部材10のコンクリート部材C近傍まで延在する下部接続補強筋25が取り付けられた。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート部材の側面から一部が突出したスターラップ筋を有し、梁幅方向の中心線に関して略対称形状をなす一対のプレキャスト梁部材が、梁幅方向に接合空間を確保するように前記スターラップ筋の突出部分を対向させて底盤上に載置され、前記接合空間にコンクリートが現場打設されてなる基礎梁が、杭頭部基礎間を連結するように配設されたプレキャストコンクリート基礎梁構造において、
前記基礎梁は、前記一対のプレキャスト梁部材のうち、一方のスターラップ筋の下辺に、他方のプレキャスト梁部材のコンクリート部材近傍まで延在する下部接続補強筋が取り付けられたことを特徴とするプレキャストコンクリート基礎梁構造。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記下部接続補強筋は、端部が前記スターラップ筋に保持された下端梁主筋にフックを介して定着された水平筋と、前記他方のプレキャスト梁部材のコンクリート部材近傍で所定の定着長を確保して曲げ上げられた鉛直筋とからなる略L字形をなす請求項1に記載のプレキャストコンクリート基礎梁構造。
【請求項3】
前記基礎梁は、対向する前記スターラップ筋の上辺に、上部接続補強筋が取り付けられた請求項1に記載のプレキャストコンクリート基礎梁構造。
【請求項4】
前記上部接続補強筋は、対向する前記スターラップ筋間を跨ぐ逆U字形をなし、上端梁主筋に固定支持された請求項1に記載のプレキャストコンクリート基礎梁構造。
【請求項5】
前記上部接続補強筋と前記下部接続補強筋とは、前記スターラップ筋と同じ配筋間隔で配筋された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプレキャストコンクリート基礎梁構造。
【請求項6】
前記基礎梁は、前記一対のプレキャスト梁部材が同一形状からなり、一方のプレキャスト梁部材に対して他方のプレキャスト梁部材を上下反転させて、梁幅方向に接合空間を確保して前記スターラップ筋の突出部分を対向させて底盤上に載置され、前記接合空間にコンクリートが現場打設された請求項1に記載のプレキャストコンクリート基礎梁構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャストコンクリート基礎梁構造に係り、特に梁幅方向に対向して配置させたハーフプレキャストコンクリート部材を用いて構築されたプレキャストコンクリート基礎梁構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の基礎梁構造にプレキャストコンクリートを使用する場合、マンションやビル等の大型建築物では基礎梁の梁せい、梁スパンが大きくなるので、プレキャストコンクリート製の基礎梁はプレキャストコンクリート製の柱に比べてかなり重量が重くなる。このため、現場で使用する揚重機は基礎梁の重さに対応した大型のものが必要になり、建設コスト増などの要因になってしまう。
【0003】
これらの問題に対応するために、出願人は、梁幅方向に並べた2つのプレキャストコンクリート梁部材を現場打ちコンクリートで一体化させ、プレキャストコンクリート梁部材の軽量化を図った基礎梁構造を提案している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-19966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明は、せん断補強筋の一部が側面から突出したプレキャスト梁部材を、せん断補強筋が突出した側面を対向して基礎上に設置し、対向して設置されたプレキャスト梁部材の間に現場打ちコンクリートを打設し、一体化した構造となっている。
【0006】
この基礎梁構造では、対向配置されたせん断補強筋同士が所定距離だけ離れた状態で現場打ちコンクリートが打設されているため、梁幅方向に対して中央付近、すなわち対向したせん断補強筋間に無筋の範囲が生じる。梁せい方向のせん断力に対しては基礎梁断面内にこのような無筋の範囲があっても、基礎梁の部材性能に悪影響はない。しかし、図6(a)に模式的に描いたように、基礎梁50が杭頭部基礎52間を連結して配設され、さらに基礎梁50の材軸方向のスパン中央部で小梁51が基礎梁50に接合されるような平面基礎設計の場合、小梁51を支持する位置で基礎梁50に面内のねじりモーメントが生じる(図6(b))ことがある。
【0007】
ところで、特許文献1に開示された基礎梁50のプレキャスト梁部材を設置した配筋例(図7(a))では、基礎梁50の材軸方向のせん断耐力、曲げ耐力、付着耐力は保持されるが、図6各図に示したような構造例の場合、プレキャスト梁部材55A,55Bから突出したせん断補強筋(スターラップ筋)の上下辺位置にはあらかじめ材軸方向主筋57が組込まれて配筋されているため、対向したプレキャスト梁部材55A,55Bのせん断補強筋56で囲まれた範囲をお互いに重ねて連続させることができない。このため、完成した基礎梁50(図7(b))内で発生するねじりに対する耐力(ねじり耐力)が十分得られず、梁に作用した面内のねじりモーメントによって生じる梁せいの上下端に生じる引張応力Tに対して十分抵抗できていない。
【0008】
また、特許文献1に開示されたプレキャスト梁部材に対して、所定の補強鉄筋を追加することを計画しても、図7(a)に示したように、溝60内に設置されるように計画された基礎梁50では、プレキャスト梁部材の設置段階から梁幅方向に移動させるスペースが確保できず、プレキャスト梁部材をクレーン等によって鉛直方向のみ移動させて搬入設置されている。よって、プレキャスト梁部材を設置した後に基礎梁の下側に補強鉄筋を追加して配筋することができず、せん断補強筋が連続しない無筋区間に損傷が生じる可能性がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、プレキャスト梁部材を使用した基礎梁構造において、あらかじめ梁下端に下部接続補強筋が配筋されたプレキャスト梁部材を用いて構築された基礎梁構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のプレキャストコンクリート基礎梁構造は、コンクリート部材の側面から一部が突出したスターラップ筋を有し、梁幅方向の中心線に関して略対称形状をなす一対のプレキャスト梁部材が、梁幅方向に接合空間を確保するように前記スターラップ筋の突出部分を対向させて底盤上に載置され、前記接合空間にコンクリートが現場打設されてなる基礎梁が、杭頭部基礎間を連結するように配設されたプレキャストコンクリート基礎梁構造において、前記基礎梁は、前記一対のプレキャスト梁部材のうち、一方のスターラップ筋の下辺に、他方のプレキャスト梁部材のコンクリート部材近傍まで延在する下部接続補強筋が取り付けられたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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