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公開番号2025090098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205105
出願日2023-12-05
発明の名称連続空隙を有するセメント硬化体の製造方法および連続空隙を有するセメント硬化体
出願人株式会社安藤・間
代理人個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250610BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】ガスや水溶液中の成分を従来より高いレベルで固定し得るセメント硬化体の製造方法、およびセメント硬化体を提供すること
【解決手段】セメントおよび両性金属の金属片を含むセメント組成物を調製する調製工程と、前記調製工程で得られたセメント組成物を硬化させ、前記金属片の溶解により形成された空隙領域と前記金属片の溶解に伴って発生した水素ガスがセメント硬化体表面までおよび前記空隙領域に隣接する空隙領域まで移動してなる移動路とからなる連続空隙を有するセメント硬化体を得る硬化工程と、を有することを特徴とする連続空隙を有するセメント硬化体の製造方法である。また、本発明は連続空隙を有するセメント硬化体も提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
セメントおよび両性金属の金属片を含むセメント組成物を調製する調製工程と、
前記調製工程で得られたセメント組成物を硬化させ、前記金属片の溶解により形成された空隙領域と前記金属片の溶解に伴って発生した水素ガスがセメント硬化体表面までおよび前記空隙領域に隣接する空隙領域まで移動してなる移動路とからなる連続空隙を有するセメント硬化体を得る硬化工程と、
を有することを特徴とする連続空隙を有するセメント硬化体の製造方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記金属片が、5μm以上1mm以下の範囲の厚さ、0.1mm以上5mm以下の範囲の幅、および0.5mm以上50mm以下の範囲の長さを有することを特徴とする請求項1に記載の連続空隙を有するセメント硬化体の製造方法。
【請求項3】
前記金属片を、前記金属片を除くセメント組成物の総体積に対して0.05体積%以上5体積%以下の範囲の量で添加することを特徴とする請求項1に記載の連続空隙を有するセメント硬化体の製造方法。
【請求項4】
前記硬化工程が、前記調製工程で得られたセメント組成物を養生する養生操作を含み、
前記養生操作の前記養生が、高濃度CO

条件下での養生および/または水酸化カルシウム水溶液中での水中養生を含むことを特徴とする請求項1に記載の連続空隙を有するセメント硬化体の製造方法。
【請求項5】
セメントおよび両性金属の金属片を含むセメント組成物が硬化されてなる、連続空隙を有するセメント硬化体であって、
前記連続空隙が、前記金属片の溶解により形成された空隙領域と前記金属片の溶解に伴って発生した水素ガスがセメント硬化体表面までおよび前記空隙領域に隣接する空隙領域まで移動してなる移動路とからなる連続空隙を有することを特徴とする、連続空隙を有するセメント硬化体。
【請求項6】
3.1×10
-4
以上8.1×10
-3
以下の範囲の透水係数を有することを特徴とする、請求項5に記載の連続空隙を有するセメント硬化体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、連続空隙を有するセメント硬化体の製造方法および連続空隙を有するセメント硬化体に関し、特に、気体および/または液体を浸透させるための連続空隙を有するセメント硬化体の製造方法および連続空隙を有するセメント硬化体に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
セメント硬化体はその製造段階でCO

を多量に排出する一方、供用段階ではCO

を吸収・固定する作用を有しており、CO

の貯留先としてのニーズがある。
【0003】
また、セメント硬化体の表層部のCa
2+
イオンが雨水、海水、地下水などに溶出して損なわれる問題がある。
【0004】
そこで、セメント硬化体にCO

のようなガス成分やCa
2+
イオンのような水溶性成分を固定化させるため、各種成分をガスまたは水溶液として物理的に内部まで透過させてセメント硬化体と反応させる方法や、電気化学的に対象イオンを透過させてセメント硬化体に吸着・反応させる方法がある。
【0005】
しかし、セメント硬化体は密実な構造を有しているので、ガスや水溶液を物理的に内部まで浸透させようとすると長い時間を要する。
【0006】
特許文献1および特許文献2は、セメント組成物中にアルカリ分解性樹脂微粒子またはアルカリ分解性樹脂からなる有機繊維を含有させ、養生後に得られたセメント硬化体にアルカリまたは紫外線を作用させて表層部の樹脂粒子または有機繊維を分解することで、CO

の固定化に有用な空隙を有する表層部が形成されたセメント硬化体を開示する。
【0007】
空隙を有する表層部が形成されたセメント硬化体によれば、コンクリート表面から深部への透気性が向上し、コンクリート内部で表面積が増大するため、空気中のCO

を効果的に固定化することができる。
【0008】
また、特許文献3は、セメント組成物に導電性繊維と補強用繊維を練り混ぜることで、得られたセメント硬化体に強度と効果的な表面抵抗値の低下をもたらすことを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2006-265030号公報
特開2007-008749号公報
特開昭63-215542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1、2に開示された発明によれば、セメント硬化体に空気中のCO

を効果的に固定化することができるものの、セメント・コンクリート産業における温室効果ガスの排出削減のニーズは高まっており、セメント硬化体へのさらなるCO

貯留能力の向上が求められている。
(【0011】以降は省略されています)

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